この週末は、29日の金曜日から高知に。
主治医、病院のソーシャルワーカーと、父さんの
これからの “道筋 ”をハッキリさせる打ち合わせのためでした。
金曜日の夕方、かなり詰めた話をしました。
やはり、母さんとの “ 一つ屋根のした ” での生活。
その復活は、もう無理のようです。
打ち合わせが終わり、病室に戻ると、
主任看護師のTUさんが、僕を見かけて話し掛けてくれました。
TUさん、母さんが最初にUT病院に入院した時からの
付き合いです。もう7年になるでしょうか。
この時の、TUさんの話、心に残っています。
思い出しながら、綴ってみます。
「 太郎さんね、言いにくいけど、心の何処かに
お父さんの今後について、“ 覚悟 ” を持っていた方がいいですよ。
お父さんとは、ずいぶん長い知り合いになりました。
元気になって欲しい。今日も検温なんかで、
体を触るとかなり嫌がって…。『 この口の悪いオバハンめ!』と
思ってくれていれば、ホント嬉しいんですが。
先生は検査の数値なんかを見ながら判断します。
しかし、先生よりず~と近くで患者さんを見ている私たち看護師
生命の状況が分かる時があるんです。
“ 生命の火” が大きくなったり、小さくなったり。
昨日も、お父さんの生命の火がス~と消えてしまうのでは…
そんな気がする時がありました。
元気な人なら、太いロウソクがドンドン燃えて、
少し炎が小さくなっても、直ぐにまた燃え上がる。
しかし、老人や体力の衰えた人は、
そもそも細く残り少ないロウソクのようなもの。
灯りがともり続けているようでも、
何かあって炎が小さくなる。
すると、再び燃え上がることができない…
そんな事は多いんです。
私も元気になって欲しい。
私も良く知っているお母さんと一緒に暮らして欲しい。
でも、突然炎が小さくなってしまい、
再び燃え上がる事ができない、
容態の急変については、心に止めておいてほしいんです」
今は土曜日の夜の7時過ぎ。
様子を見に、病院にきています。
スヤスヤと寝息を立てています。
肺炎の状況も良くなっているとのこと。
しかし、確かに “細く残りの少ない” ロウソクになってます。
生命が揺らいでいます。
- end -