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遠距離太郎のお話し…

“遠距離”介護に走りまわっている“太郎”クンのお話しです!!

いい話が。 でも、突然すぎて…

2009年05月30日 | 聞いて聞いてっ!
いい話が!
母さんと父さんとが一緒に住む機会、
“一つ屋根の下”で暮らせるチャンスが!!

父さんの入所しているケアハウス、突然空きが出ました。
ほんと突然です。

隣の隣の部屋の住人が入院。退院の見込みが立たず、退所。
待ち順位第一番の人が入所準備開始。
ところが、この人も急病に罹り、入院。
退院の目処が立たない。で、入所をキャンセル。
そこで、母さんに順番が回ってきました。
入院された方には誠に申し訳ないんですが、
僕たち家族にはラッキーです。
本来なら年単位で待機する必要があったのに。
しかも、“隣の隣”というのもいい。


ところが、母さん、突然入所を渋り始めました。
つい先日までは、「この病院を出たい」、「父さんと一緒に暮らしたい」と
言っていたのが、トーンダウン。
トーンダウンどころか、「リュウマチがもう少し良くなってから…」、
「○○の調子も今一つだし…」とか、“入所できない理由”を並べ始めました。
終には、「…荷物が結構多くて、これでは施設に入れないのでは」と。

主治医も、退院&施設入所を勧め、本人もその気になっていたはずなのに。
僕としても、驚きました。こんなセリフが出てくるとは思いませんでした。


でも、わかる気もします。
長い入院。2年を超えました。
それが、突然新しい環境に。
父さんと住むのも実に久しぶり。
もちろんADLも、2年前からは落ちている。
期待の一方で、不安が募るのも当然か…。

ケアハウスからは、早めの返事を求められました。
で、この週末、高知に戻ります。
母さんとゆっくり話をして、不安を一つずつ解きほぐしてきます。

3週間連続の帰省になりました。
息子、ちょっとくたびれてきています。

ガンバラナクッチャ!


- end -

ケア会議

2009年05月28日 | 聞いて聞いてっ!
この土曜、日曜日、高知に戻っていました。

毎週のような帰省ですが、今回のメインの目的はケア会議。
特に、6月から介護支援事業所が変わります。
新旧のケアマネの交代、関係者の顔合わせです。

場所は、父さんが今もデイケアに通っている病院のテラス。
実は、僕、この病院の中に入れないんです。
というのは、関西で流行中の新型インフルエンザの影響。
大阪、神戸から来た者は、病院内への立ち入り謝絶…。
そのため、戸外でのケア会議となりました。

大阪人差別!!
どうなんでしょう? 今回のインフルエンザ。
関西で猛威。
僕、太郎 、こう名付けました。
“A-たこ焼き”型と!


で、ケア会議ですが…。

僕って、父さんのこと知らないなァ。

夜、父さん、徘徊の行動があるようです。
知らなかった。
病院での最近の過ごし方。
これも、知らなかった。
そして、スタッフさんの奮闘。
知らないことばかり。
父さん、いろんな人に支えられて生きている。
家族以外の“他人さん”の助けを借りて生きている…。
痛感しました。


- end -


“呆ける”ということ…

2009年05月10日 | 聞いて聞いてっ!
この週末は大阪です。
冬物のコートやジャケットをクリーニングに出し、
ストーブをしまいこんで、扇風機をスタンバイ。
あれやこれやで、土日はアッという間に過ぎていきそうです。

今日、入所しているケアハウスから4月分の請求書が。
封を切って、金額を確認し、
「訪問看護の分が、介護の限度額を超えたか…。
それでも年金額を大きく超えてないんで、こんなもんだな…」と。

大阪での休日、父さんのことを改めて考えています。


いうまでもないことですが、父さん呆けてしまいました。

あれ位、自分に厳しく、気持ちが強かった父さんが・・・。

もう僕を叱り付けることも、厳しい小言を言うこともない。
僕にとって、哀しい現実です。


“呆ける”って、どういうことなんだろう?
この一年、ずっと考えてきました。
家族にとってすごく辛いことです。

でも、最近は、こういう風に考えるようにしています。

僕の親戚や、知人の両親で、“荒れた”呆け方をした人も少なくありません。
周囲の者に暴力を振るう。ひどい徘徊癖が現れる。
ストーブに布団をかけてボヤを起こしかける…。
それと比べると、父さん、“穏やかに”呆けてきました。
ケアハウスのスタッフさんも、「穏やかな利用者さんです」と。

父さん、認知症の他に重大な持病を持っています。
状況によっては、それで一命を取られる病です。
父さん、認知症がひどくなる前(逆に言うと、“正常”だったとき)は、
いつもその不安と戦っていました。
「入院しているあいつ(母さん)より、早くは絶対に死ねない」と
いつも口にしていました。

そして、認知症が悪化して…。
持病の悩みからは完全に解放されました。
そんな病気を持っていることすら、忘れています。
“生老病死”の悩みからも、解放されつつあるようです。

しかし、その代償として生活能力をどんどん失っています。
もう、一人では生きていくことはできません。

呆けること…。
確かに哀しい、厳しいことです。
しかし、失っていく生活能力を、しっかり補えれば、
本人にとっては、“地獄”ではないような気もします。

僕からの報告を聞いた母さん、こんなことを言いました。
「あの人、働きづめ。年をとっても気苦労ばかりで…。
今、ひょっとすると、人生の中で一番のかな(呑気な)毎日を
送っているのかね…」と。

認知症が治らない病気なら、
あとは、この“のかな(呑気な)”毎日が、
長く続いてくれることを願うだけです。


明日、母さんと父さんに、定例の電話連絡です。
帰省しない週末は、電話で話をするようにしています。

変わりのない声が聞ければいいのですが。

- end -


父さんの感覚が…

2009年05月06日 | 聞いて聞いてっ!

連休中の帰省、父さんをケアハウスに二度訪ね、
4日は一緒に昼食を、5日には渋茶を一緒に…。
ボソボソと昔話も。

ゆっくり、親と子の一時を過ごしました。

気になることも、父さん、感覚が次第に鈍くなってきています。
以前のブログに、「コーヒーに入れた砂糖の味が
判らなくなってきている」と書きました。
それと同じようなことが、聴覚、触覚、痛覚…、
そんな“感覚”総てに及んできているようです。

昼ご飯を食べているときのことでした。
父さん、ポロッと食事を服にこぼしました。
それを拭こうと体に触ったのですが、気がつかない。
年齢のためなのか、それとも病気のためか。
多分、その両方でしょう。

ケアハウスのスタッフも、4ヶ月前の入所時と比べて、
確かに、少しづつではあるが感覚が鈍くなってきていると。

これは、次第次第に進んでいくのでしょう。
そして…。

いつかは必ず来るものですが。


- end -

突然の電話が…

2009年05月05日 | 聞いて聞いてっ!
5月2日の朝、大阪を高速バスで出発。
よく使うバスなので、いつもなら、昼過ぎには高知に到着。
そのつもりで、病院の看護師さんを通じて、母さんに、
病室に顔を出せる時間を前もって連絡していました。

ところが、ゴールデンウィーク、しかもETC割引の影響で、
高速が凄い混雑。「こんなところで渋滞すんの?」とあちこちで。
高知到着も大幅遅れ。


家に帰り着き、「やれやれ…」と荷物を整理していると、
突然、携帯の着信が。携帯を手にすると、切れてしまいました。
「誰からだろう?」と、画面を見ると、『○○病院』と。
今度は、家の固定電話が鳴り始める。
慌てて受話器を取ると、「××さんでしょうか? こちら、○○病院ですが」と。
ぎくっ!! 何か、突発的な事態が!!
まさか、またまた骨折!?


受話器の向こうは、母さんが入院しているフロアの看護師さん。
「実は、お母さんから、電話をしてくれと頼まれまして…。
『もう病院に着いてもいいのに、顔を出さない。
大阪からの道中、ひょっとして事故にでも巻き込まれているのでは』と
言われるので。そこで、まず携帯に。
携帯に出られなかったので、家に電話を入れたんです・・・」と。

思わず力が抜けました。

そして、すごく嬉しくなりました。 
僕も、もう50代…。
その五十男を、こんな風に心配してくれる。
いつまで経っても、いつになっても、
“子供は子供”なんですね。


で、予定を大幅に遅れましたが、病室に顔を出しました。
いつものように、「ヤッホー! 元気か!!」と。


そうそう、この写真の人形、この前、友人から、
「あの人形、あれなに?」と聞かれました。
母さんのベッドサイドに置いてある、“ノホホン族”の人形です。
僕が、大阪のキディランドから連れてきました。
太陽電池で、“のほほん”と一日動いています。

- end -

明日の朝、帰省します!

2009年05月02日 | 聞いて聞いてっ!
いよいよ連休がスタート。
僕も、明日早朝の高速バスで高知に帰ります。
2週間ぶりです。
幸いなことに、今回は、父さん母さんについて、緊急の用件はありません。
土曜日は、夕方、母さんを病院に見舞い、
日曜日は、昼前にケアハウスを訪ね、父さんと昼食を一緒に。
久しぶりに、友人M君と一杯…、とも考えています。
ちょっと怖いのは、庭の掃除。
小さいながらも庭があるのですが、ここ半年、庭に面する窓すら開けていない…。
どうなっているのか? ちょっと恐怖。
この前から猫がやたらうろうろしているので、
縁の下が猫の住処になっているのでは。
木蓮の木、葉っぱがずいぶん落ちているはず。
掃除に骨が折れそう…。


明日、帰省します!

連休明けから、職場の同僚が、2ヶ月の休職に入ります。
親しい同僚だったので、詳しい話を聞かせてくれました。
理由は両親の介護・・・。
以前から断片的な話は聞いていましたが、
詳しく聞くと、やはり大変。
特に、問題は父親。
完全に介護が必要な状況なのに、頑として介護を受け付けない。
そんな折、母親が入院。
ついに、にっちもさっちもいかなくなり…。
さすがに、父親も「もう、仕方ない」と。
で、両親の状況が落ち着くまで休職。


他人事ではない…。
実は、僕の父さんも、頑固でした。
息子の目にも介護が必要な状況にも拘わらず、
頑として介護保険の利用を拒絶。
「他人が家に入るなんて…」「金がかかるんだぞ!」と。
でも、現実に身の回りの“必要な”ことができない。
その時、母さんは入院中。
誰が、その“必要な”事をするのか。
結局、僕が帰省していました。
何度も何度も頼み込み、ついには親に土下座して、
やっと介護ヘルパーさんや配食サービスを利用するようになりました。


その後、持病が悪化して入院。入院中、認知症の発症。ケアハウスへの入所。

いろいろあったなァ…


とにかく明日、帰省です。


母さんとボソボソ世間話、父さんと昼食。
何気ない親子の時間を過ごしてきます。

- end -