遠距離太郎のお話し…

“遠距離”介護に走りまわっている“太郎”クンのお話しです!!

この1年、ありがとうございました!

2009年10月26日 | 聞いて聞いてっ!
昨年の10月30日に最初の記事をアップ。
それから、1年が経ちました。

この1年、いろいろありました。
いろいろあって、父さん、母さん、
今はひとつ屋根の下で暮らしています。

落ち着いた時間が流れています。



波のない静かな水面もように。
いつまでも続いて欲しい。

しかし、いつかは終わりが来ます。
そんなにも遠い先ではないでしょう。

何といっても、メインのテーマが介護。
ブログを綴り始めた当初は、記事のアップの時、
知人が数人覗いてくれれば十分と思っていました。
ところが、この1年、多くの人がこのブログを訪ねてくれました。

 予想外でした。
   暖かいメッセージも。
     遠い朋からも便りも。

僕たち、本当にありふれた家族です。 どこにでもいる…。
僕、太郎も、これまた冴えない中年男。
芸人の“芋洗坂係長”に、仲間意識を感じています。

そんな家族の介護や日常の姿を、多くの人が、そっと見ていてくれた。
それだけでも、元気になれました。

また少しずつブログを綴っていきたいと思います。

この1年、ありがとうございました。



- end -

父さん、やっぱり忙しい!

2009年10月25日 | 聞いて聞いてっ!
この写真、17日、デイケアでのものです。



羊さんたちが、父さんを見つめています。
父さんは、スタバのコーヒーとポッキーを楽しんでいます。
この羊さんたちが大好き。 ツボにはまっているというのか…。
愛しそうに頭を撫でてみたり、悪戯っぽく耳を引っ張ってみたりと。
平和な、落ち着いた時間です。
息子としては、こんな時間が長く続いてくれれば、と願っています。


しかし、父さん本人は、落ち着いていないようで。
18日、大阪に帰るに当たって、ケアハウスで、
「風邪引かないように、ノンビリと過ごしてねっ!」と言ったところ、
帰ってきた返事は、「太郎よ、ワシ、ノンビリできないんだよ」と。

「なんで? 何か、することあるの?」と聞くと、
「仕事を探しに行かないと。○○さんに、ちょっと話を聞いてくる」と。
思わず、「エッ!?」。
そして、「探しに行ってもいいけど、無理して風邪を引かんようにネ」と。

母さんに、このことを話すと、
「こんな事も言ってたわよ。この前、何かソワソワしているので聞いてみると、
『もうすぐ税務署がくるっ。準備は大丈夫か?』って。びっくりしたわ」と。

父さん、日々の生活はゆったりしたものですが、
頭の中では、仕事探しや税金対策で大忙しのようです。

父さんにとっての“生活”は、“見た目”でなく、“頭の中”で体験している方。
いつまでたっても、“ゆったり”とは縁がないようです。


どうすれば、“頭の中”でもゆったりしてくれるか…。
いい方法は、何かないかなァ。

ただ、母さん、やっぱり父さんの言動に微妙な違和感を持っているようで。
「あたしの夫、もっとシッカリした人だったはず。何か違う…」との
思いもあるようです。

今週も、父さん、母さん、安定してくれますように。

最後にサービスショット。
浦戸湾の入り口に架かる浦戸大橋、それを背景に海を走るフェリーです。
この大橋、桂浜と対岸の種崎を結んでいます。
山の上に、坂本竜馬記念館の建物も一部見えています。
このフェリー、実は『県道』なんです。
正確に言うと、フェリーの『航路』が『県道』。
全国でも、ここだけとのことです。

 

そしてこのフェリー、四国八十八ヶ所遍路のルートにもなっています。
31番竹林寺、32番禅師峰寺から、33番雪渓寺、34番種間寺に向かう際、
このフェリーを利用して高知市内をショートカットするお遍路さんも多いです。

- end -

5年連用日記

2009年10月25日 | 聞いて聞いてっ!
この週末は大阪で過ごしました。
昨日の土曜日は、仕事に絡んだ研究会に参加しました。
平日は仕事&仕事、週末は高知で自転車で走り回り。
生活のパターンが固定化してきているので、
たまに研究会に参加し、いろんな話を聞き、いろんな人と話し合う。
すごく、いい刺激になり、リフレッシュできます。 
そして、今日の日曜日は、恒例の“家事をパタパタ”です。


ところで、僕、太郎、日記をつけています。
『日記』と言っても、“5年連用日記”なんですが、もう30年近くになります。
以前のものは箱に入れて押入れに、最近の2冊は手元に。
それでも、10年くらいはすぐに振り返れます。



で、先日、両親に関する記述を探していると、
《時》の移ろいを感じます。

“2007年10月13日” …ちょうど2年前。

ずっとT病院に入院していた母さん、肩の骨折が治り、
リュウマチの痛みも治まったので、家に一日帰宅。
前の日に高知の戻り、アレコレ準備しました。
“一日帰宅”といっても、実質は3時間くらい。
家の中を見て回り、お茶を飲み、コタツで横になり…、くらいでした。
でも、それ以降、一時帰宅のチャンスを作ろうとしましたが、
“両親揃って体調OK”という巡り合わせがなく、そのうち父さんも入院。
高知の家で、親子3人が過ごした最後になってしまいました。
この時は、最後になると思わなかったのですが。



“2008年10月17日” …ちょうど1年前。

父さんを、入院していたU病院に見舞い、長々45分世間話し。
日記には、「アレコレと1時間近く話をしたのは、何年ぶりだろう」と。
それ以降、父さんの体力、少しずつ落ちてきました。
今は、15~20分くらいがせいぜい。
それを過ぎると、「…くたびれたァ。太郎、すまんが横になるわァ~」と。
特に何かの病気が進行して、というのではないのですが、
体力の衰えは確実に来ています。83歳も過ぎてしまったし…。


1年前、2年前、振り返るといろんな事がありました。

で、最後にちょっと話題を変えて。
高知に戻ると、地場の食材を一杯仕入れて、大阪に戻ります。
野菜や乾物、調味料にお茶(薬草茶にちかいかな…)、
それを大阪の知人に話すと、「へェ~、いったい何を買ってるの?
リュックサック一杯なの?」と聞かれました。



写真は、先週戻ったときに買い込んだもの。
好物の茗荷も一杯。路地物としては、今年最後かな、と思っています。
この品定めで、『日曜市』(日本最大の露店市だそうです)を
ブラブラ歩くのも楽しみです。
子供の時からよく行っていました。

季節の移ろいが、よく分かります。
先週歩いたときは、果物では、葡萄が終わりかけて、
新高梨(高知特産)がもうすぐ最盛期。
季節を肌で感じ、顔なじみの露天の店主と立ち話ができるのも楽しみです。


月末は、高知です。金曜日に休みを取ります。
銀行の手続きがあって。

ブログを訪問してくれた方々も、体調には気をつけて。
風邪を引きませんように!

- end -

桜のお話し・・・、です。

2009年10月11日 | 聞いて聞いてっ!
大阪で過ごす連休の二日目。

いつものように、家事をパタパタ。
やっとこさ扇風機や、夏用の竹カーペットを片付け…。
休み明けに、気を使う講演会が控えているので、その準備をし…。
あっという間に、連休も終わりそうです。


その合い間の気分転換に、ブログを開きました。
高知の両親も、落ち着いているようなので、
いつもとは、チョッと違う記事を。

実は僕、太郎、桜が大好き!


                  (京都御苑糸桜)

毎年桜のシーズンになると、
「今年はどんな桜に出会えるのかなァ…」とウキウキ。

毎年、あちこちへ出歩いています。  
行く先は、京都や奈良が多いのですが、
遠くまで足を運ぶこともあります。

最近は、ますますその度合いが嵩じ、「○○のお寺」「△△の公園」でなく、
“そのお寺や公園の中にある□□という桜木”というレベルになってきて…。
自分でも「物好きだなァ~」と思いますし、
“熱く”語ると、知人からは変人扱いです。

今年は、両親の具合がマズマズだったので、桜に会いに行けました。
早くも来年の春の出会いをアレコレ考えています。
両親が、来年の春も落ち着いていてくれればいいのですが。

今年の春に出会った桜の姿をちょっと見てください。
「なんという季節外れ!」と言わずに…。

京都上京区/上品蓮台寺(じょうほんれんだいじ)の枝垂桜さんです。



この桜、毎年会いに行っています。
華やかでありながらも、上品な趣が大好きです。
さらに観光寺院でなく、静かに眺められるのも何よりです。



次は、二条城。 ここも大好きなスポットで、今年は二回訪ねました。
見所は枝垂の並木。“枝垂の巨木の並木道”なんて、
めったにお目にかかれません。

   

そして、もう一つのお目当てが、“あまやどり”。



桜の品種の一つで、大きな花びらが、雨傘のように下に向いていることから
この名がついたということです。
いろいろな桜に会った中で、一番好きな桜です。
“ふわふわ、もこもこ”した様子、温かさが大好きです。




そして、京都/山科、勧修寺の桜です。



ここも、今年二回訪ねました。
最初は染井吉野の盛りの頃、次は枝垂の散る間際でした。
この築地塀越しの桜は、京都の観光案内でも見かけます。
築地塀の白さと、桜の淡い紅、壁に映る桜の影…。
このコントラストが大好きです。



とりあえずの最後は、地元大阪は天王寺区、
谷町界隈にある坂の一つ、口縄坂(くちなわさか)の桜です。



この界隈、大阪の古い情緒が残る一角です。
坂の上からは、西に向かって、大阪の市街地が一望できます。
そして、目を下に向けると、お寺の塀越しに枝垂桜が。



桜の季節、必ず立ち寄るスポットです。
(もっとも、仕事の担当エリアの中にあるんですが…)

来年の春も、ゆっくりと桜に会いに行ければいいけど。


その前に、紅葉も訪ねたい…。
桜ほどではないのですが、毎年、どこかに紅葉狩りに行っています。
最後の写真は、昨年の晩秋、貴船神社前の紅葉灯篭です。



- end -

灯りを点して

2009年10月10日 | 聞いて聞いてっ!
この週末は、大阪です。
用事も溜まっていますが、
三連休、チョッとゆっくりします。


とはいうものの、帰ろうか、どうするか少し悩みました。
母さんの風邪の具合も気にかかるし…。

そこで、まずはTel。
ケアハウスのスタッフさんに様子を聞き取り。
スタッフさん、「一時高熱が出て、僕たちも心配しましたが、
今日はずいぶん元気になられましたよ!」と。
で、母さんを電話口に呼んでもらう。

  

出てきた母さん、「あたしの風邪はもういいよ。大丈夫!
心配しなくていい。連続して帰ると、あんたが大変。
大阪でゆっくりしなさい。足も悪かったんだし」と。

で、夜行バスをキャンセルし、大阪で連休を過ごすことにしました。

ただ、台風18号が通過した後なので、 
家のことがチョッと気にかかる。

先週帰省した際、台風に備えて家の周りの片付けはしてきました。
鉢植えを家の中に取り込み、強風で飛びそうなものを片付け、
そして近所の人に万が一の時の連絡をお願いし…。
その連絡も入らないので、大丈夫と思いますが。

このお願いをしに行ったとき、お隣さんがこんなことを。

「ご両親がおいでになった時、夕方には必ず玄関先に灯りが点き、
わたしが夜遅く帰ってきた時なんか、あそこの角を曲がると、
遠距離さんちの灯りが目に入り、ホッとしたんですよ~。
その灯りが点かなくなって、寂しくて…」

そう言えば、僕が家に帰っている時、玄関灯は点けたり、点けなかったり。
点けたときも、用が終わればすぐ消しました。
その夜は遅くまで、ズッと灯りを点けていました。



外に出て、灯りを見ていると、
両親がまだ元気で家にいた時の事を思い出しました。
僕が、大阪に向かう夜行バスに乗るため家を出るとき、
いつも玄関灯の下で、
僕の姿が見えなくなるまで見送ってくれていました。

“灯り”って、大事なものだったんですね。

- end -


太郎、回復! 母さん、発熱!

2009年10月08日 | 聞いて聞いてっ!
僕の足、やっと直りました。  
 


最後までしつこく残っていた潰瘍を皮膚が覆い、
スニーカーも履けるようになりました。
7月11日に蜂窩織炎を発症して、約3ヶ月。
長かったァ~!  



もっとも、100%完治とはいえず、足首にはしこりが、
長く腫れが残ったので、甲の部分を中心に皮膚が厚く黒くなり…。
これは、完全に“日にち薬”です。

が、これでも治りは早かったようです。
医者も、「途中からズンズン良くなっていったからネ~」と。

この夏、風呂とビールがダメでした。
夏の宵、風呂上りで、団扇を扇ぎながらビールをゴクゴク!
ア~、悔しい!!  


僕がホッとしていると、一昨日の夜遅く、ケアハウスから突然Tel。
携帯の着信を見ると、ケアハウスの表示。

ドキッ!

Telに出ると、馴染みのスタッフさんの声で、
「夜遅くすみません。お母さんが突然熱を出されて…。
計ると、39度ありまして…。今、病院の看護師さんに連絡し、
頓服を飲んでもらったところです」と。

ドキッ!  ドキッ!!


翌日、さっそく病院へ。
スタッフさんが連れて行ってくれました。

心配していたインフルエンザは陰性。
通常の風邪に伴う急な発熱、と。

この連絡を受けて、とりあえずホッ。
その後、熱も下がり、今日は薬の効果もあると思いますが、
ほぼ平熱に戻りました。

もっとも、風邪は老人にとって大敵。
今日も高知にTelして、「…とにかく、シッカリと養生してね」と母さんに。

  

更に、心配していた台風18号の被害、ケアハウス、自宅ともになさそうです。

とはいえ、母さんと留守にしている家の様子を見に、週末、高知に帰るか…。
現在思案中です。

- end -