湘南深沢の駅前、即ち洲崎古戦場から東を眺めると、山が迫っている。
その山の端は、家が建ち並んで判り難いが、垂直に掘削されている。
切岸である。
見るからに巨大な防壁であり、その前に立てば覆いかぶさってくるようで、とてもかなわないといった印象がある。
南北に続いているこの巨大な壁の陰に梶原小学校がある。
梶原小学校の裏手に梶原一族の墓地があるという。
現在、この巨大な壁の上は墓地だが、鎌倉時代、あるいは室町時代から墓地であったとは思えない。
上からの見通しが頗るいいのだ。
墓地などに利用するはずがなかろう。
墓地の奥に梅林があり、さらにその奥が雛段状に整地されている。
山上から、洲崎・手広、さらに西の藤沢方面の眺望。