鎌倉八百ヶ谷戸

鎌倉の街はそのものが環境遺跡

善財 一 写真集

浄林寺跡を散策している

2021-09-29 16:28:03 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集(PCの大画面で見てください)

 

淨林寺の裏手の古道は、鼻欠地蔵の裏手の古道と一つになり、尾根筋を経て白山道へと続いていた。

峠と呼ばれるこの辺りは、朝比奈の切り通しに出るための重要な場であったようだ。

樹木が茂り藪もひどいために分かり難いが、山際の構造は複雑。

尾根筋から踏み分け道を降ってみたところ、人家の裏口を見下ろすような場に出てしまったことがある。

鼻欠地蔵の辺りまで山際に点在する畑は、元来が畑であったのかも疑問だ。

淨林寺の脇に古い石垣が遺されている。

道はとても狭い。


淨林寺のカヤ

2021-09-28 19:25:01 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

 

淨林寺跡へは、切岸のように削がれている崖に設けられた急な石段を上る。

旧い石段は崩落寸前で歩けない。

 

建物の前に大きなカヤの木がある。

足元には無数のカヤの実が落ちている。

カヤは、今風に言うとナッツの類。

栄養があることから、古くは柑橘類や栗などと共に正月や冬の食べ物として重宝された歴史がある。


朝比奈の切り通しへ 淨林寺跡で

2021-09-26 18:53:36 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

 

朝比奈の切り通しを歩く最には、まず侍従川の辺りから始める。

現在のバス通りは盛土によって造られた。

古道は鼻欠地蔵の辺りから侍従川沿いに進み、朝比奈の切り通しへと向かう。

だから、必ず淨林寺跡に立ち寄る。

状林寺跡の周囲を観察すると、いくつもの平場があり、いくつかの建物(淨林寺に関わるものかあるいは武家の邸か)があったことを示している。


移築されている古民家 新林公園にて

2021-09-25 12:50:42 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

 

旧家を移築するというと、必ず物置を裏庭辺りに隠すように設置する傾向がある。

門や生垣など表の様子はどこでも見栄え良く綺麗に仕立てている。

古い家の裏庭など裏側の様子も見たいのに、あまり気遣いされていないのが悔しい。

写真の右寄り、物置の先に家がある。

梅の古木があり、夏場は涼しい日陰をつくっていたに違いない。


新林公園の水田跡は池になって

2021-09-23 10:03:33 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

 

ここも、この先も水田であったと思われる。

写ってはいないが、写真の右手に古い民家が移築されている。

この僅か300メートル四方程度の谷戸にも、さらに小さな谷があり、いくつかの平場がある。

また、それらの山上へと昇る石段があり、鎌倉の市街地もきっとこのようになっていたのだろうと想像される。

この隣に位置する川名の谷戸にも横穴式の古墳が遺されている。

鎌倉の西と北を流れる境川と柏尾川は、古くからの稲作に適した湿原を造り出していたのだ。