鎌倉八百ヶ谷戸

鎌倉の街はそのものが環境遺跡

善財 一 写真集

法泉寺ヶ谷

2020-08-30 19:16:52 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

JR、国鉄は凄いところを走らせてしまった。どこかに線路を敷かねばならないのだから、北鎌倉と鎌倉を結ぶ上で、大きな寺院を避けてしかも最も効率の良いラインを見つけたようだ。円覚寺の門前を走り抜け、尾藤ヶ谷から法泉ヶ谷をトンネルで結んでしまった。法泉寺はずいぶん古くに廃されていたからしようがない。

高台の畑から源氏山などが見える

 

季節が今と合致しない写真多いのはご容赦ねがいたい。

谷戸の風景は、夏に撮ることがすくない

草木が茂って地形が全く分からないからだ

この写真は春

今は周辺が蔓性の藪

《鎌倉八百ヶ谷戸》Webサイト


法泉寺ヶ谷 扇ガ谷を歩いている

2020-08-28 21:14:14 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

JR横須賀線は法泉寺のあった谷の真中を走っている。

現薬王寺の裏手、線路の脇の細い道を谷戸の奥へと進むと、山の上を切り拓いた畑があり、さらに奥に手の加えられていない雛壇状の土地が遺されている。

線路の向かい側には、現「鎌倉風致保存会」の建物があり、その脇に山の斜面を刻んだかのような掘削跡が見える。電車でもトンネルを抜けてすぐ右手に見えるので、分かり易い。

谷戸の最奥は細竹の藪に阻まれて確認ができない。20年ぐらい前は山の端まではゆけたのだが、年々藪化が進んでいるようだ。

まずは、その手前の畑。

法泉寺は関東十刹に数えられていたとか。であれば、かなり広い寺域であったろう。


正円寺跡

2020-08-24 22:06:15 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

正円寺(勝縁寺)

 亀ヶ谷へ向かう坂の南側にあった寺院らしい。古くに失われてしまったようだ。現在はどこも家が立ち並んでいて、地形など判り難くなっているが、岩船地蔵堂から亀ヶ谷の切り通しに向かう辺りは、いまだ宅地の間に畑が遺されており、それらの背後に切り立つ崖面、切岸が窺えるところもある。そのような家々の合間をすり抜けて谷戸の奥へと進んでゆく。正円寺はかなり広い寺域ではなかったろうか、と想像する。その最奥には小さな畑があり、鎌倉野菜を育てている。土地の所有者とはなかなか出会えなかったが、何度か足を運んでいるうちにようやく出会え、写真を撮ることも許していただいた。とはいうものの、ほとんど畑である。辛うじて雛段状の土地がわかる程度。草のない冬場でないと判り難い。


智岸寺ヶ谷

2020-08-22 22:18:17 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

扇ガ谷の辺りには小さな谷戸がいくつもあるが

その多くは谷戸の奥まで家が立ち並んでいる

智岸ヶ谷は英勝寺の北側に位置し

切り立つ崖に囲まれ

源氏山を源とする湧水が多くじめっとした土地で

池の痕跡もある

背後に細い上り道があって源氏山へと続いている


扇ガ谷英勝寺

2020-08-20 21:29:29 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

扇ヶ谷あるいは紅葉ヶ谷の地名

いずれも谷戸の広がっている様子を表しているようで

土地の景観が思い浮かぶ

 

英勝寺は夏がいい

竹林を風が抜けてゆく感じがいい

かつて英勝寺の竹林は雑然としていたが

だいぶ手入れをしたとみえる

《鎌倉八百ヶ谷戸》Webサイト