ノーベル文学賞がトルコ人作家に決定した。一部マスコミで有力視されていた村上春樹さんは、受賞しなかった。大江さんと並んで、現代作家の中で村上さんは最も多くの言語に翻訳されている作家だろう。世界中に読者がいる日本人作家は珍しい。その難解な作品は安部公房を彷彿とさせるし、その細やかさは谷崎潤一郎の世界に重なる。作品同士の親和性は三島由紀夫だろうか?やはり現代日本を代表する一人なのだと思う。
来年の10月の木曜日の楽しみが増えたと思えば、これからの1年を楽しく過ごすことが出来る。早く次回作品を読みたくなってきた。
それにしても、授賞式にどのような恰好で登場するのかも楽しみの一つになった。