三富 朽葉 (みとみ きゅうよう 〈くちは〉) 私は 2011-02-08 | 詩 私は 蹲(うずくま)つてゐる、 身震ひを する度毎 犬の 頸輪に 鈴が鳴る、 冷たい風が 飛んで來て 輕輕と 藁を 運んでゆく、 犬も 藁の群も 私も、 微白(うすしろ)い 日光に 刺されて 風の まはりに 投げ出されて 藁の 行方に 魅入られてゐる。