食べて、笑って、旅をして

ニュージーランドにいたときに書き初め、いまではテーマはいろいろ。旅、グルメ、高知、鳥、ダイエット、英語。徒然思うこと。

マルちゃんの異変vol.4 退院

2021-10-16 | Living
マルちゃんが火曜日に入院して、水曜日面会にいったとき、順調にいけぱ金曜日退院できると言われたものの確定ではなく、退院できそうなら金曜の朝連絡しますねと言われていた。(病院は木曜は休診日)

金曜の朝、ドキドキしながら待っていると電話が鳴った。
看護師さんかと思ったら先生本人からだった。
「マルちゃんねぇ、退院大丈夫だけどまだあまりゴハン食べないからねえ。今日退院しても大丈夫だと思うけど、夕方来られる?」と。

その日は元々コロナのワクチン接種のため午後半休をとっていたのだけど、注射の予約時間が15時30分。
往復考えても14時くらいになる。ワクチン終わってからだと受付時間内に間に合うかもだけど、もし接種後の私の調子によってはいけない可能性もゼロではない。
「14時か、14時はちょっと早いな。」と先生は言ったけど、事情を話すと「そしたら、14時にしましょう。それに合わせてゴハンと薬をあげるようにするから」と。

開院時間ギリギリまで先生が様子を診てくれるつもりだったのだと思い、先生の姿勢に感謝した。
早く引き取って大丈夫かな、ごはん食べられなくてまた弱ったらどうしよう、と不安にかられながら迎えにいく。

粟穂はついばんでいるけど、まだゴハンは食べないらしいマルちゃん。体重は水曜日から増えてなくて依然29g

点滴を打ってくれて、引き渡してもらった。
「飼い主さんの前だとゴハンを食べる可能性は高いから」と、先生。

そうしてマルちゃんは、初めての入院生活を3日で終えた。
火曜から木曜の3晩は、空っぽの鳥小屋を寂しく見ていたけど、マルちゃんが帰ってきた!

病鳥なので、保温をしっかり。
病院では30度で保たれていたので家でも気を抜けない。


ヒーターをつけてビニールカバーをかぶせる。

マルちゃんは一般的なゴハン入れ(小屋の入り口左右にゴハン、水を置くスタイル)を好まないので、いつものように、床直置きレストラン。(雛のときのスタイルです)



心配したけど、ゴハンも食べてる!
ゴハンを食べるのを見ると安心する。
順調に回復して退院後、翌々日には体重30g

31、32gに増えていった。
良かった、マルちゃん。




マルちゃんの異変vol.3 入院

2021-10-11 | Living
マルちゃんが入院して翌日。
落ち着かない気持ちで過ごしたが、幸い電話は鳴らなかった。
マルちゃんがうちにきてから、初めて離ればなれ。
見知らぬ場所で心細くないかなと気になり、私も心は沈んで、いつもは自身が監督になったかの如く騒いで見る野球中継もちっとも見る気がしなかった。

さて、うちの会社はフレックスが使えるのだけと、コアタイムは16時まで。そのため、15時からの1時間だけ時間休を使い、16時の面会に病院へ向かう。


16時少し前に着いて病院に入り、昨日マルちゃんが置かれた保温された棚のところに行くと、昨日より幾分元気そうなマルちゃんがいた。

「マルちゃんっ。マルちゃん、どう?」と声をかける。

看護師さんから、ごはんはまだ自分で食べれてないけど、強制給餌していまは29gまで体重も回復した、と聞く。

ホッと胸を撫で下ろしていると、奥から先生がやってきた。
「金曜日には、退院できそう」と言うので、えっ、ほんとに?大丈夫なんですかっ?と信じられない気持ちで尋ねる。

来週まで、下手したら9月中は入院しないといけないかも、と覚悟していたので驚いた。

「思ったより回復が早いです」と、先生。

死んでもおかしくない状態だったマルちゃんを前に、昨日は詰問口調だった先生も、優しい口調になったように感じた。

マルちゃんがんばったねえ。えらいねえ。
とマルちゃんに笑顔で話しかけた。

意識が朦朧としていたかに見えた昨日より、目に生気が感じられたマルちゃん。

生きて帰ってこないかもと思った昨夜だったけど、希望が戻ってきた。

先生、本当にありがとうございます。

まだ油断はできないけど、一安心の気持ちで病院を後にした。

このまま容態が悪化しませんように、と願いながら。


マルちゃんの異変vol.2 原因判明

2021-10-10 | Living
翌朝、9月14日(火)。6時より前に起き、恐る恐る小屋のカバーをあけると、マルちゃんはちょこんと止まり木にいた。
良かった、生きている、とホッとする。
しかも下にうずくまるでもなく、きちんと止まり木に。

小屋から出して、昨夜のように背中を触ろうとすると、マルちゃんはキキキキっといつものように、怒った。
声は弱々しくはあったけど、ちょっと元気になった気がして希望がもてる。

でも月曜日丸一日食べてないマルちゃんの体重は、ついに27gまで落ちていた。
ごはんを前にすると、ついばもうとするけど、首を振ってやめてしまう。

生命の危機なのには変わりがない。

「鳥も診られる」病院での注射と点滴も、飲ませた薬も快方には向かわなかった。

昨日のその病院では、金属中毒は考えにくいと言われたけど、まだ疑う気持ちがあった私は、ネットで調べれば調べるほど、不安になる。

なぜなら、金属中毒は対処法が決まっていて、キレート剤を注入して無毒化させないといけないのだけど、48時間以内に処置しないと手遅れになる、ということをそこここで見たからだ。
土曜日に嘔吐して、もう48時間どころか60時間は経過している。
金属中毒なのか、違うのか。
そうだったら、もう手遅れなのか。
違うとしたら、なんなのか。

「鳥専門」の病院が開く9時半をいまかいまかと8時前から仕事をしながら待つ。
9時半になった瞬間電話をかけようと、Alexaにアラーム設定を呼びかけ、ひとまず仕事に集中する。

コロナの影響で昨年から完全在宅ワークになったことが、ありがたかった。

9時29分に設定したアラームが鳴ると、マルちゃんの土曜日からの様子を時系列でメモ書きにし、電話でちゃんと説明できるよう準備して、30分になったら一呼吸置いて、電話をかけた。

初めて電話すること、土曜日の嘔吐から始まり、昨日病院いったが、ごはんも食べず体重が落ちていることを必死に説明した。
昨日の病院の診察では泣いてしまったが、今日の私は落ち着いていた。

完全予約制の「鳥専門」の病院は、「予約でいっぱいだ」と初めての私を突き放さず、保温しているか状態を確認し、予約の合間になるけど、10時30分ころ来られるか、と優しい手を差しのべてくれた。

ありがたい思いで電話を切り、すぐに上司に電話をして、午前半休をもらう。
上司には、昨日の病院で状態がよくならず、鳥専門の病院が予約とれたら休むと言ってあったため、スムーズに許可を得られた。
同じ業務のメンバにも伝え、準備をしてマルちゃんを連れてでる。

この日は雨で気温も低く、小屋に置いたタオルを巻いたお湯入りのペットボトルの上に、マルちゃんは暖をとるためちょこんと乗っていた。

マルちゃんがんばろうね、元気になろうね、と声をかけながら、運転する。

10時30分少し前に「鳥専門」の病院に着いた。

先生は、マルちゃんを診てすぐ、お迎えしてすぐにメガバクテリアの検査はしたか、これまで検診したことあるか、と聞いてきた。

昨年調子を崩したのと昨日以外、病院にいったことはない、そのときは糞便に特に異常はない、と言われた。検診としては、したことない、と言うと
もしメガバクテリアだったら、1年7ヶ月も過ぎてるから、胃ガンになる可能性が高い、糞便検査だけでは、50%くらいしか検知できない。
お迎えしたときに、検査しないといけない、こんなに状態悪いと体重も27gだし、危ないよ、と。

メガバクテリアを発症していたら、胃拡張になってる、とレントゲンをとりに連れていかれたマルちゃんを待つ間、そんな話をされた。

幼鳥のときにお迎えしたら検査をして、メガバクテリアが陽性だったら治療しなきゃいけない。

その知識はあった。
でも、この病院がうちからは少し遠いのと、先生が厳しい(きつい)という評判だったのもあり、元気だし、大丈夫だろう、と行動しなかった。

そんな私のせいで、手遅れになってしまった。
胃ガンになることがあるなんて、、、それは知らなかった。

申し訳ない気持ちで取り返しのつかないことをしたと茫然としていたら、
レントゲン写真を診て、先生はあっといった。

この子、金属飲み込んでる、と。
4つもある、金属中毒を起こしている!

金属の種類はなにかわからない。
放鳥はどのくらいしているのか、と聞かれ、朝、昼それぞれ2,3時間、と答えると、「長すぎる」と一蹴された。小さく見積もって言ったのだけど。

そんなに長いとずっと見てられないでしょ、なにか食べてもわからない、だからこういうことが起きるのだ、と。
金属中毒の処置(キレート剤の注入)をするが、体重も危険な状態だし、強制給餌と皮下補液をする。
入院が必要。一週間か、長くかかると三週間。
でもこの状態的に、助からない可能性もある、と。

入院中に亡くなる、マルちゃんとここで最後になる?
一瞬躊躇したのを見てとられたのか、悩むなら、いったん連れて帰って考えてもいいけど、と言われた。

口コミにあったきついという先生の口調は、私にはまったくそんな風に感じられなかった。
むしろ淡々とありのままを伝えてもらったので、ちゃんと考えられた。
私が連れて帰ったら、良くなることはなく、悪化する以外にない。
強制給餌も投薬もできないのだ。
ここで最後になったとしても、入院以外には助かる道がないのは明らかだと感じた。

お願いします。
と答え、入院に関する説明を受けた。

プラケースに入れられ、30℃に保たれた棚に置かれるマルちゃん。
意識があるのか、ないのかわからない。

「マルちゃん、がんばってね。元気にならないかんよ。」
と声をかけ、これが最後の姿になるのだろうか、と考えながら、必死に涙をこらえた。

ぼーっとしながら、預り金を入れて、預り証を受けとる。
「マルちゃんお預かりしますね。」と笑顔で言う看護師さんに、涙目でよろしくお願いします、と言って病院を後にした。
帰りながら、明日面会にいこう、面会の予約取ればよかった、と思った。やはりちゃんと頭は回っていなかったようだ。

マルちゃんのいない小屋をもって帰り、空っぽの鳥かごを見ると、マルちゃんが戻ってこなかったらどうしよう。とただただ涙があふれた。

感傷的になってしまうのをなんとか律し、面会の予約をとるため、入院の説明書を改めて読もうとバッグから出したとき、ひらりと落ちた預り証がベッドの下に入り込む。

ベッドをずらして探すと、預り証のそばに干からびたマルちゃんのが2つ転がっていた。
こんなベッドのしたの隙間にまで入り込んでたのか!
とそれをみてまた涙があふれた。

30gの小さなマルちゃんは、とてもとても大きな存在だった。

昨年3月にうちにやってきて、初めてマルちゃんのいない夜。マルちゃんも急に違う環境で寂しくてストレスかかりすぎていないだろうか。
と、そんな心配もした。
ただ、その夜は気温もとても寒くて、30℃にしっかり保温されてる環境に置かれて、良かったんだとも思った。
体重増えますように。なんとか夜を越せますように。
そう願いながら、一方でマルちゃんはもう生きて帰ってこないかもしれないと思ったりもした。

明日とれた面会の時間は16時。
朝、状態が悪くなったら電話がかかってくる。
電話が鳴りませんように。
どうか、どうか、と不安な時間を過ごした。














マルちゃんの異変vol.1

2021-10-06 | Living
2021年9月11日(土)の午後。突然、マルちゃんが嘔吐した。
いつものように、お昼ごはんのあと放鳥していたら、急に首を振って吐き散らした。

昨年12月にも夜中に嘔吐したことがあり、日曜に診療している「鳥も診られる」病院へ連れていったことがある。
そのとき、糞便にも異常はないし、人間がお腹壊したりするみたいに、鳥も体調崩すことはある、と医者に言われたのを思い出した。

いや、でも、「鳥専門」の病院に連れていくべきか?

悩んでいる間に、吐き散らしはおさまった。

あ、大丈夫かな?
と思った自分を、後になって責めることになる。

日曜の朝は、「マルちゃん、かわいい」と言っていた。
それが、午後からまったく鳴かず、しゃべらなくなった。
夜には明らかに元気がなく、31~32gだった体重も29.8gに。
翌9月13日(月)、こわごわ小屋にかぶせているカバーをめくるとちゃんと止まり木にいた。
でもごはんもほとんど食べず、体重は29gに。
急遽午前半休をとりつつ、月曜朝にやらなければいけないタスクを終わらせてから、昨年12月にいった「鳥も診られる」病院へ着いたのは10時。
「鳥専門」の病院は月曜日が定休日なのだ。

3時間待ちと言われ、
これは、午後の始業に間に合わないな、と思いながら車でマルちゃんと一緒に待つ。

なんとか2時間半くらいの待ちですんだ。

糞便検査をしてもらい、特に異常はない、体調崩しているんだろう、と。

昨年12月に連れてきたときは、待っている間、元気な様子だったマルちゃんは、今回は明らかに違う。
ぐったりしているようにみえる。
それでも異常はみられないと。

土曜日からの様子を時系列で話ながら涙があふれる。
体重がこんなに減って、ごはんも食べない。
死んでしまいそうだと感じていた。

すこし明るめの緑色した糞便の色と、マルちゃんの状態から、私は金属中毒を疑っていたのだけど、聞いてみたものの、先生は首をかしげる。
なんか明確に金属を食べたとかあるんだったらレントゲンとるけど、、、糞はそんな感じじゃない、と。

とりあえず弱っているから栄養剤と吐き気を抑える注射と点滴打つね、ということで背中の羽の間にブスッと打たれたマルちゃんは、そのときだけ「ギャっ」と鳴いた。

とにかく保温をしっかりして、鳥小屋だと温度が保てないからプラケース入れてエサも撒いておけば食べるから、水に溶かす薬を処方され飲ませるように言われて、病院を後にした。

帰って早速入れたプラケースをマルちゃんは嫌がり、跳びはねて上蓋を開けて出ようとする。
体力落ちているのにムダに消耗させてしまうと思い、プラケースは諦め、小屋に戻して、冷房避けに買っておいたビニールカバーをかぶせる。
ペットボトルにお湯を入れてタオルを巻いて入れる。
あまり気温も高くなかったので、なんとかそれで保温した。

マルちゃんは、月曜日は朝からなにも食べていない。
病院から帰ってきてもいっこうによくならないようにみえる。

夜になると、さらに弱々しくなり、普段は背中をナデナデさせてくれないマルちゃんが、背中をナデナデしても怒らない、されるがまま。



元気で活発なマルちゃんだから余計にただ事ではないと感じ、土曜日に「鳥専門」の病院に連れていかなかったことを後悔した。

「マルちゃんかわいいねぇ」が十八番のマルちゃん。
マルちゃん、かわいいマルちゃん、マルちゃん、と呼びかけるも虚ろな状態。

私の手のひらで弱々しく寄りかかって眠るマルちゃん。
このまま小屋に戻したら、寒くてますます弱るんじゃないか、いや、そのまま冷たくなってしまうんじゃないか、と怖くてたまらなかった。

でもこのまま私の手のなかでいると、私が寝てしまって無意識に潰してしまうかもしれない。

明日の朝、「鳥専門」の病院に営業開始時間になったら電話をしよう。
予約制だから、休み明けで混んでて診てもらえなかったらどうしようと思いながら、もうそれしか頼る術はない。

マルちゃん、どうかがんばって朝を迎えてね、とそっと小屋に戻した。





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