未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

大阪多喜二祭に行ってきました

2013-02-24 08:19:59 | 日記
 昨日(2月23日)、クレオ大阪東で行われた「第7回 大阪多喜二祭」に行ってきました。議会の準備が気になりつつ、ずいぶん前からお誘いを受けていて行きたいと思っていましたので予定どおり出かけました。

 第1部は、「音楽で綴る多喜二とその時代」と題した文化行事で、ケイ・シュガーさんがピアノの伴奏で素晴らしい歌声を聞かせてくださいました。ケイ・シュガーさんの歌を聞くのは初めてでしたが、素晴らしい歌唱力と野田淳子さんを彷彿とさせる澄み切った声、そしてなにより想いのこもった表現力で、心に沁みました。

 第2部は、シカゴ大学名誉教授のノーマ・フィールドさんが「いま、誰が社会変革の担い手になるのか 多喜二の問題提起をヒントに」と題して講演されました。
 私たちが今向き合っている情勢が、アメリカの戦争、日米共通の教育を巡る問題、個々人が置かれている立場で人権が保障されているか、といった観点から解き明かされました。

 「同盟国」アメリカは「徴兵制」のない中で世界で戦争を続けていますが、兵士や退役軍人の自殺が後を絶たない現実。「武器」に精神をやられてしまう兵士の状況を予見していたかのような表現が、多喜二の作品の中にあることが紹介されました。「機械」を使いこなしているようで実はそれに支配されているような状況は、身の回りや自分自身にもあると気づかされます。

 教育の問題では、特に大阪で問題となっている教育基本条例をはじめ、「授業アンケート」のことなども取り上げられました。「報道」についての日本の異常さが、原発事故以後さらに顕著であることも。

 「人権」のお話のなかでは、大阪の震災がれき受け入れ反対の運動で不当逮捕され結局不起訴となった阪南大学の下地真樹准教授の「辞職」の件も紹介されました。

 小林多喜二と言えば「蟹工船」、「『蟹工船』と原発労働の・・・」というレジュメの文言に、今もある弱者への苦難の押し付けに胸が痛みます。
 講演で私が印象に残った文言を最後に箇条書きにしておきます。

・運動をいちばん必要とする人が参加しがたい構図
  (福島で被災した人々が分断されていることを思わずにいられません。)
・敵を見間違ってはいけない。
  (闘う相手、ほんとうの敵を知って、今私たちが団結しなくては!)

コメント
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