日本艦隊司令部

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2001年宇宙の旅

2011-07-26 00:30:32 | 映画
 暑中お見舞い申し上げます。久しぶりの映画紹介です。今回は1968年公開「2001年宇宙の旅」です。

 かつてまだ人間という種族が猿のような生態を持っていた頃、地球に一枚の石版が現れました。その名は「モノリス」。そしてその石版の光を浴びた数匹の猿は突如死んだ動物の骨を道具として使い、人間への一歩を踏み出した。
 そして現代、時は1999年、衛星軌道上の宇宙ステーションから飛び立った一機のシャトルが月面へと到達しました。それに乗り込んでいたフロイド博士はアメリカ合衆国宇宙評議会の代表としてある調査に向かっていた。それは月の地下から発見された一枚の石版の調査であった。その石版こそかつて人類に道具を教えたものと同種の「第二のモノリス」であり、それは太陽の光を浴びて木星に向けて電波を発したのです。
 そしてそれから18ヵ月後の2001年、木星探検隊が結成され宇宙船「ディスカバリー号」は木星へ向けて旅立った。

 以上が中盤までの流れです。この映画は世界映画史に残る不朽の名作とたたえられ、多くの人々を驚かせた超大作です。CGのほとんど無い時代に表現された宇宙空間やワープの描写は圧巻の映像美、そして壮大な音楽をバックに展開する物語が見所でしょう。またこの作品も後に多くの映画に影響を与えたことは言うまでもありません。
 しかし何より印象深いのはオープニングです。月の向こう側に太陽が現れ地球がその間に並びすべてが輝く、そしてそこに流れるクラシック曲の「ツァラトゥストラはかく語りき」と相まってとても印象深い仕上がりです。
 アポロがまだ月へ行っていなかった時代の映画ですがその宇宙空間でのストーリーも驚きの連続です。
 残念ながらYouTubeではOPしか見れません。(日曜洋画劇場の故淀川長治さんの解説は2011年7月現在見られます。)興味のある方はレンタルで是非どうぞ。(ちなみにレンタルDVDは自分の探した限り字幕版しかありませんでした。)
 暑い今日この頃、皆様熱中症や夏風邪にはくれぐれもお気をつけ下さい。

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2 コメント

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Unknown (桜陰)
2012-01-03 17:36:47
昨年、CSで放映してたのを、チョイ見(HALLが暴走しだす辺り)してたら結局、最後まで観てしまいました、名作の吸引力ってやつですね。
原作は、もっと解りやすいそうですが。
学生時代、リバイバル・ロードショーがあった時に観ました。
難解なので、映研の同期メンバーに解釈の妥当性を聞いた憶えがあります。
曰く、「第二のモノリス」は一種のスイッチと解釈していいのか?
「つまり、これは生命、或いは知脳のリレーと考えていいのか?」

今でも、確定的な答えを見出せない映画です。
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桜陰堂様 (yamato)
2012-01-07 20:26:07
新年の挨拶で収めてしまうと長くなりすぎると思いこちらでも少し書かせていただきます。
まずモノリスは一種のコンピューター的なもので第一が生物の進化への介入、第二が木星への通信、第三が人類の捕獲、第四が人の転生が目的という設定だそうです。
このモノリスが何の為に存在しているのかは続編である「2010年」ひいては小説作品「2061年宇宙の旅」「3001年終局の旅」で次々と明かされます。
あと自分は初めて見たときにオープニングの人類の進化のシーンを見て「聖書」のエデンの園での出来事が浮かびました。
不思議な作品ですが一見に値する名作と自分は思います。
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