日本艦隊司令部

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日本へようこそ!007は二度死ぬ

2014-07-05 22:59:00 | 映画
 再開第一号は映画紹介です。SSは明日ないし明後日に投稿予定しております。

 今回はついに日本を舞台にジェームズ・ボンドが大活躍です。シリーズ第5作「007は二度死ぬ」。ちなみに原題はブログの先輩桜陰堂さんによると「007は再びよみがえる(YOU ONLY LIVE TWICE)」だそうです。

 アメリカの有人宇宙ロケットが突如消息を絶ってしまった。アメリカはこれをソ連の仕業と非難したが、イギリスはそれを否定した。イギリスはある情報から日本が怪しいと判断、ただちに007を日本へと派遣することにした。中国へと来ていたボンドは中国のエージェントの協力を得て一度死んだことにして秘密裏に来日したボンドは元オーストラリア軍人のへンダーソンと接触し、彼の紹介で日本諜報組織のリーダーに会うことになったが直後へンダーソンが殺害された。ボンドは暗殺者の仲間を利用して大里化学工業の本社ビルへ忍び込み金庫からあるリストを持ち出すことができた。
 その後日本人エージェントの手引きで日本秘密情報室長タイガー田中と会う。ボンドは先ほどのリストから大里化学工業がロケット燃料の調達をしていることが判明、直ちにこの会社の輸送船が積荷を下ろしたと思われるマツ島(宮城の松島かは不明)へとタイガーが養成した忍者軍団とともに潜入する。
 同じ頃、ソ連の有人ロケットが行方不明となり米ソは一触即発の緊張状態となってしまう。そして島の地下にはあの秘密犯罪結社スペクターが巨大要塞を作り上げていた。そこでボンドを待ち受けていたのはスペクターの首領ブロフェルドであった。さらにアメリカの次の有人宇宙ロケットが打ち上げられ、スペクターの最終作戦が決行される。ブロフェルドは第3次大戦による米ソ両国の共倒れを狙っていたのだ。その時、ボンドが発見した敵の秘密基地へとタイガー率いる忍者軍団が到着。果たしてボンドとタイガーはブロフェルドの野望を打ち砕けるのであろうか。

 今作はついにウェルカム・トゥ・ジャパン・ボンドさん。007がついに日本上陸、旧蔵前国技館や赤坂プリンスホテル、地下鉄丸の内線に神戸港に姫路城と日本の名所が目白押し。そしてボンドカーはTOYOTAの2000GTオープンモデル。
 そして丸の内線の秘密の部屋でボンドを待っていたのは丹波哲郎演じる日本秘密情報室長タイガー田中。部屋へと落ちてきたボンドがキョトンとしていると目の前の謎の人物がしゃべりだす。
「ようこそボンドさん。日本の感想はいかがかな?」
 当時丹波さんは日本アクションドラマの「キイハンター」でこの映画のスタッフに注目されていたそうです。
 またアニメ映画「クレヨンしんちゃん爆発温泉わくわく大決戦」に丹波さんがゲスト出演された時のセリフに「俺はジェームズ・ボンドと風呂に入ったことがある。」というものがありますがこれはタイガーがボンドを自宅に招いた際に自慢の風呂でもてなしたシーンのことを指しています。
 ボンドガールには浜美江さんに若林映子さんと東宝特撮シリーズ、クレージーシリーズでもおなじみの女優さんたち。ちなみにヨーロッパでの映画のキャンペーンパーティーにはなんとあの世界のサムライ三船敏郎さんが訪ねられてきたそうです。
 そして今回スペクターの指揮を執るのはついにその姿を現した大首領エルンスト・スタブロ・ブロフェルド。ボンドのライバルとして後に「女王陛下の007」「ダイヤモンドは永遠に」「ユアアイズオンリー」にも登場しました。
 また見所としてはマツ島上空でのヘリコプター戦と忍者軍団とスペクター部隊の決戦が挙げられるでしょう。
 ボンドの乗った小型ヘリコプターが敵のヘリコプター部隊に急襲されます。しかしボンドは秘密兵器の数々でこれを撃墜。勝利宣言にもユーモアな一言を付け加えるあたりは後の三代目ロジャー・ムーアを彷彿とさせられます。
 一方忍者軍団は全身タイツで刀を背負い、マシンガンやピストルで武装した少々(かなり)怪しい格好。しかし戦闘では様々な武装や罠を仕掛けたスペクター要塞に果敢に突撃。ボンドが作ったチャンスを逃さず基地内へ殴り込み爆薬多様の大決戦を展開しました。
 また今作にはシリーズ中の迷シーンとしてボンドがカラコン、カツラ、服装で日本人に化けるシーンもあります。しかしどう見ても日本人には見えない怪しい西洋人(笑)。若干猫背気味のいかつい紋付き袴のジェームズ・ボンドは一見の価値ありです。

 若干怪しい描写は目立ちますがアクションを中心にスリリングな展開、バラエティーに富んだ演出の数々でさらなるファンの心を掴んだ一本としてこれから見てみようと思われる方にオススメの作品。「007は二度死ぬ」です。

 なお次回の007紹介は「007・ロシアより愛をこめて」を予定しております。

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