日本艦隊司令部

小説、アニメ、特撮、刑事ドラマ、映画などの語り

J9第一作

2010-10-20 13:22:32 | スーパーロボット
 さて続いてはスーパーロボット。やはりなんといっても自分が好きなのは「銀河旋風ブライガー」。
 時は22世紀。火星アステロイドベルトのウェストJ区に事務所を置くある組織がいた。影のポリス“コズモレンジャーJ9”。リーダーでムチの使い手、沈着冷静なかみそりアイザック、銃の名手ブラスター・キッド、爆弾と潜入のプロフェッショナルエンジェル・お町、宇宙一のレーサー飛ばし屋ボウィーの四人が裏の世界にはびこる悪を相手に戦う。そしてそれをあざ笑うかのように現れては消えるヌビア・コネクションの謎の首領カーメン=カーメン。今こそ登場するスーパーロボットブライガー。果たしてカーメン=カーメンの恐るべき野望とは!?

 このブライガーは後にJ9シリーズという作品の第一作とされる。この後2作品が続き主演の声優塩沢兼人はじめ主要人物の配役も変わらず三年間続いたのである。モデルは時代劇の必殺仕事人である。YouTubeでも観れますので(2010年10月現在)おすすめいたします。

真っ赤な太陽!!五人の戦士!!

2010-10-20 12:59:06 | 特撮ヒーロー
 さて、私の趣味の一つが特撮ヒーローです。古いものからマニアックなものまで数々観てきました。その中でもお気に入りを記事第一号にします。
 その名は「秘密戦隊ゴレンジャー」
 1975年に東映で創られた五人のヒーロー。一応石ノ森章太郎先生。
 世界制覇をたくらむ悪の秘密結社黒十字軍の仮面怪人黄金仮面、武者仮面、青銅仮面、ヒスイ仮面、毒ガス仮面が世界平和機構イーグルの日本基地を次々と襲撃。東京、東北、九州、北海道、大阪の各支部で生き残った海城剛、新命明、大岩大太、ペギー松山、明日香健二はイーグルの江戸川総司令の召集を受け五色のスーツに身を包んだヒーローゴレンジャーとなって黒十字大総統の繰り出す仮面怪人や仮面将軍と激闘を繰り広げる。
 というのがゴレンジャーのストーリーである。
 この作品の魅力はなんといってもバラエティに富んだ話であろう。毎度毎度登場する敵の怪人や作戦の残忍さやコミカルさに、バリドリーンやバリタンクといった秘密メカと悪魔の地底要塞ナバローンや黒い翼バットラーとの激闘の数々、そしてとどめの一撃はバレーボール爆弾や色んなものになるラグビー爆弾。子供心にかっこいいと共に爆笑しました。
 なかでも風車仮面は扇風機で、トサカ仮面は入れ歯、火の山仮面将軍はゆで卵で死ぬという結末。
 そして最終回は敗北の後の大勝利。まさに勧善懲悪ヒーローの代名詞。
 未見の方は機会があれば一度ご覧下さい。

第二話「瀬戸基地・前編」

2010-10-20 09:02:22 | マクロス 小説 第一部 運命の出航編
 広く暗い部屋に一人の男が居た。彼は暗闇の中何かに集中するように両目を瞑り感覚を研ぎ澄ませていた。
 そして目を見開いた瞬間一瞬部屋が明るくなった。
 バンッバンッ
 音が響き、まもなく部屋の明かりがついた。
 なんと男の後方には見事真ん中を撃ち抜かれた二枚の的が落ちていた。
「こんなもんかな。」
 そう言うと彼は肩から掛けたホルスターに手にしていた愛銃ドイツ製“ワルサーPPK”をしまった。
 その時、部屋のスピーカーから声が流れた。
「キッド、仕事だ。至急事務所へ上がってくれ。」
 それを聞き男は部屋を出た。




 空母「天龍」の進水式翌日。時刻は午前9時前。瀬戸基地付近では異様な集団が走り回っていた。
「探せ!!まだこの辺りに居るはずだ。」
 首から掛けたカメラを抱えた集団が公園の中を通り過ぎていったのを確認して一人の男が公園の植え込みの中から顔を出した。
「ふぅ、まいったなこりゃ。」
 彼の名は一条輝。「天龍」の航空隊長に任命されたパイロットである。
 彼はいつものように日課のジョギングをしようと朝起きて基地を出てしばらくした時、なんと軍事マニアの集団に見つかって追いかけられていたのだ。
 彼らは前日の航空ショーが目当てであったのだが翌日何か話を聞けないかと張っていたところ何と輝が出てきたので基地から離れるのを待って追いかけたのだ。
「さてと、基地に帰ると…」
 その時、輝は後ろから肩を叩かれた。
 驚いて振り向くと目深に帽子をかぶった人物が腰をかがめて輝に話しかけてきた。女性の声のように輝には思えた。
「入り口は固められてます。こっちへ。」
 そう言ってその人物は輝を路地裏へと誘った。輝は後に続いた。
 しばらく進むと目の前が開けた。そこは船を係留する桟橋になっていてその先には瀬戸内海が広がっている。
 すると帽子の人物は有るボートの前へと輝を連れて行った。
「これで基地へ行ってください。西側に係留用の桟橋があります。」
「ありがとう。君は?」
 そう聞かれるとその人物は帽子を取った。その人物に輝があうのは2年ぶりのことであった。
「恵美ちゃん、君だったのか。」
 その人物は輝の親友であり同僚の沖野誠二少佐の従兄弟である立木恵美であった。彼女は父親(誠二の伯父)と共にマクロスに乗っていた為輝のこともよく知っていた。
「ひさしぶりね、一条さん。お兄ちゃんが多分こうなるから警戒してくれって頼んできたんです。」
「そうだったのか。おじさんは元気かい?」
「ええ、昨日も二人でてんやわんやでした。お店近くなんでまた来てくださいね。それより、人に見つからないうちに。」
「ああ、すまない。」
 そう言って彼はボートのエンジンをスタートさせた。訓練生時代にボートの扱いは習っていたので大体は知っていた。
「基地に着いたらあとはお兄ちゃんに頼んでください。」
「分かった。ありがとう。伯父さんによろしく。」
 そしてボートは向かって右側に見える基地に向かっていった。

 午前9時過ぎ。久野一矢中尉は目を覚ました。充分眠ったのに疲れが取れた気がしない。原因は分かっている。昨日会った一条少佐のことだ。彼を思い出しため息をついていた。
「はぁ、いっそ降りようかな。」
 そう言って彼はベッドから降り、窓の外の空母を見ていた。自分の職場となる艦だ。
「それにあの人もなぁ…。」
 そしてもう一人。気になっている人物がいた。一条少佐と同じく「天龍」に配属された早瀬未沙中佐のことだ。
 一矢もまたマクロスに乗っており、年少志願兵としてそこで軍に入ったのだ。当時16歳。
 だが、軍に入隊した直後の訓練中にあの最終戦争が起こった為彼は実戦に参加することは無かった。
 彼女とはその時に一度会ったのだ。思えばそれが一矢を軍人にさせたのかもしれない。
 そして彼は着替えて部屋を出て行った。
 疲れてはいるが夕方から仕事があるため一矢は重い足取りで食堂へと向かっていた。何か食べなくては後が辛いのである。
 食堂は閑散としていた。時間的なものかもしれない。
 すると一矢は並んだテーブルの中に自分の部下を見つけて朝食をのせたトレイを持ってその人物の元へと向かった。

 無事船を係留した輝は部屋で軽くシャワーを浴び、服を着替えて沖野誠二少佐をたずねた。
 しかし部屋にはおらず探し回っていた。食堂を通りかかった時輝は久野一矢中尉を発見した。彼に聞けばわかるかもしれない。そう思いながら彼の元へと向かった。
 すると、輝は一矢と一緒にいる人物を見てふと懐かしさを感じたように思った。

続く