日本艦隊司令部

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特捜最前線「津上刑事の遺言」

2011-05-26 21:30:27 | 刑事ドラマ
 久しぶりに刑事ドラマを更新します。今回は「特捜最前線」で自分が一番好きな話です。

 第351話「津上刑事の遺言」(放送350回記念第二弾)
 警視庁特命課に少年の文字で悪口を書いた葉書が度々来ていた。その宛名は“津上明”となっていた。“津上明”(荒木しげる)とはこの手紙が来る4年前に殉職した特命課の刑事だった。彼は細菌を使ってパニックを引き起こそうとしたギャング達から子供達を守るために細菌の詰まった風船を処分しようと車で僻地へ行き自ら運転する車に火を放った(第147話「殉職・Ⅱ・帰らざる笑顔」)。
 手紙の差出人を調べていた紅林刑事(横光克彦)と叶刑事(夏夕介)は一人の少年に会った。その少年は幼い頃事故で父親を亡くした。少年はその事故を目の前で目撃した。少年はその時の歩行者信号は確かに青であったと証言した。だが当時まだ幼少であったため証言に信憑性が無いと警察は判断、加害者側の意見ばかりをたよりに捜査した。当時これを知った津上刑事が少年に「お父さんの無実を必ず証明する」と約束していた。その矢先に津上刑事は殉職してしまった。少年はそれを知らずに津上刑事のことを待っていた。
 これを知った神代課長(二谷英明)は少年とその姉を連れて桜井刑事(藤岡弘、)、船村刑事(大滝秀治)、橘刑事(本郷功次郎)、紅林刑事、叶刑事、吉野刑事(誠直也)、高杉婦警(関谷ますみ)、津上明の妹トモ子(立枝歩)と共に津上明の墓の前で事件の真相を究明すると約束した。
 またこれを知った元特命刑事高杉(西田敏行)と滝(桜木健一)が捜査に参戦。全メンバーが一堂に介しての大捜査となった。

 この話はやはりそうそうたるメンバーの登場が素晴らしいのですが自動車事故というものについて今一度考えさせられます。この話の中で神代課長が「一般生活の中で一番身近な事件である」という言葉にはまさにそのとおりだと思いました。。また最後の最後でついに明かされた真実とそれに微笑む津上刑事がとても印象的です。そしてかつての仲間の面影を夕陽に見て涙ぐむメンバーのシルエットにかぶさるように西田敏行が締めます。
「良かったな津上、これでお前も安心してゆっくり眠れるな。」
 そしてエンディングの「私だけの十字架」が流れます。この歌がドラマ十年間の中で一番マッチした話だと思います。
 
 またこの場を借りて先日亡くなられた特捜準レギュラー蒲生警視役の長門裕之さんのご冥福をお祈りいたします。

 梅雨が近づいてまいりました。皆様お体や大雨などお気をつけてください。

作戦開始

2011-05-25 21:40:56 | 第二部 東洋激突編
 遅れ気味ですいません。いよいよ作戦始動。そして今シンガポールでは

 1月19日未明、闇夜のシンガポール基地近郊のジャングル地帯。ここでは現在脱出した統合軍部隊がゲリラ戦を展開している。
 ズンという音と共に黒煙と火の手が上がった。トラップの散布地雷が爆発したのだ。
「ハンニバル!!B-16ポイントだ!!」
 自分よりも高台にいる部下のフェイスから報告を受けたハンニバル将軍はくわえた葉巻に火をつけているところであった。彼は現在ゲリラ戦を指揮している司令官である。湾岸戦争での叩き上げで現在は政府の裏部隊Aを率いる自称将軍である。
「OK、モンキー、コング、迫撃砲をお見舞いしてやれ。じっくり狙えよ!!」
 命令するや数十秒後、前方に並べられた四台の迫撃砲から砲弾が放たれた。数秒後、前方に火柱が現れた。
「ひゃっほー!!ざまみろい!!イエーイ!!」
 照らし出された陣地の前方にいたクレイジーモンキーがはしゃいでその場でジャンプしていた。
「いいぞモンキー!!コング!!もう2,3発お見舞いして撤収だ!!フェイス!!ジープを用意しろ!!」
 そういうとハンニバルは満足そうな笑顔で葉巻の香りを楽しんだ。

「中々の指揮官がシンガポールの敵にはいるらしいな。」
 暗い部屋の中でその男は情報部からの報告を受けていた。
「はっ、大佐。それについて敵の指揮官を突き止めました。名前はジョン・スミス大佐、通称ハンニバル将軍です。」
 ディスプレイにその男の写真が表示される。
「ほう、たしかA部隊とか言う秘密部隊のリーダーであったな。」
「そのとおりであります。奇襲戦法と変装の名人だそうです。湾岸戦争時代に特別攻撃部隊の指揮官となり、戦後は地下組織のリーダーをしていましたが統合戦争中に政府の秘密部隊となったそうであります。」
 大佐と呼ばれた男は口元に笑みを浮かべた。
「面白い、すぐにヘルディ参謀に情報を送れ。奴とその仲間についてもな。」
「ハイル!!」
 ディスプレイに映った情報士官は片手を上げて敬礼し、報告を終えた。
 男は自らの後ろに掲げられた鉤十字の旗へと向き直った。
(いよいよだ。ついに我が祖父と、我が総統の夢が第一歩を踏み出す。その前に奴の始末も考えなければ。まぁそれはヘルディに任せよう。自らの娘の舟が沈められる様を見せ付けてみるのも一興か。)
 不敵な笑みをたたえる男の野望。果たして何であろうか。

 一方、天龍艦内の格納庫では講義用のホワイトボードを使ったミーティングが行われていた。第1部隊長である一条輝少佐が説明をしている。
「いいか、俺たちの任務は基地に対する航空攻撃ならびに敵艦隊への奇襲だ。現在インド洋のセイロンからシンガポールへ向かっている東洋艦隊は空母「レナウン」以下三隻の空母が主軸の一大機動部隊だ。この部隊の任務はシンガポール基地とその付近にいる艦隊への攻撃が任務だ。」
 ここで第2隊長である沖野誠二少佐が続ける。
「一方、シンガポールを脱出したデストロイド部隊に機甲部隊は付近のジャングル地帯に潜伏してゲリラ作戦を展開している。この支援が主な目的だ。情報によれば敵は現在インド洋側に展開している。そこで我々は太平洋側から東洋艦隊の攻撃開始を待って背後から攻撃をかける。つまりは挟み撃ち作戦というわけだ。」
 一度ここで全員の顔を見回して輝が続けた。
「敵の地上部隊はデストロイド型の機動兵器に重戦車部隊だ。これに上空から爆撃を敢行し、一気に味方部隊と巡洋艦戦隊が基地へなだれ込む作戦だ。つまり俺たちは一番槍で敵の陣地に殴りこむ。はっきり言って危険であり、諸君らの命に関わる。このような作戦に本来参加させるものかには疑問もある。そこで辞退してくれても構わない。希望者は後で俺か誠二に申し出てくれ。」
 一同は何か小声でしばらく話していた。そのとき、一人が敬礼して輝の前に歩み出た。
「一条隊長!!自分はご一緒させていただきます。」
 久野一矢中尉だった。
「隊長!!自分もお供させてください!!」
 大声で続いたのは柿崎幸雄伍長だった。
 輝はしばし二人を見比べた。そして一矢に手を差し伸べた。
「ありがとう。」
 輝のその言葉を聴き、そのほかの隊員からも俺も、俺もと声が出た。結局辞退者は0だった。

 また一方、正木俊介大佐率いる別働隊は現在オーストラリアの北西海域を陸軍部隊を満載した高速輸送船5隻と共に速度32ノットで進撃していた。
「正木司令、後続隊より通信が来ました。現在航空巡洋艦「伊勢」「日向」、駆逐艦「冬月」「雪風」は本艦後方120キロを全速41ノットで追尾しているそうです。」
 先任将校の報告に艦長席に腰を下ろしていた正木大佐はやや厳しい表情で答えた。齢52になるがまだ40代でも通じそうである。
「よろしい、予定通りだな。」
 そういって彼は艦橋の窓から見える禍々しい兵器に目を移した。
(まさかこいつを使う時が再び来ようとはな。昔同様ただのかざりにしかならんかもしれんが。)
 そう思いながら彼はポケットから一枚の写真を取り出した。
(提督、お嬢さんは必ずお守りいたします。この命に代えても。それが私に出来る恩返しと信じて。)
 その写真には少し若い頃の自分といかにも威厳の有る軍人と亜麻色の髪の少女が写っていた。


 遅くなってごめんなさい。試験筆記テストは終わりましたが体力テストや面接で体が付いていけません。日々どこかいたんでます。この年で衰えをしみじみと感じています。ともあれ次回いよいよ上陸作戦です。次回は出来るだけ急ぐつもりですのでどうかご了承下さい。

yamato神戸パチンコ日記

2011-05-09 21:25:40 | 日記
 このたび突然ですが日記を書かせていただきます。流していただいても結構な内容です。



 自分の趣味の一つがパチンコ、パチスロです。高校生時分は毎週ゲームセンターに通いつめて腕前を磨き卒業後に地元でデビューしました。その時に打ったのは「スパイダーマン2」でした。
 今回日記を書いたのは昨日とても嬉しいことがあったからです。それは神戸の某パチンコ店のイベントに自分が大好きなパチプロ”木村魚拓“さんがやって来るとの事でした。
 ではまず木村魚拓さんとは
 2002年パチンコ業界の雑誌ライター人気ランキングナンバー1にノミネートされ、雑誌、ビデオ連載「回胴遊撃隊スロレンジャー」、漫画化もされた「パチスロ未練うち」などの人気コーナーのリーダーとして活躍。現在39歳(先月某パチンコアイドルとの熱愛(?)が自身の番組で発覚)パーマにメガネと髭がトレードマーク。現在は「スロレンジャー」の後継番組「黄昏!!びんびん物語」などをケーブルテレビで絶賛放送中!!
「黄昏!!びんびん物語」
2006年、パチスロ4号機時代が終わりを向かえ爆裂ブームの時代が終わりを告げた。それと共にスロレンジャーは解散、メンバーはそれぞれの戦場へと向かった。そして2010年、空前のパチスロ5号機熱の渦中に彼らは新たに黄昏戦士となって帰ってきた。

野生の勘で台を打ちまわりメンバーの足を引っ張るリーダー、木村魚拓

無表情のイケメンで1人でパチンコを打てないツッコミ役、ポロリ

キモさナンバー1のメンバー唯一の嫁子持ちのハゲ、無道エックス

メンバー1の大食漢の元番長でムードメーカー、中武一日二膳

彼らは今日も自腹を切ってパチンコ、パチスロを仲良く楽しみながらスイーツパーティなどで脱線しつつノリ打ちを続けるのだった。

以上が自分の大好きなパチンコ番組です。

では今回の探訪に話を戻します。
昼下がりに店に到着、表には「木村魚拓氏来店イベント開催」との看板が。早速入店し、彼のいると思われる地下一階のパチスロフロアへ向かうとなんと降りたすぐ前にあの木村さんが・・・。瞬間心臓が止まったようでした。先に来ておられたおじさんが去ったのを見計らい接近。
「す、すいません。木村魚拓さんでしょうか!?」
すると笑顔で
「そうですよ」
「お会いしたかったです!!大ファンです!!」
と思わず握手、笑顔で応じてくれました。そして差し入れのコーヒー、オロナミンCとお土産のケーキを渡してサインと記念撮影をお願いしました。
憧れの木村さんと少しでしたがお話できてとても興奮しました。
「ありがとうございました!!」
と言って再び握手をしてお別れしました。この日のことは一生の思い出です。

ちなみに自分のその日の収支はパチスロ「超時空要塞マクロス」(5円スロット)で2000円の勝ち。帰るときにもう一度近くを通ると木村さんは笑顔で手を振ってくれました。今度は番組のメンバーが集まる東京の店へ行きたいと思っております。

 長らく勝手なことばかりですいません。皆様も急に暑くなり始める季節ですのでお体どうかお気をつけてください。

 なお次回の小説投稿は今週末から来週頭をを考えております

奪還作戦

2011-05-04 11:10:18 | 第二部 東洋激突編
 すっかり遅れてしまってすいません。公務員就活開始でやっと一息つけました。
 いよいよシンガポール奪還計画が始まります。


 夕刻、陽が傾きつつあるジャワ海マラッカ海峡。水深約30メートルの海底を這うように動く物体があった。魚の類ではない。いうなれば海底歩行艇だ。小型の潜水艇に属するがキャタピラで海底と陸上を走る事も出来、偵察任務に特化した兵器だ。また海底を這うことによって浅い水深や機雷網も突破しやすい。
「キッド、一度浮上して潜望鏡をあげてみよう。」
 一段高い司令席から背の高い男が指示を出す。体が大きいためか狭い艦内が余計狭く感じられる。
「OKシュテッケン。潜望鏡深度に浮上開始。お町!!ポンチョ!!アップトリムだ!!」
 一番後ろの席から返事が来る。
「いいわよキッドさん!!」
 少しずつ潜航艇は上がりやがて潜望鏡を出した。
「ほう、中々の艦隊だ。空母は2隻、片方はかなり大型だ。護衛の駆逐艦は6、いや7だな。よし、再度潜行。」
「オーライ!!」
 再び潜行し、今度は陸地を目指す。
「このまま闇夜にまぎれて上陸。基地に潜入する。ポンチョ、お前はジャングル地帯に潜伏しているAチームに合流してくれ。」
「イエッサーでゲス。」

 一方その頃、フィリピン近海の「天龍」で奪還作戦会議が艦隊首脳と草鹿長官によって行われていた。基地の方の被害は大きかったがここの基地と一般の町とは距離があるため民間人の被害が少なく、基地の地価倉庫などは無事であり地上職員達に任せてあるのだ。
「現在東洋艦隊はインド洋のセイロン支部に集結している。旗艦空母「レナウン」以下空母2、重巡洋艦5、ヘリ空母1、軽巡洋艦3、駆逐艦14は司令官のゲイル・J・マッケーン少将指揮の下出撃体制がほぼ完了している。あとはこちらからのゴーサインを待つばかりだ。」
 草鹿長官は威厳を込めた語り口で告げた。
「現在シンガポール基地は完全に敵の制圧下にあり、住民の脱出は成功したものの奴らはこの付近一帯へと手を伸ばしつつある。脱出に成功した守備隊のデストロイド中隊に機甲師団の戦車部隊、歩兵師団が果敢にもゲリラ作戦を展開しているが敵は物量でこちらを圧倒している。なんとしても援軍が必要である。」
 ここで司令官である早瀬未沙中佐が意見を出した。
「長官、陸軍の援軍の方は?」
 敵の陸上部隊から基地を奪還するには陸上の部隊も使う必要が有る。脱出した守備隊だけでは足りないかもしれないと思っての進言であった。
「それに関してはオーストラリア方面から歩兵師団と機械化師団の増援がすでに輸送船で出発した。」
 机上のコンピュータ画面の海図にマークが浮かび上がる。
「諸君らに合流する第20艦隊の駆逐艦1と特殊艦が護衛に付き、現在この地点を航行中だ。到着予定は1月20日午後の予定だ。そこで海軍は敵の海上戦力と陸上基地を叩いておかねばならん。作戦開始は20日の夜明け前だ。」
 作戦日が明言されて全員改めて時計を見る。あと約2日半で戦闘開始ということだ。
「では早瀬君、しっかり頼むよ。」
 自分の重い立場を再度確認した未沙は静かに敬礼しつつこう返した。
「イエッサー」

 また一方甲板上では夕方のトレーニングが行われていた。現在準待機中のバルキリー第1中隊が講師の風見健吾と共にマラソン中である。何せ全長250メートル、甲板長233メートル、幅34メートルの巨艦だ。一周は約520メートル。大体のスポーツは可能である。
 現在トップは講師の風見健吾に第1小隊の久野一矢中尉、第4小隊のロメル少尉が続く。他の者は1名を除いて全員ノルマ20周を終えて休憩している。だが3人はまだ走り続けている。もう26周目だ。
「はぁはぁまだ足りねぇ。」
 息も絶え絶えに必死に健吾に追いすがっているロメルに一矢が声を掛けた。
「はぁ、はぁ、ロメル、そろそろやめた方が良くないか?」
 だが果敢にもロメルは反対する。
「まだまだ、はぁはぁ、あと10周はしてやる・・・。」
「はぁ、ようし、なら付き合おうじゃないか。」
 彼らは健吾同じ位置に1人の男を見た。初日に健吾と共に35周を達成した隊長だった。
「なんとしても追いついてやる。」
 すると前方にいた健吾が引き返してきた。
「ようし、二人とも、今日はこれで終わりだ。ちょうど27周だな。」
 二人の前で健吾は笑顔でそう言った。しばらく息を整えていた二人だったが数十秒後ロメルが口を開いた。
「風見コーチ、俺まだ走ります!!」
 汗だくの顔で彼は進言し、一矢もうなずいた。だが、
「そろそろやめた方がいい。君らはパイロットだ。無理して体調不良でも起こされたら俺が怒られるんだ。それにノルマも達成したし君達は前回より2周多く走っとる。夕食まで後30分だしな。」
 二人はあわてて腕時計を見た。確かに前回と同じくちょうど夕食30分前だ。
 しかし時間がおかしい。健吾が遅すぎるのだ。その時二人は気付いた。
(まさか俺たちが無理しないようにペースを会わせて・・・。)
 さらに健吾は続けた。
「とにかく無理矢理はいかん。追いかけたかったら日進月歩の心構えだ。お前達の目標の人物にしても最初から35周達成したわけじゃない。スポーツも飛行機もまずは誰かのあとを追いかけることからだったんだ。」
 言いながら健吾の脳裏に金髪の豪快なあの男とその後を追うクセッ毛が特徴の同じ日本人の少年が映っていた。
「今日はここまでだ。さぁ飯だ飯。今日はカレーの日だぞ!!」
 そう言いながら健吾は去っていった。しばらくその場に立っていた二人は彼の後を追って艦橋脇で飲み物を配っている配給パラソルへと向かった。

 その夜、「天龍」は錨を上げた。巡洋艦6隻と駆逐艦4隻を率いて闇夜に紛れ目指すは暗雲渦巻くシンガポールへの奇襲。後にこの夜の出撃が戦史家達によって「21世紀のニイタカヤマノボレ」と伝えられることとなる。

 とにかく遅れてしまいすいません。次回ついに始まる大作戦。果たして奴らは何者か。また次回よりゲスト、カメオ出演、スピンオフなどが目立つようになりますのでご注意下さい。(場合によっては各話一部変更という事もございますのでご了承下さい。)