日本艦隊司令部

小説、アニメ、特撮、刑事ドラマ、映画などの語り

お知らせ

2014-11-26 21:35:31 | お詫び
 こんばんわ、お久しぶりの投稿です

 が、

 申し訳ありません!!

 再開したのもつかの間、じつは…「スランプ」になってしまいました。
 今現在三部も終わろうかという所で次回の第四部のストーリーへの引継ぎがなかなか浮かびません(汗)

 そんな中ですいませんが、いましばらくの充電期間をいただきたく思いますのでよろしくお願いいたします。


 そんな中ではありますが、先日別のブログを開設致しました。

 
 日本艦隊関西司令部
 http://blog.goo.ne.jp/nagatomutsu
 主に自分が学生時代に執筆しました「ときめきメモリアル」という作品のページにする予定ですが、マクロスも含むその他作品の短編も後々掲載する予定であります。
 では再びの再開のめどがいつ立つのかは定かではありませんが、よろしくお願い致します。

 皆様寒さなどにはお気をつけてのこりのひと月あまりの2014年をお過ごしください。

伝説の始まり

2014-07-07 22:30:00 | 映画
 日本の特撮作品を語る上で忘れられない作品があります。1954年、その後50年に渡る一大シリーズが誕生しました。

 1954年半ば、映画会社東宝のプロデューサー田中友幸はアジア某国から日本へと帰る飛行機に乗っていた。彼は新しく製作する予定だった合作映画の企画をまとめる為に出国していたのだが現地の反日感情はすさまじく企画は頓挫してしまった。何か代作を考えなくてはならなくなった田中は何気なく飛行機の窓から海を見てある事件を思い出した。
 1954年3月、米軍は新たに開発された水爆実験をマーシャル諸島のビキニ環礁で行った。だがその威力は米軍の予想をはるかに上回り、危険海域外で操業していた日本の漁船までも被爆するという事件が発生した。しかも、その後の調査で太平洋のほぼ全域に放射能が拡散し、マグロやサメまでも汚染されていた。
 田中の脳裏にあるアイディアが浮かんだ。『もしも大昔の海に住む生き物が生きていて水爆が原因で目を覚ましたら…』
 すぐさま帰国した田中は上司に事の次第を説明し、企画書を提出した。これはすんなりとOKされ、田中は東宝撮影所内の「円谷特殊技術研究所」をたずねた。ここの所長こそ後に日本特撮の神様と呼ばれる特撮監督円谷英二氏である。彼は昭和における特殊撮影技術の第一人者であり、彼が特撮監督として参加し、1942年に製作された「ハワイ・マレー沖海戦」はGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)さえも騙した傑作であった。彼の協力なくして完成はありえないと田中は円谷のもとを訪れたのだ。企画を聞かされ難色を示した円谷であったが田中の説得に応じた。画してこの企画が現実のものとして動き出し、「G作品」という名がつけられた。
 これこそ後に50年にも渡ってシリーズが作られ続けた東宝特撮映画の代名詞、「ゴジラ」の誕生でありました。

       


1954年、日本近海で貨物船「栄光丸」が沈没事故を起こした。さらに救助に向かった貨物船「備後丸」と大戸島の漁船も次々と行方不明になり、救出された大戸島の漁師は「巨大な怪物に襲われた」と証言する。そのことを聞いた島の老人は、大戸島の伝説に伝わる怪物「ゴジラ」の仕業ではないかと漏らす。

そして雨の夜、謎の巨大生物のような姿が目撃され、家屋や新聞社のヘリが破壊された。政府には大戸島災害陳情団が列をなし、政府公聴会ではこれを未知の生物の仕業とする一連の証言を受け、古生物学者の山根恭平博士らによる調査団が結成され、海上保安庁の巡視船が大戸島へ出航した。このメンバーには、物理学者田辺博士、新聞記者の萩原のほか、山根娘の恵美子やその恋人で南海サルベージ所員の尾形秀人らが同行。大戸島では、村の所々で放射能反応が確認され、山根博士は残された巨大な足跡からジュラ紀の古生物である三葉虫を発見。そのとき不気味な足音が鳴り響き、海へ続く山の峰に向かった一行が見たのは、巨大な恐ろしい怪獣だった。

東京へ戻った山根博士はその巨大生物を大戸島の伝説に従って「ゴジラ」と呼称し、三葉虫と残留放射能を根拠に「ジュラ紀に生息し、海底の洞窟に潜んでいた太古の生物が、水爆実験の影響で出現したのではないか」とする見解を国会での公聴会で報告。この事態に国際問題を鑑み公表回避を主張する与党と、事実の公表を主張する野党とで国会は紛糾。人々は再びの疎開を話題にするのだった。

山根博士らの報告を受けた政府はゴジラに対し、大戸島西方沖の海上で巡洋艦部隊による爆雷攻撃を実施。これを報じるテレビに、山根博士は古生物学者という立場上、太古の生物の生き残りであるゴジラを抹殺しようとする政府の方針に心を痛める。政府は特別災害対策本部を設置、山根博士にゴジラ抹殺の方法を尋ねるが、博士は水爆の影響を受けなおも生命を保つゴジラの抹殺は無理とし、その生命力の研究こそ急務と主張した。

その夜、東京湾に現れたゴジラは防衛隊の戦車部隊や航空攻撃、5万ボルトの高圧電線バリケードを突破、二度の上陸によって京浜地区は壊滅状態となり、都心部も国会議事堂をはじめ銀座中央通り、国鉄(現JR東日本)品川駅、日劇、勝鬨橋などを次々と瓦礫の山へと変えていった。

町には負傷者があふれ、多くの人々が悲しみにくれていた。もはやゴジラにはどんな手段も通用しない。このまま日本は壊滅してしまうのだろうか。

だが尾形と恵美子はある一つの可能性を求めて、二人は恵美子の元婚約者である芹沢大助博士の元へ向かった。博士が以前恵美子に水中酸素破壊装置オキシジェンデストロイヤーの完成品を見せたのだった。尾形と恵美子の頼みを断る芹沢博士。しかし、二人の説得とテレビから流れてきた東京の惨状を見、コーラス隊の平和への歌声を聴き芹沢博士はオキシジェンデストロイヤーの使用を決心し、原爆のように使用されぬ様に設計図を燃やしました。
 そして東京湾にてついに作戦決行の日がきました。防衛隊、海上保安庁が警戒し、マスコミが注目する中、ガイガーカウンターによってゴジラが探知され、尾形と芹沢博士は潜水服を着てオキシジェンデストロイヤーを海底で作動させます。ゴジラはオキシジェンデストロイヤーによって死亡、細胞が溶解し骨となりました。ゴジラの最期を見届けた芹沢博士は先に尾形を引き揚げさせて「幸福に暮らせ」との言葉を遺して自らの命綱と酸素パイプを切断しました。
こうしてゴジラは葬られ、芹沢博士は静かに海底深くで眠りについたのです。
しかし山根博士は語ります。「あのゴジラが最後の一匹とは思えない。人間が核兵器の力を使い続ける限り、第二のゴジラが現れるだろう。」


日本初の本格怪獣映画ゴジラ。製作田中友行、特技監督円谷英二、監督本多猪四郎。観客動員数日本映画過去最高の960万人を記録。同年公開の黒澤明監督作品「七人の侍」を上回る大ヒットを飛ばしました。
キャストは主演宝田明、ヒロイン河内桃子、平田昭彦、志村喬と昭和東宝スターが続々登場。またチョイ役で菅井きんさんも出演されてました。
 ちなみにこの作品に登場するゴジラの骨とオキシジェンデストロイヤーは後に平成作品「ゴジラvsデストロイア」「ゴジラΧメカゴジラ」「ゴジラΧモスラΧメカゴジラ・東京SOS」に登場します。

 今年生誕60年を迎える日本を代表する大怪獣ゴジラ。ハリウッドの新作をご覧になる前に一度ご覧になるのもいいかもしれません。

次回のゴジラ映画紹介は初代ゴジラ製作の裏側をとりあげようと思います。

決戦の地へ

2014-07-06 20:40:00 | 第三部 戦慄の南太平洋編
 お待たせしました。ひさびさのSS投稿です。侵入者と風見健吾の戦いは今回で終わりです。


 いまだにその通路には物々しい雰囲気が満ち溢れていた。二人の男のすさまじい剣劇はさながら殺し合いというよりも舞踏とも言うべきか。
 片方が一撃を繰り出せば流れるがごとくかわし、反撃を繰り出したれば受け流される。二人の間にはただただ金属同士のぶつかり合う音しか存在しない。
 そして周りの者たちはその目の前の光景に見入るばかりであった。
「とぁっ!」
 侵入者の小太刀による突きが繰り出されるが風見健吾は下方へ避けて相手の足に足払いを狙うが敵は勢いそのままに飛び上がりこれをかわす。
 すかさず侵入者は振り返り小太刀を構え直す。やはり限られた空間のために刀を振るえる範囲が決められてしまうため突きと斬り下ろし、斬り上げが基本の様だ。
 対して風見健吾は受けに徹している。敵の刀の動きを見て警棒でガードし、すかさず打撃を狙うが相手はそれを警戒して一定の間を確保しているのだ。
「さすがに元自衛隊特殊部隊員、格闘の技は折り紙付きと言わねばならんな。」
 侵入者が刀を構え直しながらつぶやいた。ヘルメットでくぐもってはいるが冷静かつ喜びの思いが含まれている様にも感じられた。
「その余裕もいつまでもつかな?俺を倒してもここにいる全員を相手にはできまいに。」
 風見は警棒を相手に一直線に構えている。いわば正眼の構えだ。古来日本の武士が全方位からの攻撃を防御すべく用いた構えだ。
 なおこの場所には騒ぎを聞きつけて現在10数名の人間が集まってきている。その中にな航空隊員の久野一矢大尉やギム・ケイリング中尉の姿も見える。
(次の一撃で決めてやる。)
 健吾は敵のカウンターを狙って正眼の構えを選んだのだ。敵もそれを察知したのか小太刀を握り直す。確かに自分が敗れてもこれだけの人数を相手には勝ち目はない。だがそうなれば確実に死人が出てしまう。健吾はそう考えていた。とくに一矢やロメルは真っ先に飛び込む可能性がある。それだけは避けねばならない。
「はぁぁぁっ!」
 ついに刃の光が健吾の眼前に迫った。
「やぁっ!」
 健吾の警棒が向かってきた刃を弾いた。返しをねらうが彼は罠に落ちていた。
(しまった!)
 向かってきたのは刃だけであった。侵入者は小太刀を捨て隙を作り出したのだ。
「ああっ」
 周囲から声があがる。しかし健吾は驚くべき奇策に打って出た。

 ガキンッという金属同士が衝突する音が響いた。
「特訓用ブーツがこんなとこで役立つとはな。」
 健吾は片足立ちしながら言った。なんと彼は侵入者が出したナイフの一撃を靴で受け止めていた。実は彼のブーツには鍛錬と頑丈さを目的として鉄板が仕込まれていたのだ。
「まさか靴でこの一撃を防ぐとは。」
 侵入者は健吾の行動に驚くとともにとても興奮している様だった。
「聴きたいことがある。」
 一度間合いをとってから唐突に健吾は敵に語りかけた。
「お前は俺を殺すつもりだったのか?」
 その言葉は周囲の人間たちを困惑させた。あれだけの激闘をしながらなにを言っているのかと。
「お前には殺気が感じられない。どちらかというと闘気に近い。スポーツ感覚のな。」
 侵入者は答えない。だが健吾はこの男は敵ではないと確信していた。
「そこまでにしておけ!」
 突如その場にそんな声がかけられた。全員が目を向けるとそこにいたのはジョン・スミス大佐だった。
「もうよかろう。こちらは片付いた。キッドたちもな。」
 それを聞いた侵入者の男はヘルメットを脱いだ。ゆたかな青い髪をした精悍な顔が現れた。
「私はシュテッケン・ラドクリフ。スミス大佐と同じく特攻部隊のメンバーです。お騒がせして申し訳ない。」
 男の自己紹介にスミス大佐が続けた。
「実はスパイが潜り込んでいるとの情報があってね。炙り出すために彼がその一人と入れ替わって一芝居打ってもらったわけだ。」
 その説明にその場にいた面々は安堵した。
「失礼した。一度あなたと手合わせしてみたかったのもあったのだ。」
 言いながらシュテッケンは右手を差し出した。
「いい運動になりましたよ。」
 握手しながら健吾はそう皮肉ってその場を締めた。


 いよいよ次回第三部終幕です。

ちなみに鉄入りの靴は友人が自作したものをモチーフにしてます。


 梅雨時ですが皆様お体お気をつけてください。次回は今月なかごろを予定しております。
 

日本へようこそ!007は二度死ぬ

2014-07-05 22:59:00 | 映画
 再開第一号は映画紹介です。SSは明日ないし明後日に投稿予定しております。

 今回はついに日本を舞台にジェームズ・ボンドが大活躍です。シリーズ第5作「007は二度死ぬ」。ちなみに原題はブログの先輩桜陰堂さんによると「007は再びよみがえる(YOU ONLY LIVE TWICE)」だそうです。

 アメリカの有人宇宙ロケットが突如消息を絶ってしまった。アメリカはこれをソ連の仕業と非難したが、イギリスはそれを否定した。イギリスはある情報から日本が怪しいと判断、ただちに007を日本へと派遣することにした。中国へと来ていたボンドは中国のエージェントの協力を得て一度死んだことにして秘密裏に来日したボンドは元オーストラリア軍人のへンダーソンと接触し、彼の紹介で日本諜報組織のリーダーに会うことになったが直後へンダーソンが殺害された。ボンドは暗殺者の仲間を利用して大里化学工業の本社ビルへ忍び込み金庫からあるリストを持ち出すことができた。
 その後日本人エージェントの手引きで日本秘密情報室長タイガー田中と会う。ボンドは先ほどのリストから大里化学工業がロケット燃料の調達をしていることが判明、直ちにこの会社の輸送船が積荷を下ろしたと思われるマツ島(宮城の松島かは不明)へとタイガーが養成した忍者軍団とともに潜入する。
 同じ頃、ソ連の有人ロケットが行方不明となり米ソは一触即発の緊張状態となってしまう。そして島の地下にはあの秘密犯罪結社スペクターが巨大要塞を作り上げていた。そこでボンドを待ち受けていたのはスペクターの首領ブロフェルドであった。さらにアメリカの次の有人宇宙ロケットが打ち上げられ、スペクターの最終作戦が決行される。ブロフェルドは第3次大戦による米ソ両国の共倒れを狙っていたのだ。その時、ボンドが発見した敵の秘密基地へとタイガー率いる忍者軍団が到着。果たしてボンドとタイガーはブロフェルドの野望を打ち砕けるのであろうか。

 今作はついにウェルカム・トゥ・ジャパン・ボンドさん。007がついに日本上陸、旧蔵前国技館や赤坂プリンスホテル、地下鉄丸の内線に神戸港に姫路城と日本の名所が目白押し。そしてボンドカーはTOYOTAの2000GTオープンモデル。
 そして丸の内線の秘密の部屋でボンドを待っていたのは丹波哲郎演じる日本秘密情報室長タイガー田中。部屋へと落ちてきたボンドがキョトンとしていると目の前の謎の人物がしゃべりだす。
「ようこそボンドさん。日本の感想はいかがかな?」
 当時丹波さんは日本アクションドラマの「キイハンター」でこの映画のスタッフに注目されていたそうです。
 またアニメ映画「クレヨンしんちゃん爆発温泉わくわく大決戦」に丹波さんがゲスト出演された時のセリフに「俺はジェームズ・ボンドと風呂に入ったことがある。」というものがありますがこれはタイガーがボンドを自宅に招いた際に自慢の風呂でもてなしたシーンのことを指しています。
 ボンドガールには浜美江さんに若林映子さんと東宝特撮シリーズ、クレージーシリーズでもおなじみの女優さんたち。ちなみにヨーロッパでの映画のキャンペーンパーティーにはなんとあの世界のサムライ三船敏郎さんが訪ねられてきたそうです。
 そして今回スペクターの指揮を執るのはついにその姿を現した大首領エルンスト・スタブロ・ブロフェルド。ボンドのライバルとして後に「女王陛下の007」「ダイヤモンドは永遠に」「ユアアイズオンリー」にも登場しました。
 また見所としてはマツ島上空でのヘリコプター戦と忍者軍団とスペクター部隊の決戦が挙げられるでしょう。
 ボンドの乗った小型ヘリコプターが敵のヘリコプター部隊に急襲されます。しかしボンドは秘密兵器の数々でこれを撃墜。勝利宣言にもユーモアな一言を付け加えるあたりは後の三代目ロジャー・ムーアを彷彿とさせられます。
 一方忍者軍団は全身タイツで刀を背負い、マシンガンやピストルで武装した少々(かなり)怪しい格好。しかし戦闘では様々な武装や罠を仕掛けたスペクター要塞に果敢に突撃。ボンドが作ったチャンスを逃さず基地内へ殴り込み爆薬多様の大決戦を展開しました。
 また今作にはシリーズ中の迷シーンとしてボンドがカラコン、カツラ、服装で日本人に化けるシーンもあります。しかしどう見ても日本人には見えない怪しい西洋人(笑)。若干猫背気味のいかつい紋付き袴のジェームズ・ボンドは一見の価値ありです。

 若干怪しい描写は目立ちますがアクションを中心にスリリングな展開、バラエティーに富んだ演出の数々でさらなるファンの心を掴んだ一本としてこれから見てみようと思われる方にオススメの作品。「007は二度死ぬ」です。

 なお次回の007紹介は「007・ロシアより愛をこめて」を予定しております。

再開宣言

2014-06-26 12:24:00 | ひとこと
 皆様お久しぶりでございます。管理人のyamato1年3ヶ月の長いブランクを経てここにブログ再開を宣言いたします。
 まずは長い間の休養となり皆様にはご心配などおかけしたことをお詫び申し上げます。昨年海上保安学校に合格し、4月から入校し訓練に励んでおりましたが、人間関係や不器用・悪い要領などでトラブルが絶えず9月にノイローゼなどを理由に退職致しました。
 その後は家事手伝いをしながらカウンセリングと治療を続けて11月に地元の食品加工会社に就職することができました。
 そして今日に至りだいぶ生活面が落ち着いたところでブログを再開させていただくことになりました。
 とりあえずSSを来週中に一本、映画紹介を来週までに二本と予定しております。
 あらためまして皆様のご来訪お待ちしておりますとともにこれからもよろしくお願い致します。