日本艦隊司令部

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永遠の愛の十字架

2012-01-09 23:50:44 | 刑事ドラマ
 今年最初の投降は刑事ドラマです。
 俳優の二谷英明さんがお亡くなりになられました。二谷さんは小林旭さんと日活同期で、映画「夜霧よ今夜もありがとう」「赤いハンカチ」などでは石原裕次郎さんとも共演され、日活黄金期を支えた方でした。
 その後テレビでは円谷プロ作品「マイティジャック」で隊長役として登場。南廣さんや二瓶正也さん、天本英世さんと共演されました。また「日本沈没」にも情報科学の中田博士役で出演されました。
 そしてお茶の間で最も活躍されたのが刑事ドラマ「特捜最前線」でした。
 東京総合ビル33階の一室に置かれた警視庁特殊命令捜査課(通称「特命捜査課=特命課」)。その課長を務めるのが二谷さんが演ずる神代警視正です。沈着冷静な指揮を執り、部下に慕われるボスという役どころでした。
 しかし、そんな神代課長が一度すごく熱くなった話がありました。第50話「兇弾・神代夏子死す!」第51話「凶弾 II ・面影に手錠が光る!」です。この話には神代課長のお嬢さん神代夏子が登場します。彼女は特命課の追っていた暴力団組長に射殺されてしまいます。神代課長はメンバーの反対を押し切って一人強行捜査を実行(ただし西田敏行演ずる高杉刑事だけは神代の手助けをした)。犯人を逮捕しました。そして夕陽を見る神代課長は一人娘の来歴を語るというエンディングでした。
 自分は神代課長の話ではこのエピソードが特に印象に残っています。特に荒木しげる演ずる津上刑事に「娘を殺したのはあんただ!!」と詰め寄られるシーンは圧巻でした。
 そして10年にわたって放送されたこのドラマを通して正義と愛、悪の十字架を伝えてくださった二谷英明さんの御冥福をお祈りすると共に、万感の想いと感謝を込めて心の中で敬礼を送りたいと思います。本当にありがとうございました。

 まだ寒い冬の続く今日この頃、皆様お体などお気をつけてください。

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