山の天気予報

ヤマテンからのお知らせや写真投稿などを行います。

今朝の八ヶ岳、甲斐駒

2014-12-10 17:10:52 | 日記

8時現在、山麓の事務所では雨が降っています。今朝の八ヶ岳と甲斐駒は雲に覆われ、雪が降っているようです。
河口湖7時のウィンドプロファイラは、2km25m/s、3km欠測。上空では強い南西風が吹いています。

●八ヶ岳山荘(1502m) 11時頃 3℃ 雨

今朝の最低気温 -5℃ 昨日の最高気温 5℃

 

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猪熊隆之の観天望気講座51

2014-12-10 10:04:58 | 観天望気

前回は冬型の気圧配置が強く、西風系の場合の八ヶ岳の天気について学びましたが、今回はもう少し冬型が弱くなった冬型2日目の様子をご覧いただきます。

朝は、ご覧のとおり、山はベッタリとした雲に覆われ、ふぶいていることが想定されます。また、山麓でも寒気に伴う積雲が現れていました。

日中になると、雲の一番上の部分の高さが低くなってきて、高さがそろってきました。大気が安定してきている証拠です。また、山麓の積雲はまだ残っていますが、こちらも数が減ってきました。

さらに、山の雲は厚みがなくなってきて標高の低い場所から晴れてきています。

稜線も雲が取れてきました。冬型が弱まっていくときは、このような天気変化になることが多いです。それを事前に予想するには天気図を見てきます。

このときの状況を天気図で見ていますと、

3日9時の段階では、まだ八ヶ岳付近は等圧線が混んでおり、稜線の風はかなり強そうなことがわかります。この風が山にぶつかって上昇気流を発生させています。

また、3日9時の500hPaの予想気温を見ると、-30℃以下の寒気が北陸地方にかかっており、八ヶ岳も-27℃以下のやや強い寒気に覆われています。雲が上方へ発達しやすい形です。

これが午後になりますと、

日本の南海上に高気圧が進んできて、南高北低型の気圧配置に変わってきます。等圧線が東西に寝て八ヶ岳では風が強まりやすい形ですが、等圧線の間隔は午前中より開いてきています。したがって、風は徐々に弱まっていくことが想定されます。

また、上層の寒気も夜になると、-30℃線は東北中部まで北上し、八ヶ岳付近は-24℃以上となって寒気が抜けていくことがわかります。この日は、大気が安定していく傾向です。

このように、冬型が弱まり、寒気が抜けていくときは、八ヶ岳の雲は、標高の低い場所から取れていきます。雲が最後まで残るのは、横岳~赤岳付近です。天気図における等圧線の向きや間隔、上層の寒気、八ヶ岳に現れる雲の様子から、八ヶ岳の天気はある程度予想できます。皆様の登山にぜひ生かしていただければと思います。

※地上天気図は気象庁提供。500hPa気温予想図はヤマテン提供。また、図、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。

文責:猪熊隆之

 

 

 

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今朝の八ヶ岳、甲斐駒

2014-12-10 07:48:41 | 日記

山麓の事務所から見ると、今朝の八ヶ岳の上空には薄く雲が広がっています。甲斐駒にも雲が広がっているようです。

河口湖7時、2km欠測、3km17m/s。上空では北西風が強いです。

 

 

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