親心、子心

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『慰安婦』問題 ~日本のとるべき行動~(長文)

2005年12月06日 21時50分44秒 | 過去~徒然から~
この文章は「『慰安婦』問題」の続きになります。先にそちらをご覧になってから、お読み下さるようお願いします。

前回は、『慰安婦』は裁判に『勝てない』と書きました。
…では裁判に『負ける』彼女達に、本当に何もする必要は無いのでしょうか?


私は、『本人の意思に反した売買春行為は、人間の本質的な人権からして否定される。』と考えています。

『従軍慰安婦』などなかった、という「小林よしのり」さんの話の中に、こういう言葉を見かけます。

『確かに、業者による拉致や詐欺まがいの行為はあったかもしれない』、『これらは当時の東北地方であった身売りの話とそう変わらない』(はしょって、まとめていますが。)

日本政府も、『慰安所』があったこと、『一部業者による拉致や詐欺まがいの行為』があった事を認めています。

まず、私は、『合法である慰安所』に、ものすごく違和感を覚えます。
国際社会で認められていたから「あって当然なんだ」、…という考えかた。
これは本当に『誇れること』なんでしょうか?

歴史教科書問題なんかで「今まで教育で教えられてきた歴史は『自虐的だ』」と、言われます。
そして、日本人はナチスなどのように『強制連行』などしていないから、『誇るべきなんだ』、と…。

『誇れることではない』からこそ、現在の法律や国際法では『慰安行為を認めていない』わけです。
つまり今までの人類は『間違っていた』事を認め、その間違いを『正して』いるわけです。

私は、このことについて、「誇るべきだ」というのなら、『強制連行をしていないから』なんて小さなことで誇らずに、

『慰安所を設置していないから』

…という事で誇ってほしい思います。(これは誇るべきだとも思います。)

ほかの国もしていたから『仕方ない』、というのはある程度わかります。その時は、間違いを犯していた時期なんだから。

でも、それを盾に「だから何もしないでいい」と、開き直っていたって仕方ないでしょう?

むしろ私たちが誇るべき行動は、今まで、慰安制度を許していて何も保障していない世界各国に先駆けて、『保障する』事であったり、大々的に『謝罪する』事であったり、その謝罪を証明するために『必死で証拠をかき集める』というような、態度で表すことだと思います。

他国が何もしていないから『何もしないでいい』わけでなく、人類が犯してきた罪に対して『率先して反省』し、他国に対して『例を示す』べきだと思うわけです。

こんなことやっている国、ほかにないですからね。
すごい国だと、純粋に思います。

なんでここまでやれないんだろう…。(まあ、お金とが絡んでくるからなんでしょうが…。)


…ここまでやらなくても、すでに、『企業がやった』のは認められているわけです。

『一部の企業』が、『本人の意思に反して』、『強制的に』連れ去ったことが、一つでも事実としてあるのなら(そしてそれは認められています)、『慰安所』を認めた政府はその『法律を認めていた責任』をある程度果たす必要があるでしょう。

姉歯の例と一緒で。

では、どんな『責任』の果たし方があるんでしょうか?
それは、『慰安婦』にされていた人々に聞くべきでしょう。

彼女たちは、裁判である以上損害賠償を求めないわけにはいきません。

そしておそらく『時効』という考え方があるでしょうから、損害賠償請求は認められず、裁判としては『負ける』事になるでしょう。

…しかし、彼女たちは、金銭もそうでしょうが、なにより『謝罪を求めて』いるし、それを『態度で示してほしい』のです。

先ほど書いた『従軍慰安婦などなかった』という人たちは、すでに日本は何度も『謝罪した』といいます。
確かにそうです。

日本の首相が韓国や、中国を訪れる度に、謝罪をしているようです。

そして、この『従軍慰安婦』の問題に対して、小泉首相も2001年に『女性のためのアジア平和国民基金』というところを通じて正式に謝罪と、反省の意を表しています。

…ですが…。

これを、あなたは知っていましたか?
少なくとも私は知りませんでした。(←無知なだけかも知れませんが。)

もちろん、私(あなたを含めた多くの人が、でもかまいません)が知らないのだから、朝鮮・中国でも知られているはずがない。なんてことをいうつもりはありません。

しかし、2005年1月に韓国政府が、日韓基本条約の議事録などを公開したことで、韓国国民に驚きと動揺が広がっている、という話があります。
そしてこれを元に先ほどの『従軍慰安婦』なんてなかったという人たちは、韓国人が日本を訴えるのは筋違いといいたくて、同時におそらく、「韓国政府は情報操作をしているじゃないか!」というようなことをいいたいんだと思います。

でも、これを斜めから見たら、今まで日本がどんなに謝罪したって、韓国人に伝わってなかったんじゃないですか?

そして今という、いいチャンスだからこそ、『大々的に謝ってしまえばいい』と思うんです。
以前は、謝る=準賠償を払うという図式が韓国等にありましたから、なかなか大々的にできなかったんでしょうが、中国に対しては日中共同声明で、韓国、北朝鮮に対しては日韓基本条約(に伴う条約)で、賠償する必要がないわけですから。

もう何度も謝ったから、『謝る必要なんかない』なんて、小さな事をいわずにね。

ここで完全にリセットしてしまえばいいんじゃないでしょうか?
これこそ日本という国の「度量の広さ」、『誇り』を表しているんじゃないでしょうか?

そして私は、私を含めた日本人に対して、「これらこそが、日本がとるべき行動じゃないか?」と、意見を聞いてみたいのです…。

それでは次回、これらの行動をもし日本が取ったら、その後どうすべきかを書きたいと思います。

イギリスの軍隊

2005年12月06日 21時41分36秒 | 過去~徒然から~
今日、朝日新聞で、こんな記事を見かけました。

英軍で儀式・相談担う「宗教者」キリスト教以外も採用
(リンクも探したんですが見つかりませんでした。すいません)

どうやら英軍が、仏・ヒンドゥー・シーク・イスラムの宗教者を採用したって事でした。

それって要は、昔からイギリスに住んでる人が志願してくれないから、移入してきた人達に頼ろうって事ですよね?

一番気になるのは、定員割れを起こしているって事。
イラク戦争とか、不審な自殺事件が起こっているとか、そういうことが理由らしいですが、つまり、

『死にたくない』

って事ですよね?
イギリス人もやっぱりそう思ってんだ…。
世の人がみんなってわけじゃないだろうけど、死にたくない人って多いわけですよね?
なんで戦争するんでしょうか…。

戦争する=人を殺す=人に殺される

というような図式を以前書きましたが、まあ、普通死にたくないですよね。
この記事を見て、ちょっと安心した気がしました。

まあ、「だから自分が死なずに、他人だけ大量に殺す兵器を作ろう」って言われても困るんですけどね。

風邪ひきました

2005年12月06日 21時35分04秒 | 過去~徒然から~
この所しばらく調子悪かったんですけど、風邪だったようです。

鼻水と、咳と痰がよく出ます。
頭が痛くないのが唯一の救いでしょうか。

風邪になると、私は葛根湯派です。
頭痛持ちでもあるんで、バファリンとかにも頼りますが、完全に風邪だと分かると、葛根湯を飲む事にしています。
小さいころは嫌でしたね~、苦くて。
近所の内科医が葛根湯を出してくれたんですが、それがまた苦くって…。
風邪ひくの嫌でした。

んで、一人暮らしの頃、食事を取らない(取れない?)とかで不摂生していたら、よく風邪ひいたんです。
一人暮らしとはいえ、実家まで電車で一時間だったんで、うちに行ったら、市販の葛根湯をくれたんです。常備薬に。

子どもの頃の記憶を思い出して、嫌だな~と思いながら飲んでみると…。

…ん!?

…うまい…?

苦味の中にある甘さ。
決して悪くないその甘みを、苦味が引き立てるわけです。

いや~、それ以来、葛根湯ソムリエです。(嘘)

葛根湯を飲んだ後はすぐ寝た方がいいですね。
症状もすぐよくなりますから…。

『慰安婦』問題 ~『慰安婦』は裁判に負けて当然~

2005年12月06日 00時38分52秒 | 過去~徒然から~
この文章は「『慰安婦』問題」の続きになります。先にそちらをごらんになってから、お読みくださるようお願いします。

それでは『慰安婦』の問題に入っていきます。
よく、『従軍慰安婦』といわれますが、これは戦後作られた言葉のようです。
しかし私には『従軍=自分から進んで軍についていく』というイメージがあるので、単に『慰安婦』と呼ばせてもらいます。

『慰安婦』というのは、いわゆる売春を行なう女性のことを指します。
そして、『慰安所』というのは、『慰安』=『売買春』を行なう場所を指します。

日本軍が、中国、ベトナムなど、侵攻していくに従い、その地域に日本の『慰安所』が作られました。当然、そこには『慰安婦』がいたわけです。

この『慰安婦』の問題として、一般的に認識されているのは、『慰安婦』の中に、朝鮮・中国、その他オランダや、東南アジアの国々の女性が、『日本軍により強制連行された』かどうかだと思います。

つまり、『日本軍』が慰安婦を『拉致し』、女性たちを『強制的に従事させた』かどうかが問題だと考えられています。

そして、それらを告発する女性達が1990年代以降、日本政府を相手に裁判を起こしています。これらが、いわゆる『従軍慰安婦』の問題だと認識しています。

…そして、彼女達は今のところ裁判で負け続けています。

その当時、慰安所は合法的であり、証拠も不十分で、かつ、時効が成り立つ。
…というような理由が、裁判所の判決基準となっているようです。

はっきり言います。
この判決は、「妥当」でしょう。

なぜなら、当時慰安所は、『政府、軍部が当時の法律において認可したもの』だから合法で、『軍が拉致に関与したという決定的な証拠』は一つも見つかっていないから証拠不十分で、『戦後数十年』たっているから時効は成立しているからです。

日本は三権分立されています。
つまり、内閣、国会、裁判所は、独立していて、同時に相互に裁く立場にあるという、あれです。

先ほど私は、「判決が妥当だ」といいました。

それは、裁判所が判決を下すにあたり、『それ以上裁判所で裁くことができない』からです。

裁判所は、法律に従って動きます。
ですから、法律をそれぞれの感覚で解釈するという差はあれども、法を曲げることはできないわけです。



…しかし。

法律に対して、『魂を込める』役割を持っているのが、行政=内閣や、国会だと思っています。

つまり、裁判所では裁可しきれないことに対し、行政や、国会がメスを入れ、違いを正すわけです。

最近の例を挙げれば、姉歯の例を考えれば分かりやすいと思います。

確かに彼らがビルを作る際、その認可を出したのは国や、公共団体なわけですが、直接的に裁かれるべきは、委託された業者や作った建設会社自体でしょう。

おそらく、裁判所で考えられる判決レベルでは、『民間がやったことだから、国に責任はない』ということになるでしょう。
(これこれこういう場合に「国に賠償責任がある」と明確にした法律はありません。もちろん、個々の裁判官がそういった判決を下す可能性はありますが、これはあくまで三権分立の上での「裁判所」が「行政」を裁いたという、当然のこと以外にありません。)

今回の場合、「民間がやった」ことに対して、「国」が責任や、(業者に対する)援助を申し出ているわけです。

さあ、ここで、話を『慰安婦』に戻します。

この『慰安婦』の問題について、国は何がしかの責任を果たす必要はないのでしょうか?

先ほど私は判決が妥当だとする根拠を挙げました。
その理由は、『慰安所』は、『政府、軍部が認可した』合法的なもので、『軍が拉致に関与したという決定的な証拠』は見つかっておらず、『戦後数十年』たって時効が成立しているということです。

しかし、

1、『合法的でない』からこそ、現在の法律から『慰安行為』の正当性が消えた
2、戦争で負ければ、『証拠』は焼き払われるだろう
3、この行為が『発覚』してから『数十年もたっていない』

…と、私は言いたいのです。

そして、本当に国は、『慰安婦』に対し責任を果たす必要はないのでしょうか?
次回は国がすべき事を挙げて行きたいと思います。

あんまりいい人ぶりたくないんですが。

2005年12月06日 00時36分34秒 | 過去~徒然から~
ああ、昨日中に上げようと思ったのに間に合わなかった…。
まあ、しかたないですね…。

昨日、小銭を落としました。

…駅で。
…しかも混雑している中で。

何とか拾い集めていくんですが、一枚だけ遠くへ転がっていってしまいました。

恥ずかしながらも、そちらへ向かうと、一人の女性が、

『はい。』

…と、小銭を取ってくれました。

ありがたかったです。


きっと、これくらいのことで、人って幸せになれるんだと思います。
もちろんそれを裏返せば、ちょっとしたことで不幸にもなるって事なんだろうけど、例えば駅の階段でベビーカーを抱えているお母さんがいれば、ちょっと手伝ってあげたり、階段上るのも大変そうなおじいさんに会えば荷物を持ってあげたり…。

そんなことで周りの人に幸せを分けられるとしたら、自分も幸せですよね。
ちょっとした不幸な事をするよりも、きっとずいぶん楽だと思うんですよね…。

(オチはありません。)