親心、子心

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原子力発電 完結

2011年03月16日 00時25分14秒 | 過去~徒然から~
最後に炉心溶融にふれたい。
これはいわゆるメルトダウンだ。

しかし、直ちに爆発が起こるわけでは決してない。

ウランは確かに、純度が高く、ある程度の量の固まりがあれば、核爆発を起こしえるだろう。

…だからこそ原子炉のウラン燃料は十分に小分けにされている。(直径1センチ、長さ1センチの燃料ペレットと呼ばれるものを集めていくらしい)

炉心溶融=メルトダウンは、この燃料が溶けてしまった状態だ。

ちょうどハンダゴテでハンダが溶けるように落ちていくわけである。

このあと、大量に炉底にウランがたまれば核爆発となるかもしれないが、そこは今のところ水の中である。しかもたまったからといって必ず爆発するわけではないのでよっぽど大量でなければ核爆発まではいかない。

核爆発の手前の臨界であれば、東海村のさいのデータがある。20%程の濃縮度の硝酸ウラニル水溶液を15キロほど運んでいる際に臨界に達したそうだ。

しかし無防備でずさんな東海村JCOの臨界事故でさえ、死者は3人。その後何事もなかったかのように生活してきた。
今回はその臨界をふせぐために、燃料自体は幾重にも覆われ、小分けにされ、水やホウ酸で中性子線を吸収させている。
東海村とは比較にならないほど適切な状態ではないだろうか?

もちろん規模は違う。
しかしそれでも、必要以上に恐れる必要はないのではないだろうか。

いま私たちができるのは、情報にしっかりと耳を傾け、恐慌におちいることなく、自分の日々をしっかりと過ごすことだと思う。

一理科教師としての、願いである。

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3 コメント

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4号炉建屋 (やまさん)
2011-03-16 00:34:34
爆発の影響で二つの穴。
さらに使用済み燃料の一部が飛散した可能性あり…。
少量であることを祈る。
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放射線量線引き引き上げ (やまさん)
2011-03-16 00:40:00
作業員の被曝放射線量を250000マイクロシーベルトまで引き上げたらしい。
この量を一度に受ければ白血球が減る。作業員の判断なのかはわからないが、まさに身を削って作業していることが伺える。
少しでも放射線を受けないよう、そして一度に受けないような工夫をしてほしいものだ…。
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状況悪化 (やまさん)
2011-03-16 07:18:20
今は信じるしかない…。
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