この文章は「『慰安婦』問題」の続きになります。先にそちらをご覧になってから、お読み下さるようお願いします。
前回は、『慰安婦』は裁判に『勝てない』と書きました。
…では裁判に『負ける』彼女達に、本当に何もする必要は無いのでしょうか?
私は、『本人の意思に反した売買春行為は、人間の本質的な人権からして否定される。』と考えています。
『従軍慰安婦』などなかった、という「小林よしのり」さんの話の中に、こういう言葉を見かけます。
『確かに、業者による拉致や詐欺まがいの行為はあったかもしれない』、『これらは当時の東北地方であった身売りの話とそう変わらない』(はしょって、まとめていますが。)
日本政府も、『慰安所』があったこと、『一部業者による拉致や詐欺まがいの行為』があった事を認めています。
まず、私は、『合法である慰安所』に、ものすごく違和感を覚えます。
国際社会で認められていたから「あって当然なんだ」、…という考えかた。
これは本当に『誇れること』なんでしょうか?
歴史教科書問題なんかで「今まで教育で教えられてきた歴史は『自虐的だ』」と、言われます。
そして、日本人はナチスなどのように『強制連行』などしていないから、『誇るべきなんだ』、と…。
『誇れることではない』からこそ、現在の法律や国際法では『慰安行為を認めていない』わけです。
つまり今までの人類は『間違っていた』事を認め、その間違いを『正して』いるわけです。
私は、このことについて、「誇るべきだ」というのなら、『強制連行をしていないから』なんて小さなことで誇らずに、
『慰安所を設置していないから』
…という事で誇ってほしい思います。(これは誇るべきだとも思います。)
ほかの国もしていたから『仕方ない』、というのはある程度わかります。その時は、間違いを犯していた時期なんだから。
でも、それを盾に「だから何もしないでいい」と、開き直っていたって仕方ないでしょう?
むしろ私たちが誇るべき行動は、今まで、慰安制度を許していて何も保障していない世界各国に先駆けて、『保障する』事であったり、大々的に『謝罪する』事であったり、その謝罪を証明するために『必死で証拠をかき集める』というような、態度で表すことだと思います。
他国が何もしていないから『何もしないでいい』わけでなく、人類が犯してきた罪に対して『率先して反省』し、他国に対して『例を示す』べきだと思うわけです。
こんなことやっている国、ほかにないですからね。
すごい国だと、純粋に思います。
なんでここまでやれないんだろう…。(まあ、お金とが絡んでくるからなんでしょうが…。)
…ここまでやらなくても、すでに、『企業がやった』のは認められているわけです。
『一部の企業』が、『本人の意思に反して』、『強制的に』連れ去ったことが、一つでも事実としてあるのなら(そしてそれは認められています)、『慰安所』を認めた政府はその『法律を認めていた責任』をある程度果たす必要があるでしょう。
姉歯の例と一緒で。
では、どんな『責任』の果たし方があるんでしょうか?
それは、『慰安婦』にされていた人々に聞くべきでしょう。
彼女たちは、裁判である以上損害賠償を求めないわけにはいきません。
そしておそらく『時効』という考え方があるでしょうから、損害賠償請求は認められず、裁判としては『負ける』事になるでしょう。
…しかし、彼女たちは、金銭もそうでしょうが、なにより『謝罪を求めて』いるし、それを『態度で示してほしい』のです。
先ほど書いた『従軍慰安婦などなかった』という人たちは、すでに日本は何度も『謝罪した』といいます。
確かにそうです。
日本の首相が韓国や、中国を訪れる度に、謝罪をしているようです。
そして、この『従軍慰安婦』の問題に対して、小泉首相も2001年に『女性のためのアジア平和国民基金』というところを通じて正式に謝罪と、反省の意を表しています。
…ですが…。
これを、あなたは知っていましたか?
少なくとも私は知りませんでした。(←無知なだけかも知れませんが。)
もちろん、私(あなたを含めた多くの人が、でもかまいません)が知らないのだから、朝鮮・中国でも知られているはずがない。なんてことをいうつもりはありません。
しかし、2005年1月に韓国政府が、日韓基本条約の議事録などを公開したことで、韓国国民に驚きと動揺が広がっている、という話があります。
そしてこれを元に先ほどの『従軍慰安婦』なんてなかったという人たちは、韓国人が日本を訴えるのは筋違いといいたくて、同時におそらく、「韓国政府は情報操作をしているじゃないか!」というようなことをいいたいんだと思います。
でも、これを斜めから見たら、今まで日本がどんなに謝罪したって、韓国人に伝わってなかったんじゃないですか?
そして今という、いいチャンスだからこそ、『大々的に謝ってしまえばいい』と思うんです。
以前は、謝る=準賠償を払うという図式が韓国等にありましたから、なかなか大々的にできなかったんでしょうが、中国に対しては日中共同声明で、韓国、北朝鮮に対しては日韓基本条約(に伴う条約)で、賠償する必要がないわけですから。
もう何度も謝ったから、『謝る必要なんかない』なんて、小さな事をいわずにね。
ここで完全にリセットしてしまえばいいんじゃないでしょうか?
これこそ日本という国の「度量の広さ」、『誇り』を表しているんじゃないでしょうか?
そして私は、私を含めた日本人に対して、「これらこそが、日本がとるべき行動じゃないか?」と、意見を聞いてみたいのです…。
それでは次回、これらの行動をもし日本が取ったら、その後どうすべきかを書きたいと思います。
前回は、『慰安婦』は裁判に『勝てない』と書きました。
…では裁判に『負ける』彼女達に、本当に何もする必要は無いのでしょうか?
私は、『本人の意思に反した売買春行為は、人間の本質的な人権からして否定される。』と考えています。
『従軍慰安婦』などなかった、という「小林よしのり」さんの話の中に、こういう言葉を見かけます。
『確かに、業者による拉致や詐欺まがいの行為はあったかもしれない』、『これらは当時の東北地方であった身売りの話とそう変わらない』(はしょって、まとめていますが。)
日本政府も、『慰安所』があったこと、『一部業者による拉致や詐欺まがいの行為』があった事を認めています。
まず、私は、『合法である慰安所』に、ものすごく違和感を覚えます。
国際社会で認められていたから「あって当然なんだ」、…という考えかた。
これは本当に『誇れること』なんでしょうか?
歴史教科書問題なんかで「今まで教育で教えられてきた歴史は『自虐的だ』」と、言われます。
そして、日本人はナチスなどのように『強制連行』などしていないから、『誇るべきなんだ』、と…。
『誇れることではない』からこそ、現在の法律や国際法では『慰安行為を認めていない』わけです。
つまり今までの人類は『間違っていた』事を認め、その間違いを『正して』いるわけです。
私は、このことについて、「誇るべきだ」というのなら、『強制連行をしていないから』なんて小さなことで誇らずに、
『慰安所を設置していないから』
…という事で誇ってほしい思います。(これは誇るべきだとも思います。)
ほかの国もしていたから『仕方ない』、というのはある程度わかります。その時は、間違いを犯していた時期なんだから。
でも、それを盾に「だから何もしないでいい」と、開き直っていたって仕方ないでしょう?
むしろ私たちが誇るべき行動は、今まで、慰安制度を許していて何も保障していない世界各国に先駆けて、『保障する』事であったり、大々的に『謝罪する』事であったり、その謝罪を証明するために『必死で証拠をかき集める』というような、態度で表すことだと思います。
他国が何もしていないから『何もしないでいい』わけでなく、人類が犯してきた罪に対して『率先して反省』し、他国に対して『例を示す』べきだと思うわけです。
こんなことやっている国、ほかにないですからね。
すごい国だと、純粋に思います。
なんでここまでやれないんだろう…。(まあ、お金とが絡んでくるからなんでしょうが…。)
…ここまでやらなくても、すでに、『企業がやった』のは認められているわけです。
『一部の企業』が、『本人の意思に反して』、『強制的に』連れ去ったことが、一つでも事実としてあるのなら(そしてそれは認められています)、『慰安所』を認めた政府はその『法律を認めていた責任』をある程度果たす必要があるでしょう。
姉歯の例と一緒で。
では、どんな『責任』の果たし方があるんでしょうか?
それは、『慰安婦』にされていた人々に聞くべきでしょう。
彼女たちは、裁判である以上損害賠償を求めないわけにはいきません。
そしておそらく『時効』という考え方があるでしょうから、損害賠償請求は認められず、裁判としては『負ける』事になるでしょう。
…しかし、彼女たちは、金銭もそうでしょうが、なにより『謝罪を求めて』いるし、それを『態度で示してほしい』のです。
先ほど書いた『従軍慰安婦などなかった』という人たちは、すでに日本は何度も『謝罪した』といいます。
確かにそうです。
日本の首相が韓国や、中国を訪れる度に、謝罪をしているようです。
そして、この『従軍慰安婦』の問題に対して、小泉首相も2001年に『女性のためのアジア平和国民基金』というところを通じて正式に謝罪と、反省の意を表しています。
…ですが…。
これを、あなたは知っていましたか?
少なくとも私は知りませんでした。(←無知なだけかも知れませんが。)
もちろん、私(あなたを含めた多くの人が、でもかまいません)が知らないのだから、朝鮮・中国でも知られているはずがない。なんてことをいうつもりはありません。
しかし、2005年1月に韓国政府が、日韓基本条約の議事録などを公開したことで、韓国国民に驚きと動揺が広がっている、という話があります。
そしてこれを元に先ほどの『従軍慰安婦』なんてなかったという人たちは、韓国人が日本を訴えるのは筋違いといいたくて、同時におそらく、「韓国政府は情報操作をしているじゃないか!」というようなことをいいたいんだと思います。
でも、これを斜めから見たら、今まで日本がどんなに謝罪したって、韓国人に伝わってなかったんじゃないですか?
そして今という、いいチャンスだからこそ、『大々的に謝ってしまえばいい』と思うんです。
以前は、謝る=準賠償を払うという図式が韓国等にありましたから、なかなか大々的にできなかったんでしょうが、中国に対しては日中共同声明で、韓国、北朝鮮に対しては日韓基本条約(に伴う条約)で、賠償する必要がないわけですから。
もう何度も謝ったから、『謝る必要なんかない』なんて、小さな事をいわずにね。
ここで完全にリセットしてしまえばいいんじゃないでしょうか?
これこそ日本という国の「度量の広さ」、『誇り』を表しているんじゃないでしょうか?
そして私は、私を含めた日本人に対して、「これらこそが、日本がとるべき行動じゃないか?」と、意見を聞いてみたいのです…。
それでは次回、これらの行動をもし日本が取ったら、その後どうすべきかを書きたいと思います。
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