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原子力発電

2011年03月15日 22時57分30秒 | 過去~徒然から~
福島第一原子力発電の一号炉から六号炉まで危険な状態を迎えている。

地震、津波の影響であることは間違いない。

いまの時点での、私の考えをメモしておきたい。

まず一号炉。
これは水素爆発を起こしたが、冷却に成功した。(と考えられている)
要は焼けた鉄に水をかけるような状態を数日続けた結果だ。

三号炉も水素爆発。二号炉もで、こちらに関しては、炉の一部に穴があいた。

四号炉も爆発。炉心溶融いわゆるメルトダウンを起こしている状態なのは、この4つ。
そして五、六号炉は水温が上昇している状態だ。

…まず率直に問題点だと感じることをあげると、バックアップの設備が不十分だったことがある。
地震に建物が耐えても、津波まで考慮しきれず、しかも冷却設備を二重三重に準備できなかったのは大きなミスだと思う。

次に、廃炉の判断が遅いと感じる。この遅れが、今の連鎖的な非常事態を引き起こしていると感じる。悪く言えば、人災だ。

人が作ったものだから、絶対はない。リターンはあっても、こういうリスクがあるから、私は原発反対だ。
そして、企業べったりないまの(そして前の)政府が大嫌いだ。

…しかし。
技術者たちには、本当に頭が下がる思いだ。そして、慎重な政府にもある程度評価している。
もちろん避難している方々の心中を察するにあまりある。その周囲で暮らす日本人の不安もよくわかる。

…が、しかし、あまり心配しすぎないでもほしいと思う。

今回の事故で、大規模な、それこそチェルノブイリのような爆発は起こらないと思う。
仮におきても、日本の大部分は大きな被害が出ないとも考えている。

だから過剰な反応をするのでなく、冷静に状況を判断してほしい。(もちろんこれからの状況次第でどう転ぶかわからないが、その考えは作業中の方々に失礼だろう、外野の私は最大限エールをおくるしかない)

以下がその理由だ。

まず原子力に関して危険なのは放射線なのだが、その放射線は、放射性物質からでる。
人が死ぬ、あるいは重大な被害を受けるのは、この放射線一瞬に大量に浴びるか、ある程度の量を継続的に浴びるか、した時である。

いま原発付近で観測される放射線量は高くて400000マイクロシーベルト程度。この量を一度に浴びれば、白血球やリンパ球が減少するらしい。

しかし、この五倍の2000000マイクロシーベルトの放射線を受けても、5%の人間しか死なないようだ。(そういう意味で政府が『直ちに健康被害がでるわけではない』と言い続けていたのは正しい。今は言い方を『健康被害がでる可能性がある』と変えているが、これも誠実な情報提供だと思う。提供のスピードに不満は大きいが…)

避難中の方々はいま原子炉を中心に、ほぼすべての方が三十キロ以上く離れている。
ということは、放射線の発生源の原発から離れれば離れるほど、放射線が拡散し、薄まっていくので、避難さえできていれば、ほとんど問題ないと考えられる。

その根拠の一つはチェルノブイリだ。
かの地は、周囲三十キロ立ち入り禁止と福島と同じ。
いくら事故後25年たったとはいえ、広島型原爆の数百倍の放射性物質をまきちらしたチェルノブイリと同じ対処をしているわけだ。
これをそれほど危険、と感じるか、それほど慎重に、と感じるか、少なくとも私は後者だと感じている。
では何が問題か、それを書くには長くなったので次に続けたいと思う。

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1 コメント

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ミス (やまさん)
2011-03-15 23:23:37
20~30キロは屋内退避だった。
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