ども、ネタが貯まりっぱなしなのにブログは放ったらかしのヤマキです。
今日から新年度4月です。なのにまだ新年の挨拶のままってのに、自分でも驚きます。
そしてごめんなさい・・・。
さて題名の通りですが、先日福岡県朝倉市にて、平たく言うと重機の講習会がありました。
内容の趣旨は、日本財団さんと福岡市消防局合同での
「福岡市における大規模災害時における重機活用に関する合同研修会」てのが当初のお話しでして
企画立案の段階から黒さんといろいろと話し合いを重ね、今回の講習会へと結びつきました。
大規模災害の復旧活動では沢山の消防士の方々と同じ現場で作業にあたることがありましたが、
その連携関係をこれからも深めるべく、かなり力の入った研修会でした。
(↓熊本地震での連携の様子)
今回の研修会は計5日間の日程でして、僕も講師の1人として依頼を受けて後半の3日間を担当いたしました。
実際に開催となると、沢山の消防志の方々の参加申し込みがあり、福岡市消防局に留まらず
福岡県内の各消防署、またお隣の熊本市消防局の有志の皆さんも参加される大規模な講習会と相成りました。
消防と言えばまず思い浮かぶのは、火事での消火作業や、事故傷病に対する救急作業等かと思いますが
実は一部消防局(政令指定都市の様な大きな自治体の消防組織)に重機隊を備えるようになり、
重機を使った救援活動も行われてます。
http://www.fdma.go.jp/ugoki/h2508/2508_14.pdf
今回は福岡市消防局、熊本市消防局の方々は当然所属所有する重機作業のレベルアップに生かされますし、
それ以外の署の方々も自らの意志で資格を取得し、重機での救援作業に当たれるよう準備された方々です。
また他団体と連携して作業するに於いて、重機と共に連携作業をする際にも重機の動きや特性を理解することは
非常に重要なことであり、今回の研修会は意義のあるものになると思います。
↓今回参加された熊本市消防局に配備されている機材。
で、会場となる朝倉市杷木地区には前日入り致しました。
ボンバルディアのプロペラ機に当たり、持っていたカバンが100席未満に対応せず機長預かりになったりしましたが(^^ゞ
で、福岡空港からは乗ってみたかったタンク?トール?ルーミー?をレンタルして
「今から空港を出ます。15時頃には到着します」って現地に連絡入れて帰ってきた返事が
「現場住所送ります。現地直行でお願いします」って帰ってきた・・・。「え?現場?作業ですか?」
九州電力の皆さんがボランティア活動をされていて、それの重機相判でした。気分はすっかり前日入りのみの
ECOモードでしたので、高速を走る間に急遽作業モードに気持ちを切り替えて(笑)
そんなこんながありながら・・・
講習では、基本的な操作方法や動作についてはもちろんですが、重機の構造や特徴もしっかりと理解してもらいました。
今回は実機ではなく、こちらで用意したレンタル機を使っての講習でしたが、決められた機械しか
乗っていない皆さんにとってはその違いの多さや操作性の多様さに戸惑っておられました。
そのような知識も1つでも多く引き出しとして蓄えていただくことで、実際の現場においても
柔軟に対応するための選択肢になり必ず役立ちます。
日頃の練習訓練は、なかなか実際の現場に即したシーンやそれについて長けたアドバイザーが居るわけでもないので
なかなか苦労されているそうで、こんな機会は新鮮だったようです。こちらもどんな所に苦労を感じているのかを
探りながらの講習となりました。
重機の運転は技術だけではなく、力学や理屈が伴います。
それを味方に付けることによって円滑に作業が進むような操縦技術を考えていただきましたが
これが意外とウケがよかったです。
その日の締めくくりは、実際の現場を使っての実践です。
各位で相談し合って自由に作業してもらいます。で、要所要所でアドバイスを入れて
確実にしてもらいます。
3月28日 甘木・朝倉消防本部、中間市消防本部、糸島市消防本部、
粕谷南部消防本部、熊本市消防局、唐津市消防本部、霧島市消防局の皆さん
3月29日 甘木・朝倉消防本部、熊本市消防局、山鹿消防本部、日田玖珠消防本部、
唐津市消防本部の皆さん
3月30日 福岡市消防局重機隊の皆さん
正直、自分ちの社員でもここまで教えたこと無いし、自分も教わったことないです(笑)
そんな研修会でお世話になった方々。
●甘木・朝倉消防本部 橋本さん
組織の一員でありながらも、熱い志で被災地の方々に寄り添うその姿と
将来を見据えた想いに溢れた好青年で今回の講習に参加した消防メンバーをまとめてくださいました。
●糸島市消防本部 野口さん
熊本の時から色々と助けてくれ、今回もその精神をフルに発揮してくれてました。
頼れる若者です。
●熊本市消防局 渡邉さん(ナベさん)
同じく、益城の時から沢山お世話になり、今回も重機配備されてる当局と言うことで
沢山のご尽力をいただきました。また今後のことなどもお話ししたりと頼もしいお方です。
●「講師」ジャパンホープ代表 服部さん(はっちゃん)
日頃から各地にて支援活動をしておられますが、今回は練習機を2台準備してくださいました。
またこれまでも今回も、はっちゃんのお友達ってことでアーティストの「MAN WITH A MISSION」の皆さんからも
ご支援をいただくなど、各方面からの熱い心をいただいております。
●「講師」DRT-JAPAN長崎 今田さん(今田フェンス代表)(写真中央)
日頃の現場がそうなんでしょうが、重機捌きの優しさがあふれ出てました。
災害現場では繊細な動きが要求されるのでまさにピッタリなお方でした。
●「講師」日本財団 災害支援チーム 黒澤さん(DRT-JAPAN総帥 黒さん)
言わずもがな。災害支援現場に黒澤あり。
被害に遭われた住民さんからも、またそこで支援活動に関わる人たちからも
とにかく慕われるお方です。
会場を提供してくれた杷木復興支援ベースとコーディネートしてくれた連携団体の災害NGO結の皆様にも謝意を。
杷木復興支援ベース代表の望月くんは当日様々な病魔と闘いながら(笑)頑張ってくれました。
災害NGO代表トムくんはいつもながらその姿勢には恐れ入ります。同い年の彼からはいつもパワーをもらってます。
何より感じるのは「繋がり」です。
そして、重機を使った支援活動は、日頃の土木や解体工事による操縦技術だけでは成り立ちません。
被害に遭われた方の心情や想いに寄り添い向き合うと言うソフトと
将来へ向けての願いを込めた技術と言うハード、このコンビプレイだと考えています。
出来れば災害自体が無くなりこんな活動が無くなること(≒防災)が一番ですが、
災害を受けてもその傷をどれだけでも浅くする(≒減災)ためにも、今回のこのひとときが
有効に活用されることを祈念します。
最後に、今回の研修会に参加された皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
追)ちゃんとブログ書くようにします。