ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】朝から怒り心頭だ! オスプレイが飛び続ける沖縄(20231202)

2023年12月02日 | 米日地位協定-事件事故

 おはようございます。2023年12月2日(土)曇

 朝一番で新聞(沖縄タイムス)を見る。1面「オスプレイ飛行停止せず」、25面「『わが者顔』住民非難」、27面「米軍事故対応に差」とある。何と米国国防総省は1日までにタイムスの取材に対し、沖縄県内でのオスプレイの飛行を継続する」と答えているというのだ。さらに飛行停止を求めた沖縄県玉城デニー知事の要請を「承知していない」と答えたそうだ。

 米国防総省のシン報道官は「現在の優先事項は捜索救助活動」だと、言っているようだ。馬鹿にしている!! 「捜索救助活動」は事故を起こしたから発生している。同時に危険性があるから、そこを確認するために飛行停止を求め、原因究明に当たれと言っているのだ。米軍が飛ぶ眼下に住む人間のことを無視するこうした態度は、断じて許されない。CV-22(今回の事故機)であれMV-22であれ同一の構造なのだ。

 それにしてもこの「現在の優先事項は捜索救助活動」は誰かの言葉と全く同じではないか。この国の防衛大臣木原某と(12月1日記者会見等ー既報)。口裏を合せているとしか思えない。捜索救助活動に当たれるのは現場に駆けつけた人間と、その指揮を取る人間だけだ。巨大組織の国防総省が何を抜かすのか!! また、日本政府は沖縄の声に向き合うべきだ。

 また「米軍事故対応に差」とは何か。沖縄で事故が起きれば、さっと米軍が駆けつけ、現場を制圧してしまう。沖縄県警を従え、規制線を張り、住民すら追い出していく。今回は屋久島町役場に協力要請があり、漁民が捜索や残骸の回収に当たっているという。現に多数の残骸を回収している写真が新聞に掲載されている。

 今回の事故は、機体本体が沈んでおり、現場を特定できていないようだ。だから規制線を張りようがないとの説が報道されている。しかし沖縄では2016年12月13日の安部への墜落当時、米軍が回収したものを海岸で囲い、そこも立ち入りは禁じられた。歴然たる差は、沖縄差別と言うよりも単純な話しだ。そこに米軍がどれだけ居るか、米軍の指揮で動く警察があり、それらを支持している防衛局があるかないかの差だ。しかし何故沖縄に大多数の米軍が駐留しているのか、そして米軍ー防衛局(国)ー沖縄県警の関係を造り上げてきたのは沖縄差別によるのだ。果たして沖縄を含む日本国は、独立国家なのだろうか?!

 このオスプレイの機体に特殊繊維が使われている。うっかり素手で触ると、怪我をする。捜索に当たる方々は、注意して頂きたい。私は12月13日早朝、船で現場に駆けつけており、間近に見ていたからよく知っている。また、その後も何度か行き、辺りの海に入って確認している。

 日米地位協定の米軍優先の拡大適用を許さず、原因究明のために、日本国政府は、残存物をきちんと収集すべきだ。日本領海内での事故であり、誰が責任を持ってことにあたるのか? 結局米軍に全部明け渡しておしまいにするのか。

 ここで私が「日米地位協定の米軍優先の拡大適応」と書いたのは、同第3条にある「基地内の合衆国の管理権」にかかわることだ。この現場はもちろん合衆国の基地内ではない。沖縄の安部も、高江(2017年10月11日CH-53炎上・墜落)も沖縄国際大(2004年8月13日CH-53墜落)もそうだった。しかし両国は地位協定の文面に反して、基地の外でも墜落機材(残骸等)は米国のモノだからと主張し、この拡大適用を認めさせ、認めてきたのだ。

 私は多くの方々に、こうした現実を直視していただきたい。



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