ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

発射状態のまま訓練したようだー宮古島海上保安部(20220721)

2022年07月21日 | 海上保安庁

 2022年7月19日11時10分頃起きた伊良部島長山港でのPS-31(小型巡視船)「しもじ」20ミリ機関砲のテスト撃ちは、発射状態のままだったそうだ(沖縄タイムス 2022年7月21日)。実弾8発がうちだされたようだが、民地への被害はなかったと、宮古島海上保安部は考えているのだろうか。

 武器の発射マニュアル、点検マニュアルは、厳正に決められているはずだ。そもそも接岸中にやるのだろうか。どうしてもやる必要がある場合は、指さし確認しながらやるのは、当たりまえのことだ。船長が発射状態にあるか、弾を外してあるかを確認しなかったようだ。船長の指示(命令)があっても、射撃手は自ら確認(指さし確認)してやるのが基本の基だ。この船のJM61ーRFS20ミリ機関砲は自動化されており、射撃手が直接ターゲットに身構えてボタンを押すわけではない。1分間に4000発、6000発の発射能力がある多連装砲(6個の砲身が回転しながら打ち出される)だ。起動直後は、そこまで速くないらしいが、分速3000発としても1秒間に50発だ。8発というのが正しいとすれば、一瞬で止めたのだろう。マヌケとしか言い様がない。これほどの気の緩みは、この船に限ることなのか。少なくとも宮古島海上保安部全体のことではないかと私は疑っている。20日に予定していた海上での射撃訓練を中止したようだ。

 銃身を陸側に向けていたのは、岸壁に沿って巡視船が何隻も泊っており、前を向けていたら同士討ちになるからと自覚していたらしい。だから民地側へか!? 要は発射してしまうかもと懸念していたとすれば、無意識に送弾状態を外すことを忘れるかもと思っていたのかもしれない。こうしたことに無意識(思い込み)があってはならない。無意識の操作を排除するのが武器取り扱いのマニュアルの基本だろう。海上保安庁が「心は戦時」にしていないことを私は切望しておく。間違ったではすまないし、海上保安庁全体と岸田政権の責任となるかもしれない闇が潜んでいないのか。

 尖閣を「争いの場」にせず、信頼を求める国と国の関係をつくらなければ、現場が振り回される。現場が責任を取らされて、処分されておしまい。政権の外交能力が問われているのだ。



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