ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【補足】菅首相は、どこまで没論理なのか?!(20210806)

2021年08月06日 | 歴史から学ぶこと

 2021年8月6日、菅首相が、またやらかしたらしい。首相は「わが国は、核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、『核兵器のない世界』の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ」などのくだりを読み忘れたらしい。事前に原稿を読んでもいないのだろうか。読んでいたら、あれっと思うだろうに。

 誠意がないばかりか、論理的思考がないから、あれっとすら思わずにすんできたのだ。米政府のオールイエス・サー製造機だから。「ヒロシマというとき」などで有名な栗原貞子詩集を開いてみた。菅首相に謹呈すべき詩はないだろうか? あ、ありました。「ヒロシマと裸の王様」だ。

 「(前略)嘘とごまかしを国是とする/裸の国の王様が/(中略)海の向こうの国では、海の向こうのお気に召すまま/国民向けには国民向けに/あるものをないといい、ないものをあるという。/けれどもヒロシマはごまかされない。/20万の死者たちよ(中略)裸の王様と/その一族に/8月6日が何の日か/知らせてください。」

 それにしても、自分たちの目標=儲けの最大化以外無関心。米国に追随するばかりなのだ。原爆を開発し、落とした国と、落とされた国だよ。キノコ雲の上と下。原発はおなじようにやってきたけれど。スリーマイル原発事故と、福島原発事故。

 私は沖縄に来てから、広島にも長崎にもわずかしか行っていない。それでも涙が出てくるのだ。

原爆ドーム前。2019年8月23日夕刻撮影。

1945年8月6日 8:15 市電も壊滅した。運転手・車掌、乗客は焼け焦げた。

2019年8月24日 原爆ドーム前。こうしたバラも跡形もなく、焼け落ちたのだ。

広島平和の鐘をつく。2019年8月24日

政治家や、まして首相は、挨拶する前に、鐘をついたり、広島平和記念資料館を見てください。

見てください。打ちのめされてください。

【補足】8月7日に確認したところ、菅首相は広島平和記念資料館を2021年8月6日、訪れたらしい。どの部屋で、何をどれだけの時間、見たかしらないけれど。ただし、問題は、そこに人が生きていたことを想起できる想像力がなければ、何をみても意味がない。そして今、日本国首相は、「核抑止力」(破壊力)を行使する側にいることを自覚していなければならないのだ。核のボタンをもつ米国大統領を支えているということは、被爆者たちへの裏切りであることを知らなければならないということだ。

 もしも政権交代した暁に、誰が首相になるかはともかく、こうした自覚をもつ人はいるのだろうか?

 



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