自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

岩手山に登る・・・花を見ながら縦走

2019年07月29日 | 日記

令和元7月10日(水)晴れ

自主ハイク 参加者 3名  ザック重量8kg


姫神山を下山後、休暇村網張温泉に宿泊し、タクシーで馬返し登山口へ。
岩手山山頂から、鬼ヶ城と呼ばれる岩峰を越えて切通から網張温泉に
戻る所要時間11時間30分の大縦走である。
山頂のコマクサは、散見される程度で期待はずれであった。
しかし、9合目の小屋付近のシラネアオイの群落は、とても見事であった。

 
<タイムスケジュール> 所要時間11時間30分 歩行時間10時間20分
網張温泉5:30(タクシー)==馬返し登山口(柳沢コース)6:00
・・・五合目8:20・・・鉾立(七合目)9:30・・・八合目避難小屋9:45
・・・岩手山山頂(2038m)11:00-10・・・お鉢巡り・・・
不動平避難小屋(1828m)11:45-12:05・・・切通14:28・・・
大倉山分岐16:00・・・休暇村網張温泉17:30


では、写真をどうぞ!!


本日の行程です。

宿泊している休暇村網張温泉。

馬返し登山口を後にする。

最初は、なだらかな樹林帯を行く。

トリアシショウマや

タマガワホトトギスなどの花が咲いている。

0.5合目の道標とは、驚き。

1合目の祠。中に獅子らしきものが祭られている。

木段が続く。姫神山にも同じ木段があった。

ヤマオダマキも咲いている。姫神山にも沢山咲いていた。

2.5合目に着いた。ここで新道と旧道に分かれる。旧道が岩場だが見晴らしがいいと聞いたので、旧道を行く。

なるほど、絶景だ。雲海がきれいだ。

モミジカラマツや

珍しい白花トキソウに遭遇する。

きついガレ場の登りが続く。しかし、こんな真っ青な青空を見たのはいつの日だったか。今年は日照時間がほとんどないから。

足元にキンコウカが群れる。

下りてくる人がいる。昨夜は小屋泊まりだったのだろう。

やっと5合目に着いた。登山口から1時間20分。4号目あたりからきつい傾斜の登りが続いている。

木の下にベニバナイチヤクソウが咲いている。

ハクサンチドリも

そして、マルバシモツケなど今、雲海がきれい山は花盛りである。

雲海に浮かぶ早池峰山。明日登る予定だ。

岩のガレ場と格闘しながらやっと6合目に到着。

エゾツツジが鮮やかに咲いている。

きつい登りは、まだまだ続きそうだ。晴れていても風が心地よくて、あまり暑くないので助かる。

シラネアオイだ。

やっと岩手山の山頂があの山の奥にポチット見えてきた。

雲が、随分切れてきた。雲の下にある人間の営みを上から見下ろしている。不思議な気もする。

やっと7合目。新道との合流点である。登山口から3時間半かかった。やはり獅子の祠がある。

山が大きくなってきた。

ミヤマオダマキがきれい。

ミヤマハンショウヅルの赤紫もきれいだ。

8合目の避難小屋に着いた。管理人さんがいた。宇都宮の雀の宮にある自衛隊にいたことがあるとか。話が弾んだ。

小屋の前に御成清水あり、水がどんどん流れている。ものすごく冷たくて、ホントに美味い。手をつけると痛いくらい冷たい。

9合目の避難小屋を後に山頂に向かう。

山頂に向かう登山道が左右に分かれる。左の道を登る。

振り返る。

40度ぐらいの急なガレ場を登る。靴が砂利に食い込むが、ズズッと滑り落ちそうで怖い。しかし、やっと山頂が見えてきた。

噴火の跡を残して山頂がたたずむ。

八幡平が横たわる。風がものすごく強くて寒い。慌ててウインドブレーカーを羽織る。

かすかに岩木山が見える。写真では確認できないが。

山頂への気持ちのいい稜線歩きだ。

右奥に白い雪をまとった優美な鳥海山が望める。

眼下に瑠璃色の沼が見える。名前がありそうだが、地図では確認できない。

山頂が近づく。

爆裂火口跡が生々しい。

可愛らしいコマクサを見つけた。数がホントに少ないのに落胆した。岩手山のコマクサは有名なのだが・・・・

丸い坊主頭の山頂だ。

秋田駒ケ岳とその手前に乳頭山がすぐ近い。

山頂に着いた。360度の展望が素晴らしい。いくつもの山を登っているが、こんな天気は何度もあるまい。

少し眺望を楽しんでから、お鉢巡りに出かける。

振り返ると岩手山は赤い岩肌が特徴的だ。

お鉢巡りは秋田駒ケ岳を正面に見て進む。

イワブクロが咲いている。淡い紫色が可憐だ。

今度は早池峰山を正面に見て進む。

そして八幡平へと景色が移っていく。

8合目の小屋が真下に見えてきた。

お鉢巡りも終盤に差し掛かってきた。

噴火のすさまじさを語る爆裂火口跡だ。

小さなコマクサがポツリポツリ咲いている。

9合目の不動平避難小屋まで下りてきた。

ここで昼食を取る。

鬼ヶ城から網張温泉までの縦走が始まる。

すぐに、シラネアオイの群落に遭遇する。

乙女のようで可憐。

若々しい花たち。

最盛期の花をじっくりご覧ください。

正に野生、野に咲く花。

ミツバチが遊ぶ。

姉妹かな。

癒される。

斜面にびっしり咲いている。いつまでも見ていたい気がする。

小屋と岩手山を振り返る。なだらかそうに見える山だが山頂直下はきつかった。

ハクサンチドリも沢山咲いている。

御神坂コースとの分岐、鬼ヶ城コースは右に。ここから約5時間の縦走が始まる。

キンポウゲが咲いている。

岩峰が出現する。

岩手山山頂からの登山道が美しい。

これから歩く縦走路が伸びる。

また、小さなコマクサが。

八幡平と円錐形の畚(モッコ)岳を眺めながら歩く。

乳頭山と秋田駒ケ岳もすぐそこに見えている。

岩場を越える。この辺りが鬼ヶ城なのだろうか。

さらに岩峰は続く。こちらに下りてくる人がいる。初めて会う人だ。

ムシトリスミレが岩に咲いている。

岩の間をすり抜ける。

裏岩手の山々が近づいてくる。左から秋田駒ヶ岳、八幡平、そして御田代湖が眼下に青い水をたたえている。

アップダウンの縦走が続く。

縦走路を振り返る。結構、歩いたもんだ。

イソツツジを初めて見た。

ムシトリスミレが群生している。

チングルマはもう綿毛になっている。

オノエランも可憐。

振り返ると早池峰山もクッキリ。

見晴らしのいい尾根歩きは気分最高だ。岩も楽しい。

いかにも溶岩そのものという感じのゴツゴツした岩山だ。

これからの縦走路が見渡せるのもいい。

岩場を越えて花畑でくつろぐ。

イワイチョウや

トウゲブキ、

ベニサラサドウダン、

鮮やかなエゾツツジ、

アップで、

振り返ると、歩いてきた稜線が美しい。かなり歩いた。

今度は、ニッコウキスゲだ。

ハクサンシャクナゲも咲いている。花が豊富な山だという印象である。

これからの縦走路がどこまでも伸びている。

やっと切通に着いた。不動平避難小屋から約2時間20分経過。

ハクサンチドリが道の両側に咲いている。ハクサンチドリ街道と呼ぼうか。

姥倉山に向かう。

硫黄の噴煙が立ちのぼっている。地面が温かい。

”あそこから歩いてきたんだよ。”遠い道のりを振り返る。

犬倉山の手前の水場で、冷たい水をたっぷり飲んだ。冷たさが何よりの御馳走だ。

スキー場のリフトが見えてきた。リフトは土曜・日曜にしか動かない。ここから、網張温泉までまだ1時間半はかかる。

朝6時に登り始めて、現在17時30分。よく歩いたもんだ。

天気が良くて、花もたくさん見られていい一日だった。
岩手山のスケールの大きさを体感できた山旅だった。

明日は、早池峰山が待っている。

今回は、これでおしまい。


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コメント
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