自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

木曽駒ヶ岳~宝剣岳~空木岳を縦走する

2014年08月11日 | 日記
平成26年8月4日(月)~6日(水)


自主ハイク


参加者4名(男3、女1) 車1台使用


天候が安定するこの時期を選んで、気持ちのいい縦走を

期待して、計画したのだが、台風12号の影響で、

ガスと雨と強風との戦いの3日間となってしまった。


改めて自然の試練を痛感した山行でした。


しかし、スリリングな岩峰と遊び、今盛りの可憐な花たちに

出会えて、ある意味で贅沢な3日間だったんじゃないのかな、

と強がっています。



8月4日(月)曇りのち雨、強風

<コースタイム>

壬生3:50==(中央自動車道)駒ケ根IC--駒ケ根公園(菅の台バスセンター)8:10

ーー(バス)しらび平9:00ーー(ロープウエイ)千畳敷駅9:07・・・宝剣山荘(2865m)10:12-45・・・

中岳11:03・・・木曽駒ヶ岳(2956m)11:30・・・頂上木曽小屋11:45-12:15(昼食休憩、一人300円)

・・・宝剣山荘(泊)13:00



では、不鮮明ですが写真をどうぞ!!


菅の台バスセンターからしらび平へ。


しらび平からのロープウエイの中から。可哀そうにこんな天気です。


千畳敷駅到着。千畳敷カールが目の前に霞んでいます。


駒ヶ岳神社に安全祈願して、


出発です。


カールの見事な花畑です。


平日なのにたくさんの人が散策を楽しんでいます。


木曽駒ヶ岳への分岐です。緩やかな散策路から急な坂に変わります。


振り返ると、どこぞやの若い(?)集団が登ってきます。


ひたすら岩場を行きます。


みんな、きれいな花を楽しんでいます。


ほら、いかがですか?


あ、きれいな花だ!! どれどれ。


ゴツゴツした岩場を登ります。


千畳敷駅から約1時間で宝剣山荘に到着。ここで、チェックインして、荷物を預けて木曽駒ヶ岳に向かいます。


いざ、山頂へ。ガスと強風がひどくなってきます。


視界不良。


中岳山頂。幾分、明るくなってきたかな。


あ、真っ赤なコマクサだ!!


木曽駒ヶ岳山頂。山荘から約45分。ガスで眺望は全くなし。


風が強く寒いので、すぐそばの頂上木曽小屋で休憩して昼食とする。



濃が池から駒飼ノ池方面を散策予定だったが、ガスがひどいので、早々に宝剣山荘に引き返した。

ビールで乾杯の簡単な宴を催して夕食を取り、就寝。

かくして、初日は終わった。




今日の花たち


クロユリ


ミヤマキンポウゲ


コイワカガミ


白いコマクサ


真っ赤なコマクサ


ハクサンイチゲ


シナノキンバイ


花畑の花たち。アオノツガザクラ、ミヤマキンポウゲ、チングルマ、コイワカガミ。


真っ赤なコマクサが印象的でした。ちょっと毒々しい感じもしますが・・・








8月5日(火)曇り時々雨、強風

<コースタイム>

宝剣山荘6:27・・・宝剣岳(2931m)6:50・・・極楽平7:45・・・濁沢大峰(2724m)・・・檜尾岳(2728m)10:35

・・・熊沢岳(2778m)10:54・・・東川岳(2671m)14:22・・・木曽殿山荘(泊)(2490m)14:50


今日は、宝剣岳から、空木岳への縦走路を木曽殿山荘まで歩く。


天気が良ければ、南アルプスの山々、北アルプスの山々、富士山などが一望できるハズである。

しかし、今日も来る前の天気予報とは全く正反対の雨とガスと強風の山行となってしまった。



まあ、取りあえず、写真をご覧ください。


さあ、行くぞ!! でもー、カッパ着てか・・・


山荘からすぐ宝剣岳への急登が始まる。風が強く寒い。


絶壁を軽快に登るヤマトナデシコ(?)。後ろでは、男性がおたおたしているのかな。


こんな岩場の連続です。


”こんなクサリ場は楽しいな~”って、言ってました。


クサリ場の連続です。


ようやく、最後の岩場です。


宝剣岳山頂到着。山荘から約23分でした。視界ゼロです。ホントに、もう。


下山を始めて間もなく、山頂を振り返ると、ゴツゴツした岩がそこにあるだけです。


こんな雰囲気のある岩稜帯を下りられるのも、さすが中央アルプスの宝剣岳ならではですかね。


楽しんでますよ。足場がしっかりしてますから、大丈夫。


こんな岩稜帯の中にも、花は咲くんですね。ヨツバシオガマです。


あの岩山を越えていきます。


一度、下ります。


今度は、登り返します。”大丈夫かな~”、男性陣が見守ります。


さすが、ベテラン、余裕ですね。


こちらは、うれしそうじゃありませんか。


下りに懸ります。太いクサリがガードしてくれます。


右側は、絶壁ですぞ。


岩とのお遊びも終わりです。宝剣岳を下山しました。結構、楽しかったな~。



あちこちの岩場に、咲いています。


コマウスユキソウです。


そして一番、目立ったのがタカネツメクサです。


チシマギキョウも咲いています。


ガスの中ではあるが、花を楽しみながら歩いていると、極楽平に着く。登山口から約1時間20分。

ここが空木岳方面と千畳敷駅ロープウエイへの分岐である。このまま帰りたい気持ちにもなったのだが・・・


強風とガスと雨の中を歩くことにする。天気予報は、曇りから晴れ間が出るようになるというので。


丸い岩や


尖った岩などを慰めにして、歩く。


そして花畑に出会う。唯一の癒しである。


モミジカラマツ。


ハクサンイチゲ。


ミヤマキンポゲ、ハクサンイチゲなどなどの花畑。


絶景を見ながらのハズが・・・ホントに辛い、悲しい稜線歩き。


檜尾岳到着。小屋からの約4時間は実に長く感じられた。

宝剣岳を過ぎて幾度となくアップダウンを繰り返えす道のりであった。ガスで美男・美女の顔も霞む。



風の来ない平らな場所で、しかもチングルマの花穂がきれいな場所で昼食とする。


歩き出すと、群生する盆栽のようなタカネツメクサに出会う。


こちらにも。


ここにも。


整備された庭園に咲いているような花たち。


”まあ、きれい” ハクサンイチゲとキンポウゲをパチリ。


ハクサンチドリもあちこちに。


霞む花畑。晴れていたら、どんなにきれいなんだろう。


ネバリノギランも。


グンナイフウロも。


ウサギギクも。


ムカゴトラノオもこんなにたくさんの花が楽しませてくれる。



岩場を登る。花畑から岩稜帯とアンバランスが不思議だ。


いつもニコニコ、楽しそう。山男は、天気が悪くても、こうじゃなくちゃね。


後ろの岩の迫力。いまにも、岩が落ちてきそう。保険は入ってるんだろうね。


また、花畑に出る。ヨツバシオガマとエゾシオガマだ。エゾシオガマの群生は初めてだ。


ナナカマドの白い花もきれい。


といううちに、熊沢岳に着く。檜尾岳からすぐ近い山だ。みんな、あまり元気がなさそう。



熊沢岳を下りるとハクサンシャクナゲが群生している。岩とのコラボがいい。


またまた、こんな中を歩き続ける。


東川岳到着。熊沢岳から約3時間半歩いてやっと着いた。熊沢岳から3時間半も歩いたのに、その間の写真が

上記の一枚しかない。ただ、アップダウンを繰り返すだけの単調な山行だったのだろうか。写真のないのに驚く。

そして、写真に人物が入っていない。みんな、どうしたの?

ここから、山荘まではまだ30分はかかるぞ。



途中、絶壁の前で、”気合いだ、気合いだ!!”と自分を奮い立たせる仲間たち。


後ろは、絶壁、こんな感じ。


やっと着いたぞ~。悪天候の中を歩くこと8時間23分の悪戦苦闘の山行でした。


夕食風景。


やあ、つらい一日でした。山行の後、ビールを飲みたいと思わなかったのは、今回が初めて。

でも、規則正しい生活をしないといけないので、ビールとウイスキーをちゃんと飲みましたから、

ご安心を。



今日、出会った花は、文中で紹介しましたので、2日目はこれでおしまい。







8月6日(水)曇り、強風

<コースタイム>

木曽殿山荘5:50・・・空木岳(2864m)7:26・・・駒峰ヒュッテ7:50・・・駒石8:22・・・分岐9:07・・・迷い尾根・・・

マセナギ・・・池山小屋近辺の水場12:25・・・大地獄・小地獄・・・林道終点(登山口)13:26--(タクシー)

駒ケ根高原駐車場14:00==壬生19:30



最終日、今日は雨は降っていないが、ガスと強風でかなり寒い。

寒いのでカッパを着る。

眺望は期待できないものと覚悟していたが、そのとおりとなった。


やはり、急峻な岩と戯れ、花に癒される一日でした。




では、写真をどうぞ!!


ガスと風の中を出発。


山荘の目の前から急登は始まる。


登る。


山頂は見えない。あれは、多分、山頂ではないだろう。


約1時間で第一ピークに着く。


第一ピークから見る荒らしい岩稜に感激。カメラを向ける。


あの右の大きな岩の右側をトラバース。(登るんじゃなくて良かった。)


とがった岩を抱いて、よじ登る。


ハクサンシャクナゲがお出迎え。生命力がつよいなあ~。


崩れそうな岩場。


不規則な岩場を登る。


”ヤーヤー、楽しんでるよ。”


赤い目印をしっかり確認して行こう。方向を間違えると大変なことになりそう。


彫刻でもしたような芸術的な花崗岩。


いばらの道は続く。


こんな所に、可憐に咲いている。コマウスユキソウだ!!
一首。
楚々として

ウスユキソウが

崖に咲く

空木の岩峰

心は躍る


ひたすら登る。


芸術的な岩場を楽しむ。


岩場は続く。


右は絶壁だ。


垂直なクサリ場もスイスイです。先祖はなんだったんですかね。


丸太は、濡れているので滑りそう。


また、シャクナゲの群生だ。晴れていれば、どんなにきれいか。


一枚岩の難所である。


難なくクリア。さすが一流のクライマーですね。


約1時間半で空木岳山頂です。な~んにも見えません。


芸術的な岩が作り出す山頂の風景。


下山開始、少し下って、山頂を振り返る。人が増えてきた。


池山小屋、駒ケ根高原方面に下る。こちら側は、大きな岩稜帯ではなく緩やかな斜面が続く。


ぽつんと芸術的な巨岩が。これは一つの大きな花崗岩が、長い年月の間に、風化して、亀裂が入りできたものとか。


分岐。右が湿原を通り空木平避難小屋方面、左が駒石方面。左に行く。


ほどなく、駒峰ヒュッテが見えてくる。


ヒュッテの目の前に広がる巨岩の芸術品。

このヒュッテからは、天気がいいと、南アルプス、北アルプス、富士山などが一望できるとか。ホントに残念。


少し行くと石のオブジェが現れる。

彫刻の森みたいだね。


今度は、あの有名な駒石だ。大きいぞ。


ハクサンシャクナゲが本当に多い。


少し晴れ間が出てきたかな。遠くまでよく見える。岩が美しい。


縦走路を振り返る。いい感じだ。


花崗岩の巨石群が出現する。まさに芸術品でしょ。


その中のイルカ石に寄り添い東京キッドがご機嫌。


3日間で初めての晴れ間に、みんな感激。晴れたぐらいで感激とは、大げさだって。

いやいや、それぐらいみんな太陽を望んでいたんです。


振り返ると、駒石です。


さっきの分岐の合流点です。



7時間36分やっと登山口到着です。お疲れでした。

ここから、タクシーで駒ケ根高原の駐車場に。



今回はこれでおしまい。




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