平成26年9月1日(月)~3日(水)
自主ハイク
参加者4名(男2、女2) ザックの重量12kg
立山と剱岳を縦走する計画で出発した。
室堂で天気の具合を調べて、ルート変更したため、幸運にも予定していなかった奥大日岳
にも登ることができた。
2日の天気は、快晴で今年の山行の中で、一番のいい天気に恵まれた。
剱岳の美しさと威容に圧倒され、同時に久々の大いなる感動にひたりながらの山行であった。
9月1日(月)曇りのち雨
室堂ターミナルのインフォメーションで、天気予報を聴取する。
真っ直ぐ剣山荘直行の予定を雄山から内蔵助小屋泊りに変更。
3日が天気が一番いいという予報なので、この日に剱岳に登ることに変更する。
従って、2日は、内蔵助小屋から剣山荘までの短い山行になる予定である。
<コースタイム>
壬生3:50==(北関東道)(上信越道)(長野道)安曇野IC--扇沢駅8:15-9:00ーー室堂ターミナル(2450m)10:55-11:15
・・・一ノ越12:20・・・雄山(2992m)・雄山神社(3003m)13:25-14:00(昼食)・・・大汝山(3015m)
・・・富士ノ折立(2999m)14:54・・・真砂岳(2861m)15:35・・・内蔵助山荘(泊)9,500円
黒部ダムに着いた頃は薄日が差していたが、次第に下り坂になり大汝山の手前で雨が降り出し、山荘に
着くころは、大雨になってしまった。
では、写真をどうぞ。
扇沢駅到着です。胸が弾みます。
トロリーバスで着いた黒部ダムからの豪快な放流です。虹が架かっています。
ルリ色の黒部湖です。
ロープウエイで大観峰に。そこからの黒部湖と針の木岳などの大展望です。
大観峰から室堂へ行くトロリーバスの途中にある標識。ここが、立山(雄山を指しているのかな)の真下です。
室堂ターミナル到着。さすが人が大勢。
室堂の名水”玉殿の清水”を飲んで出発。
一ノ越経由で雄山に向かいます。
ガスが出てきました。人が少なく静かな景です。
雪渓がこんなに残っています。
約1時間で一ノ越到着。
ここからは、急なガレ場を雄山へと登ります。
結構、登ってきたなア~。
周りがまだ見えるので、登るのも楽しい。
見た目より傾斜がきついんですよ。
遠くにミクリガ池がガスの中にクッキリ。
雄山の山頂が見えてきた!
浄土山方面の縦走路もガスと雪渓で神秘的。ここは霊山だからかな。
山頂付近からのミクリガ池の眺望。
雄山に着く。室堂から約2時間10分。大きな鳥居だ。
立山雄山神社本宮とある。
崖の上に鎮座する雄山神社本宮だ。
安全登山を祈願してご祈祷を受けることにしよう。(祈祷料500円)
立派な本宮だ。
祈祷をする宮司さん。宮司さん、ちょっと、風邪を引いているみたい。
祈祷がすんで、身も心も軽やかな気分。
神社から社務所を見下ろす。
遅い昼食後、ここから、大汝山に向かう。
約35分で大汝山(3015m)だ。立山連峰の最高峰である。もう、すでに、雨が降り出している。
大汝休憩所。映画”春を背負って”の舞台になったところだ。
ガスが出てきたので、雷鳥様のお出ましだ。子連れであろう。
20分弱で富士の折立である。何も見えない。
しばらく行くと、大雪渓が現れる。内蔵助カールだ。
大雪渓がどこまでも伸びる。
真砂岳を通り越してしまい、あれが真砂岳かと振り返る。
すぐに、内蔵助山荘に到着だ。今までの中で、一番きれいな山荘かもしれない。
夕食のメニュー。
夕食後、外に出て、通ってきた縦走路を振り返る。ガス切れてきたのかな、稜線がクッキリだ。
1日目は、あまり天気に恵まれなかったが、これも天のなせるわざ、やむを得ない。
明日に期待しよう。
9月2日(火)晴れ
夜半にはきれいな満点の星空で、朝起きてみると、雲一つない晴天である。
またまた予定を変更する。今日、剱岳に登ることにする。
別山(南峰)山頂に着いて突然現れた剱岳の得も言われぬ美しさと荒々しい岩峰が放つ威容にみんな大感激する。
これから、剣山荘に余計な荷物を預けて、剱岳に挑む。
<コースタイム>
内蔵助山荘6:10・・・別山(南峰)(2874m)7:10・・・剣御前小屋(2760m)7:48・・・剣山荘(2470m)8:45-9:25
・・・一服剱9:50・・・前剱(トラバース)11:00・・・平蔵の頭11:30・・・かにのタテバイ11:46・・・
剱岳山頂(2999m)12:25-13:00・・・かにのヨコバイ13:16・・・平蔵の頭13:45・・・前剱(トラバース)14:50
・・・一服剱15:18・・・剣山荘(2470m)15:40(泊)9,500円
では、ご一緒に剱岳を写真で楽しみましょう。
内蔵助山荘からの朝の風景です。
黎明です。
日の出です。空が茜色に染まり、乳白色の雲海が漂う様は、高地でしか味わえない美しさであろう。
剱岳がほんのり赤い。
真砂岳の端整な姿も美しい。
肉眼では、富士山が見えるのだが・・・
幸せを願って、朝日に手を合わせる。
さあ、朝ご飯を食べて、今日は、天気がいいので、予定を変更して剱岳に登る。
さあ、いざ剱岳へ!!
内蔵助カールと真砂岳がまぶしい。
これから歩いて行く縦走路がクッキリ。ホントに気持ちがいい。一番奥が別山のようだ。
気分は上々、ルンルンと。
別山方面への分岐。
中央は室堂方面。右端が奥大日岳。
雄山神社も見えるよ。
別山への稜線が美しい。
手前から奥大日岳、中大日岳、大日岳が重なり合う。
室堂と地獄谷が眼下に広がる。
尾根からの景色を楽しみながら歩くこと1時間で、別山(南峰)に着く。
突如、目の前に剱岳が聳え立っているではないか。素晴らしい眺めだ。
まさに、感動の一瞬だ。
アップで。
そして、ちょっと移動してパチリ。そのどっしりした、かつ威風堂々とした姿に圧倒される。美しいにつきる。
みんなでパチリ。剱岳が隠れてしまい残念。
小生もすこぶるご機嫌。
真砂岳から別山までの縦走路を振り返る。あそこを歩いてきたんだ。
雄山神社も見える。肉眼ではハッキリ見えるのだが・・・
剱岳の右手奥に後立山連峰が連なる。
剣御前小屋が見えてくる。内蔵助小屋から約1時間40分。
剣御前小屋から望む剱岳と大雪渓、これが剱沢大雪渓か。
これから剣山荘へ向かう。約1時間。
目指すはあの山頂だ。厳しそうだけど楽しみだな。
こんないい天気にこんないい景色を見ながら歩けるなんて、なんて贅沢なんだろう。
大雪渓を見ながら、後続組を待つ。
剣山荘への道は緩やかな下りが続く。ホントに気分よさそうだね。タクトを振るマーチングバンドのチアリーダー見たい。
後続組もルンルンだね。
雪渓と岩と緑と青空。
剱岳が近づく。
ぐんぐん近づく。
剱岳の下にある剣山荘、この風景も絵になる雰囲気充分だ。
剣山荘到着。今夜の宿泊客は定員160名なのだが、ほぼ満員だそうである。久しぶりの晴天だから、仕方あるまい。
剣山荘で、受付を済ませて、荷物を軽くして、剱岳に向かう。
最初は、緩やかな道が続く。
最初のクサリ場だが、たやすい。
少し登ったかな。中央左は別山だ。
剱岳にきてから、オヤマリンドウが目立つ。
2番クサリ場だ。
ここも、な~んだという感じ。
岩場は続く。碧い空と真っ白い雲。
一服剱で一服。
剣山荘からの登山道が白く伸びる。
前剱への途中、きれいなトリカブトが咲いている。
まだまだ足取りは軽い。
奇岩がそそり立つ。
前剱への緩やかな登山道。
トリカブトが群生している。
一服剱を振り返る。手前のポコンとした山である。
少し、傾斜がきつくなってくる。
随分、高度感が出てきた。
いよいよ傾斜はきつくなる。
一服剱があんなに小さくなってしまった。そして平らに見える。
ザレ場は歩きにくい。
落石に注意だ。
結構楽しいよ。岩場はね。
クサリに頼らない熟練クライマー、お見事!!
中央左の別山からの稜線がなつかしい感じがする。
まだまだ余力はあるよとニッコリ。
ホントに落石にあったらどうしよう。
前剱の手前で一休み。
ここから登り専用の表示。
鉄のブリッジとクサリ場。いよいよ本格的な登りが始まりそうで緊張。
前剱をトラバース。我がパーティは登りに前剱山頂を通過せずに山の中腹をトラバースしてしまったらしい。
スリル満点いや千点ぐらいかな。
山頂はまだ遥かだ。
岩の上に出ると最高の気分だね。
一方、深く切れ落ちた渓谷には残雪が万年雪となっている。三大雪渓の一つ剱沢雪渓である。
5番クサリ場の標識。クサリが見当たらない。
雄大な景を行く。
平蔵の頭に向かう。
一番奥に見えるのが山頂だ。 ガスがかかる。
平蔵の頭の前にくる。ガスが晴れる。めまぐるしい。
平蔵の頭の標識だ。
平蔵の頭は手ごわい。垂直のカベだ。ヨイショっと。難なくクリアです。さすが。
カッコいいなアー。青空に映えるアルピニスト。
平蔵の頭を下りて、平蔵のコルへ。高度感ありますね。
コルから噂の”かにのタテバイ”に向かう。
垂直カベ、タテバイのクサリが見えてくる。
タテバイが始まる。
先頭は、かなり余裕の表情だ。
こんな岩場にもチシマギキョウが咲いている。ホットする。
近くからはこんな感じです。
手なんか振って、落ちないでくれよ。
”全然、平気よ、私。”
パワフルに登る。
先頭が上から見守る。
タテバイを征服したぞ!!
まだまだ、試練は続く。山頂へはあの岩峰を越えなければならない。
山頂だ!! でも、すごいガスだ。
また、青空が出てくる。
山頂真近の小生。I氏提供のファインショットなので、あえて載せました。
ついに、山頂です。
剣山荘から3時間で、山頂に到着。今12時25分です。青空も祝福してくれています。
時間が遅いせいか、あまり人はおりません。山頂は思ったより広い印象です。
残念ながら、周りの山々には、ガスが掛かっていて、視界は望めません。
急に、腹がへってきました。お湯を沸かしてカップラーメンにしましょう。
食後、食べた梨が、瑞々しくて、それはそれは、美味しいかったこと。水分を多く含んだ果物は最高のご馳走だ。
さあ、下山です。
恐ろしいような岩峰が威圧しています。
大自然からみると、人間なんて、蟻みたいな存在なのかもしれませんね。
人が二人写っているんですが、小さくて見えませんかね。
岩峰の下をトラバースします。
いよいよこれまた噂の”かにのヨコバイ”が始まります。
まず、こんな感じで下り始めます。下りる形がきれいですね。芸術品みたい。(褒めすぎかな。)
大きな岩を下ります。
迫力満点。こんなに天気のいい日に登れるなんて、ホントに幸せですよ。あの碧空を見てください。
次の仲間が顔を出します。余裕で楽しんでます。
笑顔がこぼれます。いつまでもそこにいたい気分でしょ。
険しい岩ですが、溝があるから安心です。山頂でのガスがうそみたいです。
次は、垂直なハシゴを下ります。
それぞれ、おもいおもいの恰好で下ります。ここで、ヨコバイは終了です。
ああ、楽しかった。想像していたよりも怖さはなくて、楽しさの方が大きかった。
ヨコバイから今度は、平蔵のコルに下ります。
そして、平蔵の頭を登り返します。
高度感満点ですね。
登り切ったところで一休み。飲み物がおいしい。
後続の人たちが続きます。登ってきたところを蹴らないようにお願いします。
前剱が目の前に聳える。
平蔵の頭を下る。
高いところは、爽快ですね。手を振りたくなる気落ちは分かります。
これから、前剱をトラバース。
トラバースしたところで一服しましょう。いい景色にうっとり。
一服剱が見えてきた。
左奥に見えるのは別山だ。
武蔵のコルでまた一休み。ここまでくると、安堵感がある。
ハクサンフロを眺め、
お花畑を楽しんでいるうちに、
剣山荘が見えてくる。
夕食後の宴会。宿泊客が満員なので、夕食時のお酒は禁止されてしまった。残念無念。
夕食後に飲んでも、美味くないのに・・・・
夕月が青白い空に輝く。
2日は、剱岳を充分堪能して、無事終わった。
9月3日(水)晴れのち曇り
今日は、剣山荘から室堂に戻る。真っ直ぐ、下りてももったいないので、奥大日岳に登ってから
室堂ターミナルに行くことにする。当初の予定にはなかったので、みんな大喜びである。
奥大日岳に登る途中で見る剱岳も素晴らしかった。
<コースタイム>
剣山荘6:27・・・剣御前小屋7:48・・・新室堂乗越・・・奥大日岳(2611m)11:00-20・・・新室堂乗越13:00
・・・雷鳥平13:30・・・室堂ターミナル14:00-15ーー扇沢15:51--薬師の湯==壬生21:00
では、写真をどうぞ。
剣山荘からの日の出。鹿島槍ヶ岳の黒いシルエットを黄金色の朝日が演出している。
さあ、奥大日岳に向かって出発。今日もいい天気だ。有難いなア。
剱岳にさよならしよう。有難う。
大きな雪渓を越えて、まず、剣御前小屋に向かう。
雪渓と剱岳。雪と岩の殿堂といわれる剱岳。
緩やかな登りの快適な山行を楽しむ。
雪渓の彼方に剣御前小屋が見えてくる。
小屋に到着。約1時間半歩いた。
この小屋の前が分岐になっている。新室堂乗から越奥大日岳方面という標識。
小屋からの眺望をしばし。剣御前小屋は標高2760mあるので、奥大日岳(2611m)より高い。
従って、ここからの眺めはすこぶる素晴らしい。
室堂方面。
奥大日岳方面。
剱岳方面。
さあ、奥大日岳に行こう。縦走路がきれい。
雄山もよく見えている。
奥大日岳の大雪渓は恐ろしげでもありそれがまた白く美しい。
行く先が見通せる九十九折(つづらおり)に伸びる縦走路はホントに気持ちがいい。
剱岳が顔を出してきた。そうか、お互いに対峙しているんだから、こちらからもよく見えないとおかしいんだな。
タテヤマリンドウの紫がひときわ濃くてきれいだ。
剱岳が徐々に正面に向いてくる。剱岳三昧でうれしい。
剱岳とヨツバシオガマ。
山頂へ山頂へと進む。しかし、奥大日岳はこの左側にピークがある。
奥の手前が中大日岳、その奥が大日岳。
雷鳥だ。少し白くなってきている。
歩いてきた縦走路を振り返る。天気が怪しくなってきた。
雪渓越しに望む。
ハクサンイチゲと。
岩に咲くミヤマダイコンソウ。
チングルマの群生。雪渓の付近は一大お花畑だ。
花を愛でる登山者。
岩とチングルマ。
剣山荘から約4時間半で山頂到着。またしても、ガスで真っ白で展望全くなし。早々に昼食を済ませて下山。
雷鳥平から室堂ターミナルへは木の階段が続く。
おととい、雄山の山頂から見えていたミクリガ池だが、曇りなので色が冴えない。
室堂から、黒部ダムに戻ってきた。今回の山行も終わる。
剱岳の威圧感のあるそして威厳のある姿に圧倒されはしたが、その荒らしい岩肌をこの手、この足で
登ることができて、本当に感激である。しかも、こんなに素晴らしい天気の時にである。
今年の大きな目標の一つがいい結果でクリアできて幸せである。
今回はこれでおしまい。
↓弊社のホームページも是非ご覧ください。
自主ハイク
参加者4名(男2、女2) ザックの重量12kg
立山と剱岳を縦走する計画で出発した。
室堂で天気の具合を調べて、ルート変更したため、幸運にも予定していなかった奥大日岳
にも登ることができた。
2日の天気は、快晴で今年の山行の中で、一番のいい天気に恵まれた。
剱岳の美しさと威容に圧倒され、同時に久々の大いなる感動にひたりながらの山行であった。
9月1日(月)曇りのち雨
室堂ターミナルのインフォメーションで、天気予報を聴取する。
真っ直ぐ剣山荘直行の予定を雄山から内蔵助小屋泊りに変更。
3日が天気が一番いいという予報なので、この日に剱岳に登ることに変更する。
従って、2日は、内蔵助小屋から剣山荘までの短い山行になる予定である。
<コースタイム>
壬生3:50==(北関東道)(上信越道)(長野道)安曇野IC--扇沢駅8:15-9:00ーー室堂ターミナル(2450m)10:55-11:15
・・・一ノ越12:20・・・雄山(2992m)・雄山神社(3003m)13:25-14:00(昼食)・・・大汝山(3015m)
・・・富士ノ折立(2999m)14:54・・・真砂岳(2861m)15:35・・・内蔵助山荘(泊)9,500円
黒部ダムに着いた頃は薄日が差していたが、次第に下り坂になり大汝山の手前で雨が降り出し、山荘に
着くころは、大雨になってしまった。
では、写真をどうぞ。
扇沢駅到着です。胸が弾みます。
トロリーバスで着いた黒部ダムからの豪快な放流です。虹が架かっています。
ルリ色の黒部湖です。
ロープウエイで大観峰に。そこからの黒部湖と針の木岳などの大展望です。
大観峰から室堂へ行くトロリーバスの途中にある標識。ここが、立山(雄山を指しているのかな)の真下です。
室堂ターミナル到着。さすが人が大勢。
室堂の名水”玉殿の清水”を飲んで出発。
一ノ越経由で雄山に向かいます。
ガスが出てきました。人が少なく静かな景です。
雪渓がこんなに残っています。
約1時間で一ノ越到着。
ここからは、急なガレ場を雄山へと登ります。
結構、登ってきたなア~。
周りがまだ見えるので、登るのも楽しい。
見た目より傾斜がきついんですよ。
遠くにミクリガ池がガスの中にクッキリ。
雄山の山頂が見えてきた!
浄土山方面の縦走路もガスと雪渓で神秘的。ここは霊山だからかな。
山頂付近からのミクリガ池の眺望。
雄山に着く。室堂から約2時間10分。大きな鳥居だ。
立山雄山神社本宮とある。
崖の上に鎮座する雄山神社本宮だ。
安全登山を祈願してご祈祷を受けることにしよう。(祈祷料500円)
立派な本宮だ。
祈祷をする宮司さん。宮司さん、ちょっと、風邪を引いているみたい。
祈祷がすんで、身も心も軽やかな気分。
神社から社務所を見下ろす。
遅い昼食後、ここから、大汝山に向かう。
約35分で大汝山(3015m)だ。立山連峰の最高峰である。もう、すでに、雨が降り出している。
大汝休憩所。映画”春を背負って”の舞台になったところだ。
ガスが出てきたので、雷鳥様のお出ましだ。子連れであろう。
20分弱で富士の折立である。何も見えない。
しばらく行くと、大雪渓が現れる。内蔵助カールだ。
大雪渓がどこまでも伸びる。
真砂岳を通り越してしまい、あれが真砂岳かと振り返る。
すぐに、内蔵助山荘に到着だ。今までの中で、一番きれいな山荘かもしれない。
夕食のメニュー。
夕食後、外に出て、通ってきた縦走路を振り返る。ガス切れてきたのかな、稜線がクッキリだ。
1日目は、あまり天気に恵まれなかったが、これも天のなせるわざ、やむを得ない。
明日に期待しよう。
9月2日(火)晴れ
夜半にはきれいな満点の星空で、朝起きてみると、雲一つない晴天である。
またまた予定を変更する。今日、剱岳に登ることにする。
別山(南峰)山頂に着いて突然現れた剱岳の得も言われぬ美しさと荒々しい岩峰が放つ威容にみんな大感激する。
これから、剣山荘に余計な荷物を預けて、剱岳に挑む。
<コースタイム>
内蔵助山荘6:10・・・別山(南峰)(2874m)7:10・・・剣御前小屋(2760m)7:48・・・剣山荘(2470m)8:45-9:25
・・・一服剱9:50・・・前剱(トラバース)11:00・・・平蔵の頭11:30・・・かにのタテバイ11:46・・・
剱岳山頂(2999m)12:25-13:00・・・かにのヨコバイ13:16・・・平蔵の頭13:45・・・前剱(トラバース)14:50
・・・一服剱15:18・・・剣山荘(2470m)15:40(泊)9,500円
では、ご一緒に剱岳を写真で楽しみましょう。
内蔵助山荘からの朝の風景です。
黎明です。
日の出です。空が茜色に染まり、乳白色の雲海が漂う様は、高地でしか味わえない美しさであろう。
剱岳がほんのり赤い。
真砂岳の端整な姿も美しい。
肉眼では、富士山が見えるのだが・・・
幸せを願って、朝日に手を合わせる。
さあ、朝ご飯を食べて、今日は、天気がいいので、予定を変更して剱岳に登る。
さあ、いざ剱岳へ!!
内蔵助カールと真砂岳がまぶしい。
これから歩いて行く縦走路がクッキリ。ホントに気持ちがいい。一番奥が別山のようだ。
気分は上々、ルンルンと。
別山方面への分岐。
中央は室堂方面。右端が奥大日岳。
雄山神社も見えるよ。
別山への稜線が美しい。
手前から奥大日岳、中大日岳、大日岳が重なり合う。
室堂と地獄谷が眼下に広がる。
尾根からの景色を楽しみながら歩くこと1時間で、別山(南峰)に着く。
突如、目の前に剱岳が聳え立っているではないか。素晴らしい眺めだ。
まさに、感動の一瞬だ。
アップで。
そして、ちょっと移動してパチリ。そのどっしりした、かつ威風堂々とした姿に圧倒される。美しいにつきる。
みんなでパチリ。剱岳が隠れてしまい残念。
小生もすこぶるご機嫌。
真砂岳から別山までの縦走路を振り返る。あそこを歩いてきたんだ。
雄山神社も見える。肉眼ではハッキリ見えるのだが・・・
剱岳の右手奥に後立山連峰が連なる。
剣御前小屋が見えてくる。内蔵助小屋から約1時間40分。
剣御前小屋から望む剱岳と大雪渓、これが剱沢大雪渓か。
これから剣山荘へ向かう。約1時間。
目指すはあの山頂だ。厳しそうだけど楽しみだな。
こんないい天気にこんないい景色を見ながら歩けるなんて、なんて贅沢なんだろう。
大雪渓を見ながら、後続組を待つ。
剣山荘への道は緩やかな下りが続く。ホントに気分よさそうだね。タクトを振るマーチングバンドのチアリーダー見たい。
後続組もルンルンだね。
雪渓と岩と緑と青空。
剱岳が近づく。
ぐんぐん近づく。
剱岳の下にある剣山荘、この風景も絵になる雰囲気充分だ。
剣山荘到着。今夜の宿泊客は定員160名なのだが、ほぼ満員だそうである。久しぶりの晴天だから、仕方あるまい。
剣山荘で、受付を済ませて、荷物を軽くして、剱岳に向かう。
最初は、緩やかな道が続く。
最初のクサリ場だが、たやすい。
少し登ったかな。中央左は別山だ。
剱岳にきてから、オヤマリンドウが目立つ。
2番クサリ場だ。
ここも、な~んだという感じ。
岩場は続く。碧い空と真っ白い雲。
一服剱で一服。
剣山荘からの登山道が白く伸びる。
前剱への途中、きれいなトリカブトが咲いている。
まだまだ足取りは軽い。
奇岩がそそり立つ。
前剱への緩やかな登山道。
トリカブトが群生している。
一服剱を振り返る。手前のポコンとした山である。
少し、傾斜がきつくなってくる。
随分、高度感が出てきた。
いよいよ傾斜はきつくなる。
一服剱があんなに小さくなってしまった。そして平らに見える。
ザレ場は歩きにくい。
落石に注意だ。
結構楽しいよ。岩場はね。
クサリに頼らない熟練クライマー、お見事!!
中央左の別山からの稜線がなつかしい感じがする。
まだまだ余力はあるよとニッコリ。
ホントに落石にあったらどうしよう。
前剱の手前で一休み。
ここから登り専用の表示。
鉄のブリッジとクサリ場。いよいよ本格的な登りが始まりそうで緊張。
前剱をトラバース。我がパーティは登りに前剱山頂を通過せずに山の中腹をトラバースしてしまったらしい。
スリル満点いや千点ぐらいかな。
山頂はまだ遥かだ。
岩の上に出ると最高の気分だね。
一方、深く切れ落ちた渓谷には残雪が万年雪となっている。三大雪渓の一つ剱沢雪渓である。
5番クサリ場の標識。クサリが見当たらない。
雄大な景を行く。
平蔵の頭に向かう。
一番奥に見えるのが山頂だ。 ガスがかかる。
平蔵の頭の前にくる。ガスが晴れる。めまぐるしい。
平蔵の頭の標識だ。
平蔵の頭は手ごわい。垂直のカベだ。ヨイショっと。難なくクリアです。さすが。
カッコいいなアー。青空に映えるアルピニスト。
平蔵の頭を下りて、平蔵のコルへ。高度感ありますね。
コルから噂の”かにのタテバイ”に向かう。
垂直カベ、タテバイのクサリが見えてくる。
タテバイが始まる。
先頭は、かなり余裕の表情だ。
こんな岩場にもチシマギキョウが咲いている。ホットする。
近くからはこんな感じです。
手なんか振って、落ちないでくれよ。
”全然、平気よ、私。”
パワフルに登る。
先頭が上から見守る。
タテバイを征服したぞ!!
まだまだ、試練は続く。山頂へはあの岩峰を越えなければならない。
山頂だ!! でも、すごいガスだ。
また、青空が出てくる。
山頂真近の小生。I氏提供のファインショットなので、あえて載せました。
ついに、山頂です。
剣山荘から3時間で、山頂に到着。今12時25分です。青空も祝福してくれています。
時間が遅いせいか、あまり人はおりません。山頂は思ったより広い印象です。
残念ながら、周りの山々には、ガスが掛かっていて、視界は望めません。
急に、腹がへってきました。お湯を沸かしてカップラーメンにしましょう。
食後、食べた梨が、瑞々しくて、それはそれは、美味しいかったこと。水分を多く含んだ果物は最高のご馳走だ。
さあ、下山です。
恐ろしいような岩峰が威圧しています。
大自然からみると、人間なんて、蟻みたいな存在なのかもしれませんね。
人が二人写っているんですが、小さくて見えませんかね。
岩峰の下をトラバースします。
いよいよこれまた噂の”かにのヨコバイ”が始まります。
まず、こんな感じで下り始めます。下りる形がきれいですね。芸術品みたい。(褒めすぎかな。)
大きな岩を下ります。
迫力満点。こんなに天気のいい日に登れるなんて、ホントに幸せですよ。あの碧空を見てください。
次の仲間が顔を出します。余裕で楽しんでます。
笑顔がこぼれます。いつまでもそこにいたい気分でしょ。
険しい岩ですが、溝があるから安心です。山頂でのガスがうそみたいです。
次は、垂直なハシゴを下ります。
それぞれ、おもいおもいの恰好で下ります。ここで、ヨコバイは終了です。
ああ、楽しかった。想像していたよりも怖さはなくて、楽しさの方が大きかった。
ヨコバイから今度は、平蔵のコルに下ります。
そして、平蔵の頭を登り返します。
高度感満点ですね。
登り切ったところで一休み。飲み物がおいしい。
後続の人たちが続きます。登ってきたところを蹴らないようにお願いします。
前剱が目の前に聳える。
平蔵の頭を下る。
高いところは、爽快ですね。手を振りたくなる気落ちは分かります。
これから、前剱をトラバース。
トラバースしたところで一服しましょう。いい景色にうっとり。
一服剱が見えてきた。
左奥に見えるのは別山だ。
武蔵のコルでまた一休み。ここまでくると、安堵感がある。
ハクサンフロを眺め、
お花畑を楽しんでいるうちに、
剣山荘が見えてくる。
夕食後の宴会。宿泊客が満員なので、夕食時のお酒は禁止されてしまった。残念無念。
夕食後に飲んでも、美味くないのに・・・・
夕月が青白い空に輝く。
2日は、剱岳を充分堪能して、無事終わった。
9月3日(水)晴れのち曇り
今日は、剣山荘から室堂に戻る。真っ直ぐ、下りてももったいないので、奥大日岳に登ってから
室堂ターミナルに行くことにする。当初の予定にはなかったので、みんな大喜びである。
奥大日岳に登る途中で見る剱岳も素晴らしかった。
<コースタイム>
剣山荘6:27・・・剣御前小屋7:48・・・新室堂乗越・・・奥大日岳(2611m)11:00-20・・・新室堂乗越13:00
・・・雷鳥平13:30・・・室堂ターミナル14:00-15ーー扇沢15:51--薬師の湯==壬生21:00
では、写真をどうぞ。
剣山荘からの日の出。鹿島槍ヶ岳の黒いシルエットを黄金色の朝日が演出している。
さあ、奥大日岳に向かって出発。今日もいい天気だ。有難いなア。
剱岳にさよならしよう。有難う。
大きな雪渓を越えて、まず、剣御前小屋に向かう。
雪渓と剱岳。雪と岩の殿堂といわれる剱岳。
緩やかな登りの快適な山行を楽しむ。
雪渓の彼方に剣御前小屋が見えてくる。
小屋に到着。約1時間半歩いた。
この小屋の前が分岐になっている。新室堂乗から越奥大日岳方面という標識。
小屋からの眺望をしばし。剣御前小屋は標高2760mあるので、奥大日岳(2611m)より高い。
従って、ここからの眺めはすこぶる素晴らしい。
室堂方面。
奥大日岳方面。
剱岳方面。
さあ、奥大日岳に行こう。縦走路がきれい。
雄山もよく見えている。
奥大日岳の大雪渓は恐ろしげでもありそれがまた白く美しい。
行く先が見通せる九十九折(つづらおり)に伸びる縦走路はホントに気持ちがいい。
剱岳が顔を出してきた。そうか、お互いに対峙しているんだから、こちらからもよく見えないとおかしいんだな。
タテヤマリンドウの紫がひときわ濃くてきれいだ。
剱岳が徐々に正面に向いてくる。剱岳三昧でうれしい。
剱岳とヨツバシオガマ。
山頂へ山頂へと進む。しかし、奥大日岳はこの左側にピークがある。
奥の手前が中大日岳、その奥が大日岳。
雷鳥だ。少し白くなってきている。
歩いてきた縦走路を振り返る。天気が怪しくなってきた。
雪渓越しに望む。
ハクサンイチゲと。
岩に咲くミヤマダイコンソウ。
チングルマの群生。雪渓の付近は一大お花畑だ。
花を愛でる登山者。
岩とチングルマ。
剣山荘から約4時間半で山頂到着。またしても、ガスで真っ白で展望全くなし。早々に昼食を済ませて下山。
雷鳥平から室堂ターミナルへは木の階段が続く。
おととい、雄山の山頂から見えていたミクリガ池だが、曇りなので色が冴えない。
室堂から、黒部ダムに戻ってきた。今回の山行も終わる。
剱岳の威圧感のあるそして威厳のある姿に圧倒されはしたが、その荒らしい岩肌をこの手、この足で
登ることができて、本当に感激である。しかも、こんなに素晴らしい天気の時にである。
今年の大きな目標の一つがいい結果でクリアできて幸せである。
今回はこれでおしまい。
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無事帰ってこられてよかった(^_-)-☆
みんないい顔してます 達成感がみなぎっています
登頂おめでとうございました
ちなみに 今年の6月黒部ダムには観光で行ってきました
あの山に登ってきたんですね