自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

飯豊連峰縦走(前編)・・・花の楽園に遊ぶ

2018年08月04日 | 日記
平成30年7月24日(火)~27日(金)
   7月24日~25日までの前半分


自主ハイク 男2名 車1台 ザック重量13kg

去年は、台風の影響で中止したので、念願の山行となった。
3日間とも天気に恵まれ、(というより、暑くて閉口したが・・・。)
広大な花畑に囲まれての尾根歩き、また、今年は雪解けが早いといわれるが
あちこちに残る雪渓も飯豊の山々を印象的な飯豊らしさに演出していた。


初日は、大日杉登山口に直行し、そこに車を置き、民宿奥川入の主人に迎えに来てもらった。
民宿の目の前の田んぼで何年振りかにホタルを見た。

2日目は、飯豊温泉登山口から、梅花皮小屋まで、標高差約1600mを登る厳しい山行である。
登山口から湯沢峰まで標高差約600m、急登の連続、さらに湯沢峰から梶川峰まで
標高差約670m、これまた 急登の連続である。
快晴で気温は高く(おそらくゆうに30度は超えているだろう。)、木陰も少ない。
梶川峰までは、何んとか計画通りに登ったが、梶川峰から少し登ったところで熱中症状態になってしまったので、
木陰を見つけて、40分の長い昼食時間を取った。ジャムパン1個食べるのがやっと。
コンデンスミルクとアミノバイタルを飲む。
そしたら15分ぐらい熟睡してしまった。山行中に眠るなんて初めてのことである。
寝た後、なんとか回復したものの、梶川峰から扇ノ地紙まで、1時間の予定が2時間30分掛かってしまった。
扇ノ地紙の後は、なんとかペース戻せたので事なきを得た。
梅花皮小屋は、宿泊客が7人しかいなかったので、快適だった。1階に4人、2階に我々3人。
冷た~いビールが実にうまかった。350mm1本800円、(カン持ち帰りだって。)


7月24日(火)晴れ 
 宇都宮市9:00==大日杉登山口15:00==民宿奥川入(泊)16:00 
              (民宿の主人が車で迎えに来てくれた)
           

7月25日(水) 曇り後晴れ
  <私のコースタイム> 所要時間12時間  歩行時間9時間30分
 民宿3:50==(民宿の主人に送ってもらう)飯豊温泉登山口(406m)4:30・・・
 湯沢峰(1021m)6:40・・・滝見場7:50・・・五郎清水8:40・・・
 梶川峰(1692m)10:40・・・扇ノ地紙(1889m)13:10・・・胎内山13:18
 ・・・門内小屋14:08・・・門内岳(1887m)14:13・・・
 北股岳(2025m)15:50・・・梅花皮小屋(1850m)泊1,500円


では、写真をどうぞ!!


本日の登山ルート。


登山口。薄暗い出発。


いきなりの急登に不安がよぎる。


半端な傾斜じゃないぞ。


さらにスラブを登り、


やせ尾根を越え、


急登の連続である。


やっと、湯沢峰に着いた。標高差約600mを昭文社のコースタイム2時間30分を20分上回る2時間10分で登った。
まだ、朝早いので、あまり暑くないので助かる。


少し、展望は拓けてきたが、まだ主峰の山々は見えない。


梶川峰まで標高差約670m、急登はさらに厳しくなる。


ハシゴもある。樹林帯が少なく、直射日光を受けるので、かなり暑い。風もない。


高い段差の木の根の登りが延々と続く。体力が奪われる。暑い、暑い。


滝見台の展望台の標識があるが、行って見る余裕がなく、素通りする。


行けども行けども景色は変わらない。


急登が続くだけである。


五郎清水に着いたが、スルー。


やっと飯豊の主峰の一つが見えてきた。右が胎内山とその左が門内岳でその間に、かすかに門内小屋が見える。
飯豊らしい風景が出てきた。


やっと、やっと、梶川峰に着いた。湯沢峰から4時間かかった。(ちなみに昭文社のコースタイムは3時間20分)
暑さと疲労で、小生は熱中症状態であったと思われる。


梶川尾根から正面の北股岳など飯豊の主稜線を望む。なだらかないい稜線だ。


扇ノ地紙に向かう。歩みはのろい。やっと、足を前に出している状態である。


途中休憩。暑くても横にならざるを得ないほど疲労困憊。休んでも疲れは一向に取れない。


ミヤマリンドウが咲いている。


門内小屋が見える。


アキノキリンソウが、山はもう秋?


ミヤマコウゾリナもあちこちに。


シロバナノクモマニガナとイワオトギリ。


クルマユリとタカネマツムシソウ。


マツムシソウはあちこちにたくさん咲いている。きれいだ。


キンコウカ。


扇ノ地紙と門内岳が近づく。


イイデリンドウに出会えた。もう遅いといわれていたが、ラッキーである。飯豊山の固有種だそうである。


キスゲも咲いている。


あの稜線を歩いてきたんだよ。よく歩いたもんだ。


あの中央の稜線だよ。梶川峰までホントに厳しかった。


右側の木陰で昼食とする。小生は疲れ果てていたので、15分ほど熟睡してしまったようだ。
目をさましてから、ジャムパンを食べたのだが、口の中に唾液が出てこないので、ポカリスットで流し込んだ。
そして、コンデンスミルクとアミノバイタルを飲み込んだ。


そして雪渓で雪で顔を洗い、雪渓をほじくって取った残雪をハンカチで首に巻きつけて体温を下げようと
もがいた。


ようやく扇ノ地紙にたどり着いた、というよりたどり着けたという印象である。


北股岳が美しい。ここからは、快適な稜線歩きが待っている。やっと体調も戻ってきたようだ。


梶川峰を振り返る。昼休みを取ったものの、あそこから2時間30分もかかってしまった。
(昭文社コースタイム1時間)


手前が胎内山、その左が門内岳、その間に門内小屋が少しづつ近くなってくる。


門内小屋と左奥の北股岳へと美しい稜線が伸びる。


ヤマハハコ。


ハクサンシャジンもたくさん咲いている。


歩いてきた稜線を振り返る。雲が出てきたので、涼しくなってきた。


クルマバナも淡い赤紫が可憐。


門内小屋に着いた。一息入れただけでスルー。


早咲きのトリカブトの濃い紫はきれいだ。


門内岳に到着。14時13分。登山口を4時30分に出たから、間もなく10時間が経つことになる。


歩いてきた稜線を振り返る。これぞ飯豊といいたくなるような緩やかないい稜線だ。


さあ、これから2025mの北股岳に向かう。
飯豊の最高峰は2128mの大日岳であり、2000mを越える山は数少ない。


鋭い突起の二ッ峰を右手に眺めながら門内岳を登る。


マルバシモツケがやや遅いが咲いている。


アオヤギソウも咲いている。歩きながらたくさんの花に出会える楽しみが飯豊の魅力のようである。


北股岳が近づく。たおやかな美しい山容の山である。


ハクサンフウロも群れる。


トモエシオガマも可憐。


北股岳が大きい。


イブキトラノオの群落。花畑だ。


門内小屋を振り返る。花の稜線を歩いてきた。


さらに左の方に目をやると、雪渓の右手に3本のダケカンバが見えるでしょう。
あのすぐ右側の急な稜線を登ってきたんだ。


そして、中央の一番高い尖った扇ノ地紙まで登ってきたんだ。長い距離を歩いたもんだ。


北股岳の鳥居が見えてきた。


北股岳山頂です。


曇っているが周りの稜線はよく見えており、それなりに展望はあります。


梅花皮小屋が小さく見えます。その奥に梅花皮岳さらに烏帽子岳と連なります。


梅花皮小屋です。今夜の宿です。12時間の長い戦いは終わった。
宿泊客は、1階に2組4人、我々は2階で2組3人とゆったり過ごすことができた。
冷えたビール(350mm1本800円、空きカン持ち帰り)を飲んでから、雑炊を作って今夜の夕食とする。
小屋の中は少し暑いくらいで、もう一人の客は寝袋なしで、シャツとズボンを着たままの姿で寝ていた。


前半は、悪戦苦闘の飯豊デビューでした。
後半は、さらにすばらしい花畑が見られるかもしれませんので、お楽しみに。

今回はこれでおしまい。

↓弊社のホームページも是非ご覧ください。
















最新の画像もっと見る

コメントを投稿