【Trap‐R1】

「はずすのが難しく、組むのはやさしいもの」
ここ半年以上、この不思議なテーマにはまっています。

ときには一日中考えたりすることもあるのですが
いいものが何も見つからない日がほとんどです。

５月中旬にひらめいた作品を
木の配置をあれこれと考えながら作ってみました。
ピースの樹種はモビンギ１種類です。
モビンギはオイル塗布すると鮮やかな黄色に輝くので
お気に入りの銘木の１つです。

【Treasure Box】

これは2011年２月に考案した作品で、
おそらくこれ１個しか制作していないと思います。
次の作品のヒントにならないかと眺めています。

はずすのが難しく、組むのはやさしいもの

写真は、内部ピースを２セット使って撮影したものです。
ある方からのアドバイスをもとに考案しました。

組み木は、外すより組む方が難しくなるのが一般的です。
「はずすのが難しく、組むのはやさしいもの」
最初に耳にしたときは、とても不思議なコンセプトに思いました。

【Rattle Twist Duo】と名付けたこの作品は、
その不思議なコンセプトに少しは近づけたかなと思っています。
フレームが２種類(角あり・角なし)ありますので、２度楽しめます。

【Ｎ‐one 2】

フレームの中央に“中”の字をつくる組み木です。
フレーム以外のピースは２種類。
ある条件の範囲内ではその２種類しか存在しません。
偶然にも、そのピースの両サイドには“中”の頭文字Ｎにつながる
テトラキューブのｎのみを使用した逸品となりました。

いくつか作ってみました。

【Assorted Snakes】

これは2010年の出展作品と同じピース構成のもので
合同４ピースを５×５×５範囲内に組むパズルです。
とても気に入っている作品なので銘木で作ってみました。
なかなかいい動きです。

【Moving 1】

これも以前（2010年４月)に考案した箱詰めパズルです。
ピース構成は、ある単純な条件によって選ばれた全11種類。
（上の写真を見て頂ければその条件はおわかり頂けると思います）

全11ピースを８×11の範囲内に隙間なく収めることができますが
任意の10ピースを選択して９×９の正方形の範囲内に収めるのが
このパズルのメインの遊び方です。
11種類全てのピース選択に解があります。

10ピースがうまく収まった時に１単位の隙間がどこかにできます。
この隙間の位置の移動に目をつけた作品です。
１単位の隙間ができるパターンは全部で15種類。
この15種類すべてにそこそこの数の解が存在します。
解の解析の結果は下表の通りです。


解が１つのパズルもとっても魅力的ですが
たくさん遊べるパズルも大好きです。
このパズルは、パズルの考案に行き詰まった時に
よく取り出して遊んでいます。

【７ Square】

７ピースの箱詰めパズル。
解は１つで、とても綺麗に収まります。

昨年の３月初めに実家に帰ると
天井が新しく張り替えられていました。
その時に見た模様がこのパズルの考案のスタートです。

７ピースのうち６単位の６種類のピース全てを
立方体の展開図にならないかと試行錯誤をしましたが
残念ながら１ピースうまくいっておりません。

また、このパズルの主たるアイデアは以前からあるようで
これよりピース数の少ないのをいくつか見かけるようになりました。

とりあえず作品としての完成は昨年の５月でしたが
昨日一昨日と実家へ帰省したときに
その天井を再び目にしましたので
ブログに載せることにしました。

【Mirror Tetra ×２】

立方体に組むパズルを久しぶりに作ってみました。
８ピース全てを使って４×４×４の立方体をつくるパズルです。
あるデータをもとに2003年に考案しました。
解は１つしかありません。

≪ピースセレクション≫
テトラキューブ全８種を面対称で接着させた異なる８種類。
上記の条件ではこの組み合わせしかありませんでしたので、
偶然の発見に感動したことを今でも覚えています。