日本共産党・宇田たか子です

ひたちなか市議会議員、現在3期目 奮闘中。
武力で平和は守れない、東海第二原発廃炉
守りたいものは、いのち。

6月議会での一般質問  平和教育・学校司書の配置について  6月13日

2018年06月20日 | 日記

ご報告が遅れました。

4月から教育長がかわりましたので、改めて、平和教育・学校司書に配置についての考えをきき、要望しました。

 

大項目の2 教育の充実のために 

 今、世界的な規模での環境問題、経済のグローバル化による地域の疲弊、格差と貧困、少子高齢化の進行など問題が山積しています。子どもたちの生きる世界が希望の持てるものになるよう、これは我々大人世代の責任として、知恵を絞っていかなければなりません。同時に教育は100年の計と言われますが、次の時代を担う子どもたちが、どんな困難にも立ち向かい、より良い世界を自ら切り開いていく力を育むために、いま未来への投資を惜しむべきではありません。そこで、教育長にお伺いします。

 

(1)平和教育のさらなる充実のために 

昨年の7月、国連加盟国の圧倒的多数の賛成で、人類史上初めて核兵器を悪とする『核兵器禁止条約』が成立しました。残念ながら核保有国と日本のように核の傘に頼っている国は、会議に参加すらしませんでしたが、そのような国からも、日本の被爆者団体をはじめ、市民団体が多数参加し、国連の場で堂々と発言しました。平和を願う人々、核兵器はあってはならないと考える人々が草の根で広がり、国際社会の中で存在感を強めています。

さて、学校教育において平和教育は、憲法と教育基本法に根拠を持つ大変重要な教育活動です。広島・長崎は、世界の歴史上、唯一戦争により核爆弾が落とされた都市として、ますます世界中から平和を願う人々が集まり、戦争の悲惨さと平和への希望を学ぶ場となっています。県の平和委員会の調べでは、2016年度、茨城県内14の市町村で小中学生を広島長崎に派遣し、戦争の悲惨さや平和の尊さについて学ぶ学習を深めています。

本市においても様々な平和教育の取り組みがされていますが、今後は、特に広島長崎の原爆被害について学ぶ機会の充実を通して、世界的なレベルでの平和への希望、平和を願う心を強く深く子どもたちの心に刻んでほしいと願っています。

そこで、本市の平和教育をより充実・発展させるうえで、どのようなことをお考えか伺います。

 

(2)豊かな学習活動を保障するために

次期学習指導要領では、子どもたちが自主的・主体的な学習により、より深く学ぶことを求めています。それは、教科の学習にとどまらず、子どもたちの生きる力の基礎となるでしょう。そのような力を育む上で、学校図書館の役割りは、ますます重要になってきます。そこで次の点について、質問します。

 

1点目 学校における図書室の役割りについてどのようにお考えか、伺います。

2点目 豊かな学習活動を保障するうえで、学校の図書室が子どもたちにとっていつでも利用できる環境にしておかなければならないと考えます。そのためには、いつでも図書室が開いていて、そこに図書のことに深い知識を持つ専門家がいることが求められます。

しかし、本市は、司書教諭補助員の配置は小中学校合わせて

29校あるところ5名であり、1つの学校に司書教諭補助員が行けるのは、3週間に2日程度と聞いています。   

また各学校の司書教諭は、学級担任を兼務していることが多く、教科指導や生徒指導など、さまざまな教育活動を複数同時に、になっていることから、司書教諭としての役割を十分に果たそうとしたら、ますます多忙化を助長することになりかねません。

 そこで、学校における読書活動の推進、学習環境の整備・充実のために、各校に専任の学校司書の配置を求めますが、いかがでしょうか。   

 

答弁 教育長

 (1) 世界の平和を願い、平和な世界を築いていこうとする子どもたちを育てることは大変重要なことだと考えています。現在平和教育は学校教育全体を通しておこなっており戦争に関連した読み物を通して人物の心情を読み取る国語の学習や日本の歴史を学ぶ社会科の学習などで戦争の悲惨さや平和の大切さを学んでいます。特に第二次世界大戦では本市も空襲で大きな被害を受けたことや郷土資料集に掲載している画像や手記などをもとに学習し身近なところで起こったこととして実感を伴った理解につなげています。

 広島長崎への原子爆弾投下における大きな被害を受けたことについては教科書や郷土資料集に掲載している本市の核兵器廃絶平和都市宣言、これについての社会科での学習を通して我が国が多くの一般市民のいのちが奪われた、唯一の戦争被爆国であるということを理解させて核兵器の恐ろしさを後世に伝えていくとともに、核兵器のない平和な世界をきづこうとする子どもたちを育てていきたいと考えています。

ユネスコ憲章の全文にある『戦争は人の心の中で生まれるものであるから人の心の中に平和の砦を築かなければならない』との言葉にあるように、平和教育は平和的な笑顔ある大人に包まれ日々の児童生徒が自分の生活の中でいじめ暴力のない社会を自分自身で作っていこうと、そういうことが実践していく第一歩だと考えています。知識ばかりでなく平和を願う心を醸成し、実践していく力を育てていく教育が大切だと考えています。

 また今年度増員しました英語指導助師は語学を教えるだけでなく、それぞれの国の文化を伝え国際的な視点を広げると期待しています。

 今後も教育活動全体を通じて平和や命の尊さについての理解を深め様々な国家間の問題を国際的な視点から判断し自分たちで平和な社会を築いていこうとする児童生徒の育成に努めてまいる所存です。

 

(2)1点目 学校における図書室の役割り

 現学習指導要領と共に新学習指導要領においても学校図書館を利用し児童生徒の主体的で対話的な深い学びの実現に向けた授業改善が求められています。本市においては第二次子ども読書推進計画において、学校図書館における読書環境の充実改善や学習における学校図書館の活用を推進しています。児童生徒の主体的な学習活動、読書活動の充実のためには学校図書館の果たす役割は大きいと認識しています。

  2点目 各学校に専任の学校司書の配置について

本市においては司書教諭の資格を持つ教員が104名います。各学校では学級と学校図書館をつなぐこの司書教諭が中心となって読書活動の推進、学習における学校図書館の活用など学校図書館運営を充実させています。本市の司書教諭補助員は5人体制で市内の各学校を巡回しながら、学校の要望に応じて学校図書館の環境整備や学習で使用する図書資料の準備、図書委員会の活動補助などをおこなっています。また、司書教諭補助員が巡回することによってほかの学校の学校図書館の環境や児童生徒に人気のある図書、読書週間や読書推進週間の取り組み、それから図書ボランティアの活用などの情報が市内で共有されています。さらに司書教諭研修会を定期的に開催し、司書教諭と司書教諭補助員との連携の在り方、学校全体で読書活動推進をおこなうための校内組織や体制作りなどについて研究を深め学校図書館活動の充実に努めており一定の成果が出ています。 

現在のところ専任の学校司書の配置については検討していませんが、司書教諭を中核とした学校図書館活動を推進する為に司書教諭補助員と共に学校図書館の中に学校のコミュニティとしての地域ボランティアや保護者ボランティアを効果的に読書活動に活用し、より多くの方々の協力のもと学校図書館の活用を図っていきたいと考えています。

                             

意見 宇田

 教育長には今後本市の平和教育より豊かで実践的な平和教育を期待したいと思います。

それから、本市の教育の良いところはさらに発展させていただきながら、同時に3月まで現場におられた視点で、本市の教育行政が、教育環境の不十分なところで、先生たちに、教育効果をあげることを強いていることはないか、しっかり見極めていただきたいと思います。

 市長には、より良い教育環境のために、本市の財政力を、さらに効果的に活かしていただきたいと要望します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする