石巻へ行った時の話の続きです。
石巻まちなか復興マルシェで豪華うに丼を堪能した後は、石ノ森美術館を見学する同僚と別れて俺は別行動。
石巻に何回も来ているのにまだ行ったことがなかった、宮城県慶長使節船ミュージアム「サン・ファン館」。
あの東日本大震災の大津波にも耐えたサン・ファン・バウティスタ号をテレビで見ていたので、大津波の被災から復活した姿を実際に見てみることにした。
月曜日なので観光客も少なくほぼ貸切状態のようです。
まずは展望棟の上にある展望台から船を眺める。
迫力がありますね。
かなり下にあるということは、船を間近で見るにはあそこまで降りなければならないんだとちっと不安になる。
入口に戻り展望棟へ入場。
入場料は700円でちょっと高めですが、これだけの施設を維持するためには大変な費用が掛かるでしょうね。
展望棟はガラス張りのきれいな建物です。
ここには展示室とシュミレーションシアターがあります。
まず、案内の美人のお姉さんが「シュミレーションシアターがもうすぐはじまります。」というので、展示室を見ながら10分ほど待つ。
展示室には、慶長使節が派遣された時代と使節がたどった足跡をパネルでわかりやすく説明されていました。
「支倉常長が鼻をかんで捨てた紙を人々が争って拾う」ほんとうの話だろうか?
なんてユウモアのある話もあり、アルコール性痴ほう症気味の俺でも理解できるように説明されています。
ゆっくり眺めていると、「ご観覧の皆さま、まもなくシュミレーションシアター上映時間となります」のお姉さんの呼ぶ声が!!
急いで行くと、なんと集まったのは俺一人ではないか!!
入口でまずどういう内容のものか説明。
マイクを使って皆さんに聞こえるように説明しているが、聞いているのは俺一人だからマイクいらないのに。
お姉さんの顔を直視しながら延々と説明を受ける俺は少し恥ずかしくなってきたっけ(#^.^#)
シュミレーションシアターは撮影NGなので写真はなしです。
大型のスクリーンでサン・ファン・パウティスタ号の航海を再現するものですが、座っているイスが凄い。
映像に合わせて床やイスが激しく動くんです。
体調の悪い人はやはり無理ですね。
船が嵐に会っているときなんかジェットコースターに乗っているような気分になりますよ。
どうりでシートベルトが必要なわけですよ。
題名は、「夢の果てまでも」
1613年(慶長18年)、仙台藩主伊達正宗は、仙台領内でのキリスト教布教のため宣教師派遣とメキシコとの貿易交渉を求めて、スペイン国王とローマ教皇のもとに支倉常長ら慶長使節を派遣した。
この地を出帆してローマへたどり着くまでの果てしない旅を実際に船に乗っているような感覚で楽しめます。
でも、一人では盛り上がらなかったな~(*_*)
船旅を体験してからいよいよサン・ファンバウティスタ号と対面です。
船のあるドックへは長~いエスカレーターで下ります。
歩きでなくてよかった~!!
津波はドック棟を水没させエスカレーターの8mくらいまで到達したようでした。
津波が襲い掛かっきたときの写真がありましたが、荒波に立ち向かっている勇壮な姿に感動します。
大きな船が流され中、あれだけの大津波の押し寄せる波と強烈な引き波に流されずに耐えた姿は素晴らしいですね。
船内も見学することが出来ます。
メキシコの司令官ビスカイノの部屋
支倉常長の部屋
ふたつの部屋は隣同士です。
プライバシーは全くありませんね。
ベットの長さは130cmで激しい揺れの船の中ではまるまって寝ていたそうです。
船の舵は人力だったようです。
船員の食事風景がありました。
食事は、保存のきく干し飯、干し魚、漬物が中心だったそうです。
この船には180人もの人が乗船していたそうです。
その食事を作っていたのがこのかまどだそうで、それだけの人数分を果たして作れたのだろうか?
船首には獅子頭が飾られていました。
一度は見学したいと思っていたサン・ファン館。
大荒波に耐えたサン・ファン・バウティスタ号に元気を頂きました。
ありがとうございます。
そこから、以前行ったことのある牡鹿半島の先端にある鮎川町のおしかホエールランドに行ってみた。
以前通ったことのある漁村は全て何もない状況だった。
鮎川町は金華山参拝へ向かう観光客でにぎわっていた町でしたが、港はまだ荒れ果てたままで復興の作業が始まったばかりのようでした。
目当てのホエールランドは捕鯨船が残っているだけで、あの大きな建物はなにもありませんでした。
東日本大震災から明日で3年6ヶ月。
まだまだ復興には遠い道のりのような気がします。
金華山には鹿がいるけど、牡鹿半島というからには鹿はいるのかと考えながら車を走らせていると、思いはかなうものですね。
つがいの鹿が俺の車を待っていたように道端にたたずんでいました。
カメラを構えようとすると逃げましたが、何とか1頭をカメラで捕獲。
牡鹿半島には鹿がいましたよ!!