村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

南相馬市のぎびしい現実

2013年05月31日 19時41分14秒 | 南相馬の話題

福島県のふくしま産業復興企業立地補助金を受け、ソーラーパネル製造工場建設で南相馬市と立地協定を結んでいる会社が、このところの円安などにより総工費が当初計画よりも17億程度拡大したことから、金融機関からの資金調達が難しくなり工事着工が遅れることになったようです。

金融機関が南相馬市での事業性に疑問を呈して融資を渋っているんですね。

ふくしま産業復興企業立地補助金もかなりの金額の補助金なので事業を始める企業にとってはかなりおいしい補助金ですが、補助金が下りるのは工事が完成して補助金の事業が正常に操業できているのを確認してからのようです。少ない工事費で事業拡大できるように思われますが、当初の総工事費の資金調達が出来なければ取り掛かれないリスクの高い事業になってしまいます。

新工場に採用内定を頂いていた52人の採用も計画が中止されないで進んだとしても半年くらい採用が遅れるということなので、入社を予定していた人は大変でしょう。

南相馬市でも用地の購入費と造成にかかる経費として9億3600万円を確保して工事に着手するところだったのに計画が大幅にくるってしまったようです。

南相馬市では臨時市議会を開催して、今日までに会社側から用地取得費用が納入されなかった場合、南相馬市で補正予算を組んで欠損分を補てんすることを決めたようです。

工業団地は俺の住んでいる地域にありますが、これまで大手の建設機械メーカーが進出予定で用地取得し、工場が建設されないまま放置されていたところです。そこにやっと工場が建設されると思っていたのですが、南相馬市の現状を見ると金融機関も不安になるのは仕方のない事なんでしょうね。復興、復興と騒いでも現実は厳しいんですよ!!


気になる米の実証栽培

2013年05月30日 19時48分02秒 | 農業

南相馬市では今年も米の作付を見合わせたが、各地区で来年の作付に向けた試験栽培がおこなわれている。

先日の新聞に気になる記事が載っていた。

放射性物質が付着した表土を土中に閉じ込める農地除染の方法の一つとして、約30cmの深さの土を反転する反転耕が行われている。俺の田んぼも全て反転耕の除染をされてしまった。

その反転耕を活用して代かき作業を省略した田植えの実演が福島県の実証事業として行われたようです。

代かきで土を撹拌する作業を省くことによって地中に埋まった汚染土をかき上げないようにすることと、放射性物質を含んだ濁水を発生させないことを目的にしているそうです。

以前、反転耕をするときに聞いた説明では、土を深く反転することによって表面にある放射性物質を拡散させて濃度を低くすることを目的にする様な事を言っていたような気がするけど?違ったかな?

この方法は、原発事故以降一度も耕されていない田んぼには有効かもしれないが、すでに何回も耕し続けている田んぼには効果がないような気がする。でも、代かきをしないことによって放射性物質の含んだ濁った水が排水に流れない効果はあると思われます。

代かきをしないで田植えをした方が稲の生育がよくなるという話を聞いたことがある。それに作業の省力化にも大きく効果がありますね。田植え機に表土をならす機能があれば可能のような気がするが、乾燥した耕した表土を平らにする技術は普通の農家では難しいでしょう。来年の作付に実際に取り入れられるような実用性はない感じます。でも、いろいろと実験してみないと初めてのことだからわからないですよね。

放射性物質の吸収を抑制する方法としてカリウム肥料を施肥する方法があります。今年栽培する農家にはJAがカリウム肥料を無償で提供しているようでした。来年は南相馬市でも米の作付が行われます。来年の作付にもカリウム肥料を無償で提供を受けることができるかもしれません。しかし、田んぼに残る放射性セシウムの半減期は30年です。これから先、いつまで今のような米の管理が続けられるか疑問に思えます。

南相馬市の市民でも2年の月日が放射能への恐怖を薄れさせつつあると思われます。目に見えない味も香りもない放射能への慣れによって起こる安易な行為が起こるのではないか心配です。


かわいい娘

2013年05月29日 18時18分16秒 | 日記

山形に行っている孫娘のキキが帰ってきた。

前回来た時にシャンプーとトリミングに連れて行って、全然違う顔になってしまったが少しふっくらとしてきたようです。

帰ってくると真っ先に俺のところに飛んでくるからかわいい!!

毎日孫達にもまれているせいか、孫たちには寄り付かないで俺の膝の上から離れないでいる。

そばにいると安心してこたつの中に潜って眠ってしまった。

動物を飼うことは大変だけど、一緒に戯れていると気持ちがなごみますね。


相馬野馬追祭まで後2ヶ月

2013年05月28日 22時28分18秒 | 南相馬の話題

相馬野馬追祭まで後2ヶ月となった。

今度の土日は福島市で開催される東北六魂祭の話題で盛り上がっているが、なぜか福島県開催なのに相馬野馬追祭の参加がない。

なんでだろう??

相馬野馬追祭も昨年は通常開催することができた。われわれ相馬太田神社の氏子も相馬太田神社から御行列が出陣するのに荒れ果てた田園が続いていたのではさびしいという思いから、街道の両脇にひまわりの花を咲かせて祭りを盛り上げようと「ひまわりプロジェクト」を展開したが、いまいち成功まではいかなかった。

今年は、いつものように青々とした田園の中を威風堂々と出陣する御行列であってほしいと、街道両脇の田んぼに稲を作付ることにしました。

少し田植えが遅れてしまったようで、2か月後の生育状況が心配ですが、3年ぶりに田植えされた田んぼが連なる光景を見ることができました。この地域でこれだけ田植えされた田んぼが連なる光景はどこでも見ることはできません。懐かしいですね。秋には黄金色に染まる稲穂の実った田んぼが連なる光景を見ることができますね。やっぱり俺たち稲作百姓にとってはひまわりよりいいですよ!!

7月27日には、ここから青々と茂った田園地帯を騎馬武者達が威風堂々出陣していくことでしょう!!

南相馬市もやっと復興に向けて歩み始めている姿が見え始めているような気がします。

相馬野馬追祭は7月27日(土)~29日(月)開催です。


ニュースポーツ見本市

2013年05月27日 18時52分36秒 | ディスクゴルフ

昨日の日曜日に「第14回南相馬市スポーツレクリェーション祭」の総合開会式が開催されました。

南相馬市スポーツセンターで総合開会式が開催されるのは3年ぶりになり、加盟団体が一堂に会しての開会式はやはりにぎやかになります。われわれディスクゴルフ協会は残念ながら開会式へは私一人の参加となりました。それも私は役員なので壇上にいるためプラカードを持って入場する人がいません。ディスクゴルフ協会のプラカードがないさびしい開会式となってしまいました。ディスクゴルフ協会は活動を休止しているし、皆さんそれぞれ忙しいので仕方がないですね。(壇上に座っているので開会式の写真を撮ることはできませんでした。)

ふくらまそう!! 笑顔と元気 出会いの輪

をキャッチフレーズに、これから南相馬市レクリェーション協会に加盟している14団体の競技が行われます。

平成23年度は開催を中止し、昨年は開催できる団体に限り開催して、そして、今年は全競技が開催されます。人は少ないですがそれぞれの団体が徐々に活動を再開できているのがうかがえます。開会式の宣誓では「子供を呼び戻せるように頑張ります」という言葉がありました。スポーツ活動の中にいかに子どもが少なくさびしい思いをしているのかということを思い知らされます。スポーツで街を活気づけて子供が戻れるような環境にしなければなりませんね。

総合開会式終了後に「ニュースポーツ見本市」が開催されました。

南相馬市レクリェーションに加盟している団体が自分たちのスポーツをPRする場です。

レクリェーションスポーツは子供から高齢者まで誰でもが手軽にできるスポーツですので、南相馬市民にいろいろなスポーツを体験していただき、手軽にスポーツを楽しめるようにしようという考えから始められました。(たぶん?)

ディスクゴルフ協会も5ホールのミニコースを設置して楽しく体験していただきました。

こちらの方には佐幸さんとK玉さんにご協力を頂きました。ありがとうございます。

場所は他のスポーツコーナーとはちょっと離れた野球場の北側エリア。ニュースポーツ見本市スタンプラリーとして3種目以上体験した方には景品がいただけます。ディスクゴルフを体験した方にはミッキーのスタンプを押してあげました。

馬事公苑の倉庫に眠っていた協会のディスクたちを3年ぶりにに開放してあげました。その中には以前ヒーローさんが作ったディスクゴルフパスポーツが入ってましたので、体験していただいた方に差し上げました。たぶん3年前の見本市で配布するために頂いたものだと思います。新しいパンフレットができていますが、このパスポートも3年ぶりに出てきてくれたんですね。コーナーを担当しながら懐かしくじっくり見てしまいました。

ディスクゴルフコーナーは離れているので誰も来ないのでは?と思っていましたが、なんと子供たちが大勢来てくれました。

やっぱり子供たちが歓声を上げながら遊んでいる姿はいいもんですね。すごく面白いらしく何回もコースを回ってくれました。親たちが止めなければいつまでも遊んでますね。やっぱり楽しむためのディスクゴルフって楽しいんですよ!! これがほんとうのスポーツの姿ではと思いますね。

大人の方も手軽にできて楽しいスポーツですねと言ってくれます。このトラベラーがあればどこでも楽しめますねと興味のある方もいました。ディスクゴルフの用具が手軽に買えない環境もディスクゴルフが普及しない原因にもなっているのかもしれません。

ディスクゴルフを体験していただいても手軽にディスクゴルフができないでは何もなりませんね。やっぱり馬事公苑のコースが再開してPRしていれば違うんだけどな~!!と思い知らされました。

ここのエリアはちょっと狭いですが、木々が日差しを遮っているのでこれからの季節はいいかもしれませんね。雲雀ヶ原も草に覆われてきたし7月からは野馬追祭の準備で使用できなくなるので、どこかディスクゴルフを楽しむ場所を探さないといけませんから候補に挙げておきましょう。


新緑の馬事公苑

2013年05月26日 16時25分37秒 | 馬事公苑

昨日、スポーツ見本市で使用するレンタルディスクを取りに久しぶりに馬事公苑に行ってきました。

馬事公苑は相変わらず誰もいなくひっそりとしていますが、木々の緑がきれいな新緑の季節を迎えています。6月には除染計画が確定して7月に工事に入る予定と聞いていますが、放射能という問題が無ければ、整備されている入口付近は震災前と変わらない姿です。

ペガサスもいつもと変わらず今にも青空に向かって飛び出していくような躍動感がありますね。

みどりの広場も芝生の広場のイメージは全然なく、クローバーの白い花が一面に咲き草原という姿になってました。

野外騎乗コースは、草木が伸び始めています。常設12番ホールの掘とその前後の障害に囲まれたエリアをOBとしていたところです。震災後に伸び始めた木が2m位の高さに成長していました。このままだとこの辺りも森に戻っていきそうです。

常設14番ホールのゴールから見た放牧地の様子です。前回来たときには枯草だったところが、牧草が伸び膝より上の深さになっています。歩くのも大変な状態です。あの苦労してきれいに整備していたコースでしたが、2年という月日はこんなにも変えてしまうんですね。

常設27番ホールのゴールも草に囲まれた中でじっと我慢してみんなの帰りを待ってます。来年はこの辺りもディスクがチェーンに当たり「チェリ~ン」という音が響く渡るんでしょうね。早くその音を聞きたいですよ。

馬事公苑の除染を行い発生した放射性物質を含む廃棄物は、この直線坂路に穴を掘り埋める計画です。この直線坂路には4つの常設コースが設置されていますが、中間貯蔵施設が完成しそこへの移動がなされない限り使用することはできないかもしれません。できるだけコースを存続するように要望するつもりですが、ある程度の犠牲は仕方のない事でしょうね。

震災以降なにもできなかった馬事公苑。震災から2年3ヶ月を迎えて復興へ向けてやっと動きが見えてきました。

馬事公苑復旧まで後一年。

震災から3年4ヶ月という時間がどれだけ長い時間だったのか。

震災前に一緒に頑張ってきたメンバーたちは、体も気持ちも離ればなれになってしまった。

ディスクゴルフへの気持ちも離れつつある方も多くなっている。

3年4ヶ月かけて復旧しても、失われてしまった3年4ヶ月の時間を取り戻すにはどれだけの時間を必要とするんだろうか?

俺もいろいろな人から非難されている話を聞いてやる気を失いかけているような気がする。

果たして後一年我慢することができるのか不安です。


2013すこやか福島ねんりんピック ディスクゴルフ交流大会

2013年05月25日 12時25分38秒 | ディスクゴルフ

高齢者のスポーツと文化の祭典 うつくしま ふくしま 健康福祉祭

第21回 すこやか福島ねんりんピック ディスクゴルフ交流大会

平成25年5月23日(木曜日)に郡山市磐梯熱海スポーツパークを会場に開催されました。

天候は晴れ。気温は20℃を越えているが湿度が低いせいかカラッとしたすがすがしい絶好のディスクゴルフ日和です。

しかし、会場の磐梯熱海スポーツパーク多目的グランドは何も障害物が無い野球場でディスクゴルフにはふさわしくない会場です。

それでも、事務局の斎藤さんは頑張ってコースを考えてくれました。何も障害物がないグランドにマンダトリーやアイランドを設置して、距離は短いが難易度を上げたコースに仕上がってました。それにプラスしてすがすがしい強めの風が、皆さんに気持ちいい風とならずに苦しめていたようです。

この大会に限っては会長の俺が一番若くてすみませんでした。参加された皆さんのようにいつまでもディスクゴルフが楽しめればいいんだけど?と毎年のように感じますね。

三角形の狭いアイランド。距離は短いが人工芝の上に砂が敷き詰められているのでスペル、転がるでなかなか入らない。

須田さん特製のマンダトリーポールこの上に矢印のボードがついています。人工芝のグランドには杭を打ち込むことができないので工具箱を急遽おもりにしています。微妙な角度にゴールがあるのでなかなかバーディを取ることができません。

絶好の天候に恵まれて午前と午後各18ホールを楽しくプレーできたようでした。狭いエリアのあちこちから笑いや歓声、悲鳴が上がっていました。公式戦のように緊張した大会と違って、楽しむ大会っていいですよね。

大会の様子は下のフォトチャンネルに画像をアップしましたのでご覧ください。

楽しければ結果なんてどうでもいいじゃないですか!! と言ってもやはり大会ですから順位を決めなければなりませんね。

シニア男子の入賞者の皆さん

シニア女子の入賞者の皆さん

レジェンド男子の入賞者の皆さん

レジェンド女子の入賞者の皆さん

ねんりんピックでは大会参加者の最高齢者に「最高齢者賞」が贈られます。

今年は、女性が松村さん、男性が須田さんです。いつまでも元気でディスクゴルフを楽しんでください。

そして、最後に前会長の永林顧問に講評を頂きました。

数年前までは少なかった参加者でしたが、年々愛好者が増えて定員に達する参加者を得ることができました。福島県でも60歳以上のプレーヤーが36名以上に増えたことがわかります。この中からJPDGA公式戦に挑戦する方も増えてきています。震災と原発事故によりどうなることかと不安に感じていましたが、明るい兆しが見えてきたような気がします。

現在の日本は、世界有数の長寿国になっており、そのような中、人がすこやかで豊かな社会生活を送るためには、生きがいを持ち、社会の人々と交流しながら暮らすことが大切であると考えられています。スポーツや文化活動への積極な参加は、心身を充実させるだけでなく、世代を超えて心を通わせることができる素晴らしいものであります。と、佐藤雄平福島県知事もあいさつに触れられていました。東日本大震災と原発事故が発生してから、まもなく2年3ヶ月を迎えます。今なお続く避難生活から体調を崩し亡くなられ、震災関連死として認定を受けられる方々がいまだに後を絶たないのは、原発事故に見舞われた福島県ならではではないでしょうか。避難生活を送りながらもスポーツや文化活動に興味をもたれ、スポーツや文化活動を通しての交流ができていれば、忌まわしい震災の気持ちを紛らわせることができ心身ともにリフレッシュすることができたのではないでしょうか。と、この大会に参加し、昔は若かった、いや、今でも若々しい皆さんと交流しながら感じることができました。

2013すこやか福島ねんりんピック ディスクゴルフ交流大会


ねんりんピック楽しみました

2013年05月23日 19時58分01秒 | ディスクゴルフ

今日は絶好のディスクゴルフ日和の中、「すこやか福島ねんりんピック」に特別参加させていただき、ディスクゴルフを楽しませていただきました。

準備から運営まで頑張っていただきました福島市ディスクゴルフ協会の皆様に感謝申し上げます。

いつまでも若々しいみなさんに圧倒されて不甲斐無い成績を出してしまいましたので、今日は反省会を優先して後日詳細な記事をアップしたいと思います。

お楽しみにお待ちください。


すこやか福島ねんりんピック

2013年05月22日 18時45分57秒 | ディスクゴルフ

明日はいよいよ「すこやか福島ねんりんピック」開催の日です。

毎年、総合開会式に出席してから会場に向かうのですが、今年の開催は郡山市で開会式が郡山総合体育館、ディスクゴルフの会場が磐梯熱海スポーツパークと会場がかなり離れているため、開会式には出席しないで会場に向かい準備を手伝うことにしました。

ディスクゴルフは、今年の冬季国体でスケート競技の会場になった「磐梯熱海スポーツパーク」で、スケート場の隣にある多目的グランドが会場になります。

多目的グランドは、野球やソフトボール、ゲートボールに使用できるグランドと言いますが、人工芝の野球場ですね。ディスクゴルフは公園のようないろいろな障害物があるところの方がいいんだけど、種目を理解できない人はどうしてもグランドゴルフのようなイメージなんでしょうね。会場を設定する前に問い合わせていただければ助かるんですけど? 他の市で開催する場合は要望を聞いていただけるようになったのに郡山市の場合は別なようですね。昨年開催した福島県スポーツフェスタの時にも郡山市が会場でやはり野球場でした。その時に要望したのにわからないようです。それが行政の仕事なんですよ!!

福島市協会の皆さんは、スポーツフェスタの時にも野球場のグランドをうまく利用してコースを考えてくれました。今回もどういうコースが出来上がるか楽しみです。

福島市協会の皆さんいつも福島県の大会にご尽力を賜り感謝申し上げます。

明日は、ちょっと前まで若かった!! いや!! 今でも若々しい~!!お兄さん、お姉さんと一日楽しんできたいと思います。

明日の天気は晴れで気温も平年並みということなので、絶好のディスクゴルフ日和ですね。

楽しそうな歓声や笑いがこだまする大会になることを祈ってこれから前祝でもやりますか


新地町 鹿狼山

2013年05月21日 20時10分12秒 | 登山・滝めぐり

月曜日は天気がいいから今年初の山へ行ってみようと思い立ち、登山を始めた頃に行ったきり行ったことがなかった新地町にある「鹿狼山 かろうさん」に行ってきました。

前回登ったのはいつだろうか? もう20数年前のような気がする。

我が家から鹿狼の湯までは約50分。駐車場には8時40分に到着してしまった。駐車場にはすでに多くの車が止まってました。この時間にこんなに多くの人が登っているんだろうか? それとも旅館の宿泊客だろうか? 

旅館は昔のままだからまたあの鄙びた風呂に入浴していくかと考えていると、「鹿狼の湯」の看板に矢印が付いていた。どうやら違う場所に移転したようですね。しらなかった!! 日帰り入浴もやっているようなので帰りに寄って見ることにした。駐車場の端っこには放射能を測定するモニタリングポストが設置されていた。この日の値は0.123μSv/hrで問題のない数値ですね。

駐車場にある「登山コースマップ」。俺が歩くコースは「樹海コース40分」を登り「眺望コース40分」を下る一般的なハイキングコース。20数年前もきれいに整備された登山道だったし、雨の予報もないし、ゆっくり行っても2時間のコースだから楽に歩けるだろうと、500mlペットのお茶を1本だけ持って空身で出発した。

バス停なのか休憩所なのかわからないが建物の中にはたくさんの案内書がある。その中に「入山注意 熊目撃情報あり!!」の注意書きがあった。でもなぜか写真はニホンカモシカだったけど? 登山口の鳥居の脇にも熊注意の立看板が設置されていました。でも入山者が多いから熊も近寄らないでしょう!!と安易な考えのまま登山を開始しました。

登山道の入口には鳥居が立っています。以前来たときには木の鳥居だったような気がするか?20年も過ぎればだいぶ変わってしまいますよね。前を老人夫婦が歩いていたので、それよりも遅いペースで歩くことにした。目標を所用時間40分のところを60分に設定。9:00だから到着は10:00になる予定。展望の良いところでゆっくり眺めを楽しみながら登ることにする。でも、歩くスピードは体力のない俺が老人夫婦に追いつくことはありえないことだった。

最初の分岐を樹海の森コースへ。山頂まで1600m、40分。どうやらここまでの所要時間は含まれていないようです。昭和60年に制定された「ふくしま緑の百景」に鹿狼山の原生林も選ばれていたようですね。

分岐からしばらく登山道両脇は紫陽花街道ごとく紫陽花の木が密生しています。紫陽花が咲くころは見事でしょうね!!この登山道の右側に沢がありますが沢も紫陽花で埋め尽くされています。紫陽花が咲くころに見にきたいですね。紫陽花の中に白い小さな花が咲いていましたが名前はわかりません。今度から植物図鑑でも持って歩いた方がいいのかな?いや、俺の中では花はきれいであれば名前なんかどうでもいいんですよ!!

これはヤマブキです。これくらいは俺も知っているよ!! 上を見ると新緑の葉が太陽に照らされてすがすがしい緑色をしてますね。

樹海の森らしく杉林の中や広葉樹林の中を歩きます。登山道はきれいに整備されていて歩きやすいですね。普通の運動靴でも充分です。

上を見上げればきれいな緑。やっぱり新緑の季節はいいですね。きもちいいですよ~!! 馬事公苑も新緑の時期が一番いいんだけどな!!なんてふと思い出してセンチメンタルになってしまった。

これもヤマブキなのかな? 八重に咲くヤマブキなんてあったっけ? 小さなかわいい花も発見!!でも名前はわかんない?

山頂遅咲きの桜、たぶんウコンの桜だと思う? 山頂付近にはつつじも多く植えられていて今が見ごろかな?

予定通り約1時間かけて山頂の神社に到着。すでに老人夫婦の姿はなかった。神社へ登る石段下には屋根付きの休憩所ができていました。以前登った時もあったような気がするがすべてが新しくなっていました。

鳥居をくぐり石段を登ると小さな祠がありました。「足尾神社」と言って足の病を治す神様として信仰が高まり、信者が草履やわらじ、ハサミなどを奉納する風習が生まれたそうです。祠の中にはやっぱりわらじや草履、ハサミが奉納されています。それも比較的新しいものばかりだから結構奉納されているんですね。でも、なんで足の病を治すのにハサミが関係するんだろう? 俺も足にも病があるからお参りをしました。でも、賽銭持っていかなかったからご利益があるか心配だけど? 神様もお金の問題ではないでしょう!!

鹿狼神社のお宮も新しいものになっていました。以前は杉木立に囲まれた古いお宮だったような気がする。

「鹿狼神社」は御祭神を「オオヤマツミノミコト」山の神を祀っているようです。由緒書きには、「鹿狼神社は仁和3年(889年)に創建 鹿狼山は手長明神の伝説を持つ、古くから信仰されてきた山で、五穀豊穣、家内安全、林業安全などの御神徳があります。海上の上では、大切な目印とされてきた山です。」と記されています。現在のお宮は平成4年10月に造営されたようです。

お宮の脇の広場も整備されています。眺めの良い山頂にベンチが設置されているのはうれしいですね。なぜか前福島県知事佐藤栄佐久さんの登頂記念碑がありました。知事が登頂しただけで記念碑ができるんだからすごい?ですよ!!

その脇には展望を説明する案内板があります。3.11の大津波により被災した新地町の懐かしい風景がそこにはありました。釣師浜漁港付近には多くの人家や民宿があったんですよね。子供の頃はよく新地駅まで電車で来て釣師浜海水浴場で海水浴をしましたよ。懐かしいですね。でもその面影は全てなくなっています。今は何もなくなり更地になっている光景が望めます。これから先も何もない海岸線になるんでしょうか?

この時期は浜通り独特の海から流れてくる「やませ」と言って海に面した平野に濃霧を発生させる現象が起きるんですが、この日もやませの影響で山頂に到着したときには何も見えない状態でした。しばらく待っていると徐々に視界が開けてきて少々霞んでいるが新地町から相馬市の松川浦あたりまでは見渡すことができました。

相馬港も大型機械が入り復興が進んでいるようです。急ピッチで進む常磐自動車道の建設風景も望めます。早く開通していただきたいものですね。

これが新しくなった鹿狼の湯ですね。そばがおいしいと聞いているのでお昼が楽しみです。

期待できないと思った展望もできたので降りることに。時間は10:50。50分も山頂で過ごしてしまった。

下山ルートは「眺望の森コース」。前回来た時もこのコースは急な下りが続いたと思う。下山だから1100mで約30分予定とする。

下山ルートの山頂付近にはつづじが満開です。でも、見ごろは過ぎているのかな?

展望はどこでするのか?と思えるほど樹林帯の中の急坂を延々と下る。20数年前は尾根沿いを下るところで展望があったような気がするが、現在では木々が大きくなり展望が望めなくなったと思われる。名称を代えた方がいいのかもしれませんね。俺の体力ではやはりこのコースを登らなくてよかったのかもしれない。登りは「樹海の森コース」がおすすめですね。

途中で草むらからごそごそと音がしたので覗いてみると、今年初へび遭遇でした。農業をあまりやらなくなったのでへびとの遭遇も少なくなったしまったんですよ。

下山もゆっくり歩き予定通り30分で下山。モヒカン刈りのように見える杉木立のところが山頂の鹿狼神社です。

鹿狼の湯に入りゆっくりおいしいそばを食べようかなと思ったらまだ開店していなかった。休みなのかな? 

時間が早いので霊山まで足を延ばしてゆっくり紅彩館の風呂に使って昼食をとることにした。ところが!!なんと!!紅彩館に到着したら「震災復旧工事のため休館」となっていた。残念!!結局コンビニ弁当を食べながらの読書になった。

でも、久しぶりにのんびりできた一日でした。