20日の夏休み最終日に真夏の馬事公苑探検に行ってきました。
馬事公苑は「警戒区域」への一時帰宅の中継基地としての役目を終えていまはひっそりとしています。警察車両が1台待機していてそこから警戒に向かっているようです。ペガサスは相変わらず同じ姿で空を見続けていました。
常設1番ホールはいつもの夏の姿をしています。違うのはゴールが使われていなくくもの巣だらけになっていることでしょう。
日誌を入れているボックスを開いてみると虫たちがどっと這い出てきました。虫の嫌な人は開けない方がいいですよ!! 震災後初めて日誌を開いてみました。日誌は震災前の3月5日で終わっているはずでしたが、今年の2月19日に県外の方が訪れた痕跡を残していかれました。お見舞いの言葉ありがとうございます。
馬事公苑の常設1番から9番ホールはいつでも使える状態にあります。馬術の競技場とみどりの広場までは整備を続けているようです。ヒーロー様から協賛いただきましたティーサインはほとんどなくなっていました。ヒーロー様管理ができなく申し訳ありませんでした。みんなで頑張ってやっと作ったのに残念です。この怒りはどこにぶつけたらいいんでしょうかね?
常設9番アイランドホール。アイランド用のロープは草むらの中で朽ち果てようとしていました。早めの救出が必要ですね。
みどりの広場の西端にある「馬魂碑」は草に覆われていました。撮った写真に霞がかかっているのは何かの祟りかな?もしかするとそこから先には行かない方がいいよと言っているのかもしれない。道路から常設18番の桜並木に向かう道は草で覆われていて歩くことができません。そこから先へは馬場を通って行きました。
常設18番ティーから先は草に覆われて見ることができません。ゴールも草に覆われていました。
木に囲まれて日差しが少ないところは草丈が低く歩くことができます。常設10番ツインマンダトリーホール。コース上は枯れ枝だらけになってます。林の中にはおいしそうなキノコがいっぱい出てますよ!!
常設17番ホール。前方の大きなモミの木の右を通し緩く右に曲げる90mのコースですが、ティーからは草で前方を見渡すことはできません。ゴールまでのコースは30cm位の草に覆われていて歩くのが困難なようです。
奥の放牧地で14番ゴールからティー方向ですが、芝生が30cm位に伸びていました。数年前に原町オープンを開催するのに整備されなくなった奥のコースを見た光景を思い出しました。約10年かけてディスクゴルフコースを整備してやっと念願がかなったと思った時の災害でした。この荒れ果てたコースを見ると涙よりも体の力が抜けてしまうような気がします。あまりこの場に立っているとやる気が一気に森に吸い取られて行ってしまうような気がしました。
直線坂路の馬場のコースは比較的草丈が低く歩くことができます。15番ゴールはススキに囲まれて間もなく秋を迎えようとしていました。馬事公苑にある27基のゴールは朽ち果てることなく元気に立っています。早く我々が戻ってくるのをじっと我慢して待っているようです。本当は待っていないで草刈りをしてゴールを掃除してやりたいんだけどそれさえもかなわない悔しさがありますね。
ディスクゴルフコースは整備されていませんが、馬術の競技場はきれいに除草されて整備されています。これって差別じゃないのかな?でもどうせ除染しないと使えないんだからいいか!! 見えないところはどうでもいいけど見える部分はきれいにしておかないとだめなんだろうな!!
みどりの広場はきれいに除草されていますからいつでも投げることができますよ。常設8番ホールの障害物になるように育てていた木も見事に育っていますよ!! でも、残念なことにきれいに剪定されていました。今度の管理人さんはきちんと作業をしているようなので期待できますね。
以前、建設中だった防災無線のアンテナは完成していました。常設3番ホールに新たなOBゾーンができてしまいましたね。馬事公苑のけやき並木と東屋は10数年見続けてきた姿のままです。誰も使うことのできない公苑だとは思えない光景をしています。馬事公苑はみんなの帰りを待っていますね。
馬事公苑の南側道路を旧フラワーランド方面に向かったところ(馬事公苑西端)に除染で出た汚染物質の仮置き場が設置されていました。馬事公苑がある地区の除染が開始されています。
馬事公苑の除染も開始されるのかと思い南相馬市スポーツ振興課に問い合わせてみました。結果は、いつでも除染作業を発注できる状態にあるのですが、広大な施設のため市の予算での除染は無理で環境省へ除染費用の依頼をしているそうです。その決済が出ていないので除染に取り掛かれないとのことでした。国の対応も遅すぎる状態なのですぐには無理でしょう。したがって来年の4月オープンは期待できないですよ。と言うことでした。除染にしても汚染物質の中間貯蔵施設にしても国の対応は遅すぎるから期待はできないかも。
馬事公苑の再開に向けては本当に先の見えない状態でしたが、少しずつ復活へ向けての何かが見えてきたような気がします。
これまで1年5か月我慢したんだから後1年位我慢できるでしょう!!
いよいよ来年は馬事公苑に笑いと歓声が戻ってきますよ!!
それまであきらめないで頑張りましょう!!