村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

パワースポット?

2012年01月29日 11時21分19秒 | 震災・放射能

会社へ向かう通勤途上に、周囲の住宅がすべて津波に流されているのに、ポツンと取り残されたように被災を免れた神社があります。

ちょっと気になっていたので調べてみたら、やはり多くの人が気になり話題にしていたようでした。

福島県南相馬市原町区雫地区にある津神社です。

海岸線から直線距離で300m程度の位置にあり、津神社も津波が近くに迫りながら無傷となり避難した人の命を救ったと聞きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

津神社は(津の宮とも呼ばれる)は、海上安全と大漁満足の守護神として漁業者の信仰が篤く、祭神は大海津見神(おおわだつみのかみ)であると思われます。

津神社は今から400年前の慶長津波について書かれた古文書が残されているようで、東北地方沿岸地域の旧街道の津波の影響を受けにくい場所に造られたそうです。

津波の被害の大きかった、烏崎や松川浦の高台にも津神社がありそこに逃げて助かった人がいたそうです。烏崎と松川浦の津神社も慶長津波の後に祭られたといいます。400年前の慶長津波も今回の津波同様に大きかったようで、相馬藩政記に700人死んだと記録されているそうです。その当時の700人は多いでしょうね。

海側からみて手前は窪地になっています。以前、この神社はうっそうとした木に覆われ周囲には農家や住宅が立ち並んでいましたが、すべて被害を受け手前の窪地や海へ流されています。

やはり無傷とはいかず一部損傷していますが、地元の人たちの手によって修復されていました。手前の石碑が流されていますので津波は押し寄せたと思われます。でもよく建物が損壊しなく無事だったのが不思議なくらいですよ。

やはり、いにしえからの言い伝えは活きているんだと思います。

先人の皆さんが後世に言い伝えるために造った神社を守り続け、そして、「津波が来るときには津神社に逃げろ」その言い伝えを信じて救われた方も多くいます。

これだけの大津波にも耐えた神社はパワースポットなのかと思いましたが、それは先人の人たちが我々に残した警告なのではないかと思います。やはり、古い言い伝えは信じなければなりませんね。



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