野菜と共に!歌うファーマー!

農業がしたい!そんな思いで、丹波に入植してはや10年。畑と睨っこしながら暮らす新米夫婦の格闘の日々をお伝えします!!

六ヶ所村ラプソティー

2007年08月27日 | 都会にて
 篠山で有機農業をしている友人に誘われて、記録映画「六ヶ所村ラプソティー」を観てきました。ファーマーズマーケットで疲れて帰った後にまた、三田まで出かけたわけで…多分寝ると思っていたのですが…。かなり映画に見入ってしまいました。六ヶ所村の再処理施設のこと。そこで生きる人々のこと。推進する人。反対する人。共存を望む人。あきらめている人。いろんな人がインタービューに答えていました。



 六ヶ所村のことは、名前だけ知っていました。けど、原子力発電所のちょっと大きいやつ…という程度のものと思ってた。とんでもない。全国の原子力発電所で出た燃えカス(ウラン)を集めて、プルトニウムを作るというもの。このプルトニウムを作りだすためには、とにかく膨大なエネルギーと汚染物を伴う。そしてこのプルトニウムもとんでもない毒。エネルギーは作られるかもしれないけど、とてもじゃないけど、安全に使いこなすことなどムリ。

 私の感想。あんなもんが操業を開始してしまったら、青森は…日本は…とんでもないことになる。(←言い切ってもいい)共存というのはありえない。多分、豊かな自然がボロボロに蝕まれてしまってその後、どうしょうもなくなって、操業をやめるということになるはず。イギリスのセラフィールドの再処理施設がそうだったように…。
 再処理施設からでる汚染物質は、大気や海に捨てられる。それは、自然のものと混じって薄まるから問題ない!などと言われるのだが、そんなわけない。

 自分が、農業をしているということもあって、やはり農業者や漁業者のインタービューが印象的でした。一生懸命無農薬で農業を営む人も大きな再処理施設の前ではなんと無力なことか…。操業されれば、近い将来、青森県産の野菜は売れなくなる。自分の家族に自分の農産物を食べてもらうことができなくなる。農業者にとって、これ以上悲しいことはないです。


 映画をみて、2日たつけど未だに頭の中にグルグルめぐるものがあります。どうにかしたい。でも、どうしたらいいのだろう??

 新しいエネルギーと信じているひと、このエネルギー産業のもとで発生する雇用や仕事で生計を立てている人。電力はいるのだからとあきらめている人。それらの人が悪いというわけではありません。再処理施設の近くに住み、それなりに向き合っている人なのだから、それゆえ私は絶望も感じてしまう。どうしようもできない自分の無力感。

 無力な兵庫県の一百姓に過ぎないけど、それでもこのブログにアップすることとか、できることはやりつつ反対したい。

 無関心、あきらめ、中立…それって、推進するのと一緒やし…。

 節電とか有機農業をがんばることとか。自分にできることはやろう。もう遅いかもしれないけど、あきらめず。

 いつぞやの選挙で、民主党がいってたっけ?「日本をあきらめない。」ニュアンスはちがうんだろうけどね。

高校生のワークキャンプ。

2007年08月26日 | Weblog
怒涛のあわただしい一週間でした。
産地ツアーに始まり、高校生のワークキャンプ。週末はファーマーズマーケットに、映画の上映会に、町内バレーボール大会。体が3つくらい欲しい。

特に、ワークキャンプなんですが、毎年、大阪のインターナショナルスクールの高校生を預かって、3泊4日の日程で有機農業の体験や、鳥の解体、天然酵母のパン作りなどを体験してもらうといったプログラムなんです。
野菜作りに関わったり、自分達で鶏の命を断ってもらうことで、命の大切さを知って欲しいって思います。

人は色んなものに支えられて生きています。家族や仲間、友達、その他の人ってのはモチロンですが…。他の動物や植物の命を貰ったり、恩恵を受けたりしています。

分かってる!?でも、豊かな社会になると、どうも忘れがちになるものです。
恒例となったイベントですが、シッカリと確認していきたいものです。



明日はファーマーズマーケット

2007年08月24日 | Weblog
明日は神戸の「愛農人」さん前でファーマーズマーケットに出かけます。
オイラは、茄子、オクラ、万願寺唐辛子、ゴボウ、モロヘイヤ、空芯菜、青紫蘇、ニンニク、カボチャなどを持っていく予定です。
カボチャは「かちわり」という品種で、自然農法種子です。一般的な栗カボチャも美味いんですが、この「かちわり」も食べる価値わり。

…オヤジ…。

いやいや。ホンマ美味いですよ。
冷やかしも歓迎。お暇でしたら遊びに来てね。
Yohei-I


産地ツアー3

2007年08月21日 | Weblog
今週の産地ツアーは、オーガニックプラットフォーム主催であり、お客さんファミリーというよりも、主に最近知り合った志しの近しい仲間たちを対象にしたものでした。 或いは4月15日のツアーの第2段といったものでしょうか…。
ブルーベリー摘みあり、農作業あり、美味しい夕食あり…。思ったより準備が忙しく感じたり、当日の農作業時にとてつもない夕立にあってしまったりと色々あったけど…。楽しく過ごせたと思います。夕御飯も美味しかったぁ~。もっともっと食べたかったです〓

みんなのおかげで良いイベントになりました。

ホンマに色んな人がいて、幸せな自分がいるって、改めて感じました。〓ただただ感謝感謝です。
写真のスープはかなりおいしかったぁ。ビシソワーズ。




8月の野菜

2007年08月17日 | Weblog
残暑お見舞い申し上げまーす。

暑い。とにかく暑いです。暑い上に雨が降りませぬ(〒_〒)

そんなわけで、万願寺唐辛子やピーマンなどの果菜類の出来は今一つです。
でも、マクワ瓜やシャレで作ったメロンが良くできて、サンサン日光を浴びて甘くなってます。
(^O^)/
Yohei-I




産地ツアーその2

2007年08月14日 | Weblog
8月12日。三週連続産地ツアーの第2回目でした。
今年は都市との交流や情報発信を頑張ろうというのが目標。
朝市に来てくれた皆さんが、こんな風にこちらに足を運んでくれて、楽しん貰えたのなら、とても嬉しいです。

新しい提携のあり方と言っても過言ではないと思います。
お客さんとの「顔の見える関係を大切にしたい。」


産地ツアー

2007年08月05日 | Weblog
携帯より投稿!!

今日は、普段お世話になっている神戸の愛農人さん主催の産地ツアーだった。まず、弟分のブルーベリー農園でブルーベリーの摘み取りとカフェタイムを楽しんで貰ったあとに、うちでトマトとジャガイモの収穫体験をしてもらった。

楽しんで貰えたかな。



Qちゃん漬け

2007年08月03日 | 村暮らし
たくさんできたキュウリ。地元の直売所とかに出せば、大体さばけるんだけど、それでも大きくなりすぎたやつとか、形の悪いものとかも少し出来る。そんなんを集めて…

Qちゃん漬けのおいしい作り方を教えてもらったので作ってみました。

キュウリ2K

砂糖 300g
みりん 90CC
酢   90CC
濃口しょうゆ300CC
薄口しょうゆ300CC 以上A

ごま 少々
生姜(千切り) 少々  B
  
キュウリをざくざくに切って、軽く塩をする。15分放置、洗う。
Aに浸して、沸騰させる。沸騰したら、火を切る。そのまま冷ます。
冷めたら、キュウリだけ取り出して、Aをまた沸騰させる。
沸騰したらキュウリをもどしてまた冷ます。
これをもう一度繰り返して、最後キュウリを戻すときにBを入れる。

こんでできあがり。なんか冷凍もできるみたい。

オイラのやつは…ちょっと最初の塩が多かったみたいだけど…。ご飯の友と酒のつまみには良さそう。食欲が増しそうです。



またもや台風

2007年08月03日 | 畑の様子
 オイラ、強風が嫌いだ。大雨でも農作業するし、大雪でも、犬と一緒にそこいらを駆けずり回る。
 けど、強風の時は、家でぶるぶる震えてる。イライラしてる。 
 
 台風4号から、およそ半月。またもや台風5号がやってきた。今回は直撃…というものでないらしかったので、割と楽に構えてました。

 ビニールとかも外さなかったし、ちょっと露地のトマトをしっかりくくり付けるぐらいのことしかしなかった。
 台風じゃなくても、雨や風がふけば多少の被害はあるもんだけど…。今回の風 で、キュウリの垣が倒されてしまった。
 うちの畑は、谷間で結構吹き込んでくるから、ただの強風も一回り強烈になってやってきてしまう。ちょっとナメてたかも。
 例年のヘナチョコ胡瓜なら、多分倒れなかったのだろうけど、今出荷してるこの胡瓜は、よく出来てる。葉っぱもしっかりしている。でも、それが災いしてしまった。草勢がしっかりしてるから、風をもろに受けてしまったのです。

 垣が倒れても、根こそぎ持っていかれてわけじゃないから、それでも胡瓜はなっています。でも、収穫が邪魔くさい。
 なによりも、この勢いで、胡瓜並木なるものを造ってしまおうというオイラの野望が阻まれてしまった。くそ暑い中でも、この胡瓜並木で収穫作業や草ムシリしてたときは、結構涼しかったし、たくさん出来すぎるぐらい出来てたキュウリに満悦してた。

 なんか、ちょっとしたオイラのパラダイスがなくなってしまったみたい。悲しいよ。


 百姓は自然災害とは常に隣り合わせです。やられてもやられても続けます。いちいち落ち込んではいられません。

 子供のころは台風と聞いてドキドキしてた。イベントが無くなったりして頭にきてたけど、チョット訳のわからないワクワク感もあった。
 でも今はそれどころじゃない。自然とともに暮らしてるのだから。
 

8月の野菜

2007年08月03日 | 畑の様子
 久しぶりの更新。MIXIにすら、あんましログインしてなかったここ最近。「便りのないのは良い知らせ」なんていうけど、急にぱったりと日記しなくなったので、何人かの方にはご心配おかけしました。すみません。


 8月に入って、遅れていた夏野菜も次々に出来てきました。お中元として、注文をいただいたり、出荷も結構好調です。写真は、先日宅急便で送った野菜たち。
トマト、万願寺とうがらし、とうもろこし、ジャガイモ、かぼちゃ、青紫蘇、きゅうりなどなど。なかなか好評もいただいたりして、うれしい限りです。

 けど…。改めて写真をみてみると、結構過剰包装してるような気もする。

 エコロジーの精神が自分にとっての有機農業のベースなのに、これじゃああんまりエコロジーと言えん。けど、この袋は結構鮮度保持力に優れているもんだから、ついつい重宝してしまう。ましてや宅急便でおくるのだから、着いた先での鮮度が気になったりする。


 就農当時は、エコロジーがすべてに最優先してた。安っぽい紙束で野菜束を作ってたり、新聞で包むだけというのもあった。でも、袋のほうが、楽だし、鮮度も保てるし、そんなに高いものじゃないし…。迷ってしまいます。
 新聞でも十分だと判断する時期、野菜の種類だったら、今も新聞も活用してるけど、全体的にみてやはり、袋が中心になってるような…。

 海外のファーマーズマーケットでは、よく泥つきの野菜が裸のままで、おしゃれにレイアウトされている。たまねぎとか、ジャガイモとかも計り売り。それがベストなんだと思う。
 けれど、今はベターでいいのかな。

 いずれはそこを目指したいし、世の中もそういうながれになるんじゃないかと思う。