今年の本屋大賞にノミネートされた10作品のなかで読みたいのが2作品。
来年とかには文庫されるんだろうけど、それまで待ってられないので2作品とも購入。
っで、今回はその2作品のうちのコレを読んでみました。
母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師の父。
女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の 僕を東京の大学に進ませてくれた母。
――その母が急死した。
柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。
全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。
仕事を探さなければと思いつつ、動き出せ ない日々が続いた。
そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の総菜屋で、
買おうとしていた 最後に残った五十円コロッケを見知らぬお婆さんに譲った。
それが運命を変えるとも知らずに……。
そんな君を見ている人が、きっといる――。
っと言うようなあらすじ。
大きな何かが起こったりというようなストーリーではなく、
日常が淡々と語られていくだけなんだけど、主人公をとりまく人々の温かさと、
何といっても主人公「柏木聖輔」の誠実でひたむきな姿に胸を打たれる...
「ひと」というタイトルがぴったりなとても素敵な物語でした。
コレはなかなかおススメです (^^♪
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