寂しい結果

ワールドシリーズ２７回制覇の名門ヤンキースが５年ぶりにプレーオフ進出を逃した。常勝と再び言われるようになった１９９５年以降２度目の寂しい結果だ。

　ア・リーグ東地区の優勝をライバルのレッドソックスにさらわれて３連覇を逃し、残された可能性はワールドシリーズにつながるプレーオフ進出をかけてワイルドカード枠に食い込むしかなかった。だが２５日、同地区上位のレイズに２連敗して万事休す。ジラルディ監督は「あきらめず打開策を探していたが失望した」と語る。

　精神的支柱のジーターに故障が続き今季の出場は１７試合。主軸のテシェイラ、ユーキリスら、けが人も続出して５月下旬に首位を明け渡し、じりじりと後退した。今季は昨年の４５人を上回る５６選手を起用。やり繰りして浮上のきっかけを探したが、主砲ロドリゲスが禁止薬物の使用で長期出場停止を受けながらも異議申し立てで出場を続けるなど重い雰囲気に包まれた。

　初めてシーズンを通したヤンキースで戦ったイチローも「『あのときこれが』とか、『こうしていれば』とか（の思いが）必ず出てくる」。今季は日米通算４０００安打の偉業を達成したものの、目標の優勝は契約最終年の来年に持ち越した。
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