◇E―1選手権 日本2―1中国(2017年12月12日 味スタ)
日本代表は味の素スタジアムで第2戦の中国戦に臨み、2―1で勝利した。JリーグMVPのFW小林悠(30=川崎F)が1トップと右FWと“二刀流”で真価を発揮し、後半39分に左足で代表初ゴール。バヒド・ハリルホジッチ監督(65)からも合格点を与えられた。DF昌子源(25=鹿島)が40メートルのロングシュートで追加点を挙げた。大会優勝が懸かる16日の最終戦は最大のライバルの韓国と対戦する。
今季JリーグMVP男が代表初ゴールを決めた。引き分けの雰囲気も漂い始めた後半39分。「五分五分だった」という川又のシュートのこぼれ球を相手GKより一瞬早く触ると、角度のないところから最後は体を倒しながら左足で流し込んだ。「感覚で打った」。国際Aマッチ10試合目にしての初得点に安どの笑みを浮かべた。
代表ではこれまで北朝鮮戦同様に右サイドが主戦場だった。この日ゴールを決めたのも途中出場の川又が1トップに入り、右FWに移ったあとだったが、1トップでもサイドからのクロスに頭で合わせるなど、何度もゴールに迫った。代表で1トップで先発したのはこの日が初めて。それでも「ボールを収められた」とポストプレーもしっかりこなし、「自分としては手応えあった。少しはアピールできた」と収穫を口にした。
代表の攻撃陣は11月の欧州遠征で本田や岡崎らもメンバーから外れるほどの激戦区。これまで「しばらく呼ばなかったのはA代表のリズムについていけなかった」と辛口の評価だったハリルホジッチ監督も、この日は「サイドも真ん中もできる。かなり高いレベルで次への候補に入る」と絶賛。合格点を与えた。
昨オフ、川崎Fの年俸の倍以上の破格の条件で獲得オファーを出した鳥栖のフィッカデンティ監督は「ダイアゴナルの動きは海外でも通用する」と評価していた。
小林も「磨いてきた部分。やればやるほど自分のものになる」と、マークがしづらいゴール前に斜めに入っていく鋭い動きに自信を持っており、世界と戦う上での武器となる。川崎Fに初タイトルをもたらし、飛躍を遂げたストライカーが、シーズンの調子そのままに一気にW杯メンバー候補に名乗りを上げた。※引用しました!
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