今回のSMAP分裂危機収束へのカギを握っていたのは、残留を表明していた木村拓哉(43)だけではない。メリー喜多川副社長の長女・藤島ジュリー景子副社長の存在が大いに影響を与えることとなった。
そもそも今回の騒動の発端は、メリー副社長がジュリー氏を後継者と断言し、女性チーフマネジャーを叱責した週刊誌の記事だった。メリー副社長は娘を思う親心ゆえに、一度は独立を考えた4人をかたくなに拒否していたが、これを当人のジュリー氏がなだめたことで軟化。急転直下、騒動終結へ傾いていった。
そのような決断にジュリー氏を向かわせた決め手は2つ。1つ目は“次期社長”としての危機管理だ。騒動が長引くことによって、あらぬうわさが立ち、ジャニーズ事務所自体へのアレルギー反応が増えることは想像に難くない。温情ある処置をとることで、ファンのみならず、世論のジャニーズ離れを最小限に抑えたいという思いはあったはずだ。また国民的アイドル・SMAPの売り上げを失ってしまうことは単純にジャニーズにとって大いなる損失である。経営者の視点から見れば、解散することで得をする人間は一人もいないのだ。
2つ目は、地に足のついた“ファン目線”を持っていること。ジュリー氏が初代現場マネジャーだったTOKIOやトップアイドルに育てた嵐も、SMAPと同じように、デビュー後売り上げで苦戦した時期があり、それを熱心に支えてくれたファンに対する感謝の念がプロモーションの原点でもある。今回の騒動でも、ファンの声を無視できないという感情は徹底して持ち続けていた。
これまで、ジュリー氏と女性マネジャーの間で二極化され、公然と“派閥”と呼ばれていたジャニーズのグループも、今回の騒動をきっかけに一元化することになる。タブーとされてきたグループ同士の共演の解禁―たとえば「SMAP×SMAP」に嵐がゲスト出演することも十分考えられるし、歌番組やドラマのキャスティングにも自由度が増す。事務所がひとつになり、ジャニーズ第2章が始まる。※引用しました!
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