巨人・原監督（５３）の不倫スキャンダルは、ついに横浜ＤｅＮＡ・中畑清監督（５８）に飛び火。２８日発売の「週刊文春」は、１億円を要求した元暴力団員Ｋと原監督の“仲介役”が中畑監督だったと名指ししたが、本人は直接の関与を否定した。結局、登場人物が増えて闇の疑惑は拡散するだけ。元暴力団員との認識や、原監督がなぜ１億円もの大金を支払ったかなど、“核心”部分は薄れ、このまま幕引きシナリオとなるのか。
沖縄遠征中の中畑監督は２７日、ヤクルト戦（沖縄セルラースタジアム那覇）の試合前に会見。駒大野球部後輩の父兄だったＫから「原監督の話で相談がある」と持ちかけられ、「女性関係の話」とほのめかされていたことは認めた。
「話だけでも聞かなきゃまずいかなと、自分の中で判断があった。会った上で“おれが関与してもまずいな”と感じ、“双方で話し合ってください”と話をして、私はそこで終わりました。それっきり会ってもいない」というのが説明だ。
ただし週刊文春では、原監督の携帯電話番号をＫに教えたのが中畑監督だとしている。この点になると、ＤｅＮＡ・池田純球団社長も「本人の記憶が曖昧になっている部分がある」と歯切れが悪い。現時点では、だれが携帯番号を教えたかは、判然としない。
また同誌は、中畑監督が原監督と直接面談し、１億円の要求額を伝える役割を果たしたとの“説”まで掲載している。
実は、仮に中畑監督が主体的に“仲介役”を務めていたことがはっきりすれば、皮肉なことに原監督には“助け舟”になるところだった。なぜなら、仲介者が中畑監督だからこそ信頼して交渉に応じたとなれば、原監督の“被害者”イメージがより強まるからだ。
しかし、そうはならなかった。広島滞在中の巨人はこの日、原沢敦球団代表兼ＧＭ（５６）が対応。「（原）監督に確認しましたが、この件について中畑さんから監督に何か連絡があったとか、中畑さんに連絡をしたとか、そういうことは全くないそうです。われわれの調査の中で、（中畑監督が）仲介役を果たしたという認識は全く持っていない」と話した。
「中畑監督の仲介役」報道は当事者同士がともに否定し、収束シナリオも見え隠れするが、結局、原監督は不倫関係にあった女性の日記と引き換えに、なぜ「１億円」という世間の常識からかけ離れた額を支払ったのか、その理由は判然としないまま。無用にスキャンダル禍は広がったものの、騒動の核心は一向に見えてこない。
また同誌では、件の女性の日記の“元の所有者”だったという元暴力団組長の話として「原監督から封筒に入ったお金をベッドにほうり投げられ、この別れを境に女性がボロボロに壊れて行く描写だけは忘れられない」と、日記の内容に触れる記述も掲載。今後まだ展開する可能性も匂わせている。
くしくも、渦中の両監督はきょう２８日、よりによって“ひとつ屋根の下”に泊まる。ナイターの広島戦（マツダスタジアム）が予定されている巨人と、あす２９日からの広島３連戦に備え沖縄から広島入りするＤｅＮＡが、同じ広島市内のホテルに宿泊予定なのだ。
この２人、いったいどこまで奇妙な因縁で結ばれているのか…。
※ 引用しました。
