雄介食べ歩きBLOG

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KinKi Kidsのブンブブーン

2015年10月21日 | 日記

今、フジテレビの週末お昼時はジャニーズファン注目の時間帯ではなかろうか。

土曜の『関ジャニ∞クロニクル』(以下、『クロニクル』)、日曜の『KinKi Kidsのブンブブーン』(以下、『ブンブブーン』)は、ともに13時30分からの30分番組である。関ジャニ∞(以下、関ジャニ)の番組は各メンバーのキャラクターを浮き彫りにするような企画性の高さが、KinKi Kids(以下、キンキ)の番組はゲストとの交流のなかで二人の素の部分が出るロケの醍醐味がそれぞれ感じられ、見どころたっぷりだ。

そしてこの二つのグループには共通点がある。そう、メンバー全員が関西出身で、ドラマの役柄などによるとき以外は仕事の場面でもずっと関西弁なことである。

 キンキは、関西弁を話すジャニーズのまさにパイオニア的存在だ。二人が登場した1990年代前半、ジャニーズに限らず“方言を話すアイドル”は、まだ私たちの常識になかった。だからキンキが、CDデビュー前に武道館コンサートを開催し、『硝子の少年』(1997)でデビュー後もヒット曲を連発するなどアイドルとして大きな成功を収めたことは、画期的な出来事でもあった。

 ただ、方言のなかでも、関西弁にはもっと特別な意味があった。それはそのまま、関西独特のお笑い文化がジャニーズに持ち込まれることでもあったからである。

 1980年代初頭、マンザイブームが起こる。ブームをけん引したのは、『花王名人劇場』、『THE MANZAI』、そして『オレたちひょうきん族』など主にフジテレビ系列のテレビ番組だったが、それは同時に吉本的なボケとツッコミの笑いが全国区になるということでもあった。今でこそテレビのバラエティ番組から関西弁が聞こえてこない日はないくらいだが、そうなったのはこのあたりからである。

 ジャニーズ史上初のデュオで、互いを「相方」と呼び合うキンキは、ともに1979年生まれのマンザイブーム以降に育った世代らしく、やりとりが自然に漫才のボケとツッコミの掛け合いのようになっている。基本は、堂本剛がボケで、堂本光一がツッコミの役回りだ。特に小学生のころお笑い芸人になりたかったという堂本剛は、大喜利ライブ「小喜利の私」を単独で開くほど、お笑いへのこだわりが強い。

 とは言え、キンキの二人はあくまでジャニーズのアイドルである。二人にとってボケとツッコミは、お笑いの専門技術というよりも、コミュニケーションのスタイルとして重要なものだ。漫才は、日常の何気ない会話の面白さをベースにした芸である。キンキは、そんな漫才的な、気張らないフランクなコミュニケーションのスタイルを武器に、「自然体のジャニーズ」という新しいかたちをつくったと言えるのではあるまいか。

 その本領が発揮されていたのが、1996年から2001年まで放送されていた『LOVE LOVE あいしてる』(フジテレビ系)だろう。

そこでキンキは、吉田拓郎や篠原ともえといった異分野の人たちと共演した。特に「テレビに出ない」ことで有名だった吉田拓郎が番組になじむことができたのも、キンキの笑いを絡めた自然体のコミュニケーションの力による面は大きかった。また番組のために組まれたバンドLOVE LOVE ALL STARSをバックにしたセッション的な演奏や番組中で吉田拓郎や坂崎幸之助から二人がギターを教わっていく姿にも、そうした雰囲気が反映されていた。その後2001年に始まった『堂本兄弟』(2004年からは『新堂本兄弟』)でも、共演するメンバーは変わったが、そんな自然体の良さは引き継がれていた。

 そして2014年10月からスタートした『ブンブブーン』は、スタジオ収録だったそれらの番組とは打って変わったロケ番組である。しかし、二人の自然体の魅力を引き出すには、ロケというスタイルがより有効な面もあるだろう。ゲストとともに居酒屋や定食屋に行ったり、堂本光一が自ら運転してドライブしたり、といった私たち視聴者にとってもよくある日常的なシチュエーションで、他のグルメ番組や旅番組でありがちなようにハイテンションになるわけでもなく、ごく自然に振る舞う姿はいかにもキンキらしいものだ。

 こうしてキンキの切り開いた「自然体のジャニーズ」の世界をさらに発展させようとしているように見えるのが、関ジャニである。グループ内ユニットとして漫才コンビがあるところなども、そうした印象を強くさせる。

 関西ジャニーズJr.のメンバーであった関ジャニは、Jr.時代から関西ローカルのバラエティ番組に数多く出演してきている。それと並行して東京キー局の制作するバラエティにも進出、最近では『関ジャニの仕分け∞』(テレビ朝日系)などがまだ記憶に新しい。また最近はドラマやMCなど個々での活躍にもますます目覚ましいものがある。

 そうしたなか、今年2015年の5月に始まったのが『クロニクル』である。ゲームやロケ、個々のメンバーをフィーチャーしたものなどさまざまな企画で構成されているが、キンキの『ブンブブーン』と比べてみた場合、メンバーが7名と人数が多いところから醸し出される和気藹々とした賑やかさ、いわゆる“わちゃわちゃ感”が見えやすいのが特徴だろう。

 例えば、番組の定番企画になっている「いきなりドッジ」は、7人がマンションの一室を模したセットに集まっているところにいきなり上からボールが落ちてきて、その場でドッジボールが始まるというもの。ボールを持って当てる側になったときの様子や逆にボールを当てられまいとあれこれ策を凝らす様子に、各メンバーのキャラクターがにじみ出るだけでなく、グループの仲の良さも自然に伝わってくる名企画である。

 また『クロニクル』とほぼ同時に始まった『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)では、音楽面での自然体な部分が受け継がれている。毎回ミュージシャンをゲストに招いてトークと歌を聞かせるこの番組、歌のコーナーでは、関ジャニのメンバーが楽器やコーラスなどを担当し、ゲストの持ち歌をオリジナルアレンジで披露する。つまり、『LOVE LOVE あいしてる』や『堂本兄弟』と同様、セッションのスタイルでの共演である。

 さらに関西出身のジャニーズの系譜は、続こうとしている。関ジャニ同様関西ジャニーズJr.出身者からなる7人組のジャニーズWEST。2014年デビューの彼らは、関西弁を前面に出したデビュー曲『ええじゃないか』の通り、はっちゃけ感を加味した自然体の魅力を感じさせる。テレビ出演も増え、彼らがメインとなったバラエティ『ドヨルの妄想族』(朝日放送)もこの10月まで放送され、まもなく『ドヨルの粉モンクエスト』(朝日放送)が始まる予定だ。これらは関西ローカルのため今のところ見られる視聴者は限られているが、『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)のトークなどでは、すでに関西出身ジャニーズらしい片鱗を発揮している。

 「自然体のジャニーズ」という新たなあり方を開拓してきた関西出身のジャニーズグループたち。彼らはすっかり、独自のポジションを確立したと言ってよいだろう。※引用しました!



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