大相撲の元大関で東十両3枚目の把瑠都(エストニア出身、尾上、本名カイド・ホーベルソン)が11日、引退した。左膝負傷から復帰のめどが立たず、日本相撲協会に引退届を提出した。
同日に東京・両国国技館で会見を行った28歳の把瑠都は「悲しいけれど、ケガが治らないので土俵には立てません。番付発表が終わってから決断しました」と話した。
把瑠都は2004年夏場所初土俵。198センチの体格とパワーを生かしてスピード出世し、05年秋場所、所要8場所で新十両。06年夏場所に新入幕。10年春場所後に大関に昇進した。12年初場所で初優勝を遂げたが、故障が続き同年秋、九州場所を途中休場し、在位15場所で大関から陥落。関脇だった今年夏場所も左膝を痛めて途中休場。東前頭6枚目で迎えた名古屋場所を全休し、十両に転落していた。
把瑠都は「日本に来て9年間、お相撲さんになっていいことばかりだった。素晴らしい方々と会えた」と振り返り、やり残したことを問われると「横綱になれなかったこと」と話した。気丈に笑顔を交えながら話していたが、会見が終わり花束を贈られると、感極まり涙を流した。
※引用しました。
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