雄介食べ歩きBLOG

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オーバーエイジ(OA)枠

2012年05月28日 | 日記

ロンドン五輪に向けて日本サッカー協会は、オーバーエイジ(OA)枠を活用する方針を示している。関塚隆監督も「チームのプラスになるなら」と前向きだ。

 そのOA枠で注目されているのが、遠藤保仁である。

 そして遠藤自身、
「五輪は、やっぱ出たいよね」と、素直に五輪への思いを語る。

「五輪に出たい理由のひとつは、子供の頃、最初にインパクトを受けたのがW杯ではなくて、五輪だったから。冬季五輪だったけど、『すげぇ大きな大会だなぁ』と思ったし、世界中の人が見ているわけでしょ。この大会に出たいって素直に思ったんだよね」

 幼い頃、テレビ画面を通して見た、世界中の人々が注目する華やかな舞台。その残像は、今でも鮮明に思い出されるという。

 だが、遠藤が五輪出場にこだわるのは、それだけではない。

「俺、(世界大会で)五輪だけ経験していないからね。ワールドユースもW杯も経験できた。五輪も出られるチャンスはあったけど、シドニー五輪の時は、バックアップメンバーでスタンド観戦だったし、北京五輪の時は(監督の)ソリさん(反町康治・現松本山雅監督)に(OA選手として)頼まれたけど、直前に病気になって行けなかった。そういう悔しい思いをしてきているんで、出たい気持ちは強いよ」

 五輪出場には強い思いがある遠藤だが、現チームについてはどの程度知っているのか。

「チームについては、ヨルダンで行なわれたシリア戦と五輪行きを決めたバーレーン戦の2試合しか見ていない。もちろん、本当に(OAとして)正式なオファーが来たら、全部の試合のビデオを見るよ。でも、キヨ(清武弘嗣)をはじめ、(原口)元気、ゴンちゃん(権田修一)とはA代表で一緒にプレイしているし、永井(謙佑)、山村(和也)、(酒井)宏樹も(代表合宿で)知っている。いい選手が多いんで、一緒にやれたら面白いと思う」

 五輪代表の戦力を見る限り、遠藤はチームのウイークポイントを補う選手であることは間違いない。

 まずは、ゲームメイク。扇原貴宏が頭角を表してきたものの、彼はボールをさばくことはできても、全体をコントロールし、チームを仕切るところまでには至っていない。遠藤ならば、その役割を十分に担ってくれるはずだ。

 さらに、メンタル的な部分でも遠藤の存在価値は計り知れない。清武はプレイでは攻撃陣をリードできるが、劣勢な状況に陥ったり、冷静さを失ったりした時に、チームに落ち着きを取り戻す役割を果たせるかどうか。しかし、何事にも動じない遠藤がいれば、その課題もクリアになる。

 また、国際経験も豊富で、なおかつチームに期待感を抱かせてくれる。

 仮にOA枠で招集された場合、チームにフィットできるのか? という疑問にも、「大丈夫でしょ」と本人は語る。プレイの個性は強烈だが、性格的なアクの強さはなく、どんな選手にもうまく合わせられる。しかも五輪代表チームはパスサッカーを標榜し、攻撃陣は技術の高い選手が多いだけに、遠藤にとってもプレイしやすい環境にある。それゆえ、遠藤待望論は高まるばかりだ。

 ただ、遠藤がそうした周囲の声に踊らされることはない。
「五輪には出たいよ。でもそれは、オファーが来て、初めて成立することだからね。その時、自分は何をすればチームのためになるんだろうっていうのを考えて、力になれるならやりたいというスタンス。『絶対に出たい』とか『出なきゃいけない』というのとは、ちょっと(ニュアンスが)違う」

 加えて、「クラブ(ガンバ大阪)の事情だってあるだろうし」と遠藤が話すように、OA枠で選出され、最終的にクラブ側の了解を得られるか、という問題もある。が、可能性はゼロではない。

「もし、五輪に出られたら? う~ん、メダルは欲しいよね。そのための助っ人なわけだし、五輪に出たくないと思う人がいないように、五輪に出てメダルが欲しくない人なんていないわけだから。まあ今は、オファーを出してもらえるように、自分のプレイをしっかりするだけだけどね」

 はたして、遠藤にとって3度目の正直となる五輪出場は、叶うのだろうか。

※ 引用しました。



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