先日ヘレンドショップへ見に行ったゲデレ。。。こちらのお品は1849年にヘレンドが作ったシノワズリ(中国趣味)のパターン。。。
ハプスブルグ家のゲデレ城のセットとして注文されたことからこの名前が付いています。。。
フランツ・ヨーゼフからエリザベートへの贈り物のひとつだったとか。。。
ゲデレ城で、エリザベートが愛用したのがウイーンの薔薇のパターンとシノワズリのゲデレのパターンだったそうです。。。
こちらのゲデレ・・・、絵柄は全て手描きで、それぞれが少しづつ違う・・・転写の技法を一切使っておらず、ハンドル部分にあしらわれた
お顔もそれぞれ違います。。。
↓こちらのソーサーの真ん中の円の部分を見て頂くと、これも手描きであることが分かります。。。
このような細い線を筆で描くなんて・・・、本当にすごい。。。(!)。。。
400人ものペインター(絵付師)の中でマスターペインターは20人もいないのだとか。。。
そしてこの10年ほど、新しいマスターペインターは生まれていないのだそうで、その難しさ、大変さが分かります。。。
カップやソーサーの細部を見ても、何処にも筆の乱れがありません。。。僅かなペイントの付着や金彩のずれなど、
一切見つからないのです。。。
そして、カップの底やソーサーの底に施された透かしの細工も本当に見事です。。。
次回、春にハンガリーに戻る時には、ヘレンドの工場まで見学に行きたいなと思っています。。。
実際に、透かしの細工を施しているところや、絵付けを施しているところを見せてもらいたいです。。。
今般もリクエスト、ありがとうございました!