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憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

箱舟  ☆☆4(№18)

2022-12-17 13:16:22 | 箱舟 第三部

すでに多くの人間が罹患していたといってよい。

そこで、私はやっときがついた、

おそらく、私の伝える事は(たわごと)あるいは(捏造)にしか受け取られないというに。

私はいっそう、あせった。

そのまま、箱舟を書き続ければ

私は狂人としか、判断されない。

どうすれば、よいのか、どうすれば、論破できるのか

これができなければ、根拠の無いものを信じない人間が

目の前に見せられる偶然さえも、

エレメント体の力だと信じている洗脳状況を解くことはできないだろう。

微小ながらでも、寄生されていることに気がつけば

何かが変わる。

私は、自分の中の寄生エレメントの正体をさぐることにした。

だが、これは、多くの人間を巻き込んでいるイリュージョンマジックに

自分も罹患されることになるとは、

気がついていない私であった。

ここまで、意識世界を操っているとはしらず、

箱舟を書いてみたところで

警告どころか、ただの妄想小説としか思われないと気がついたのは、

随分あとのことだった。

私がイリュージョンマジックにかかりはじめたのは、

奇妙な予感が的中しはじめたことによる。

たとえば、ブログの訪問者を訪問しないうちから、

「あら、おいしそうなものをつくる人だ」

と、思う。

ブログを訪問すれば、初めて手料理をアップしました。

と、いう具合に小さな予感がたびかさなってあたるうちに

私はいつのまにか、その予感にはまりこんでいた。

それが、かさなってくると、

不思議な言葉がきこえだした。

たとえば、

「そのひとのところにいかないほうがよいよ」

いや、言葉ではなかった。

私は自分の思いだとおもっていた。

自分と対話しているのだと、思っていた。

それが、はっきり判ったのは

あるブログを訪問したあとだった。

「そこにいかないほうがよい」

と、思うのに私はそのブログにでかけた。

ブログを訪問したあと、私はいやに、くたびれてしまった。

ぐったりとソファにねそべり、ケットをかけて、仮眠を取ろうとしたときだった。

「だから、いくなといったでしょ」

その声はまぎれもなく、彼女の気配だった。

私はケットをはねのけ、ソファにすわりこみ、あたりをみまわした。

居るわけは無い。

彼女は私の中にいるのだ。

「干渉しないはずだったんじゃないの?」

私は自分の中の彼女にといかけた。

「この世の中にはいろんなものがいるのよ。

あなた、とんでもない世界の住人のところにはいってしまったの。

あなたのエネルギーをすいとってしまうような・・マイナスエネルギーをもつ存在」

「マイナスエネルギー?」

「そうね、たとえば悪霊とか・・」

私は声をたてて笑った。

ーおあいにく。

そんなものは、エネルギーをすうだけじゃなくって?-

私ははっきりと認識した彼女に対して、敵意をむきだしにしていた。

幽霊にしろ、悪霊にしろ、そいつらに、

こっちがひかかるのは、こっちに元があるからだ。

簡単に言えば、私の恐怖心だ。

私の意識や精神をすべて洗脳されてしまうというおそろしさだ。

彼女の目的が私をとりこむことであるのなら、

悪霊が一時期エネルギーをすうなんて

ある意味一過性のことだ。寄生にくらべたら、恐怖なんぞない。

「あなたは、なにもしらないのよ」

一言漏らすと彼女からのコンタクトが絶たれた。

 



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