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憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

箱舟  ☆☆2(№16)

2022-12-17 13:17:10 | 箱舟 第三部

だから、彼らは私の意識の中にある「欲」を操作しているのだ。

出版欲、名声欲・・。

何でも良い。

それらの「私の意識・観念」は、彼らにとって

自分の環境に他ならない。

その中で暮らす(寄生)彼らにとって

私の意識・観念はまるで、大気のよごれのように

すみにくいんだ。

私が出版して彼らの本当の目的を公開しようという思いは

彼らにとって、自分たちの存在を否定され吐き出される行為にちがいない。

けれど・・。

彼らは逆に自分たちの存在を認めさせる必要がある。

それは、禅問答ににているけれど、

「在る」とするものにしか、存在し得ない存在なんだ。

ゴーストライターはなにかのきっかけで、

彼らの存在を認識した。

そして、彼らが、ゴーストライターに寄生するために、

なにかの引き金が必要だった。

それは、なに?

簡単な答えかもしれない。

ゴーストライターの執筆欲をはしごにして、

寄生したんだ。

だから、人間業とおもえないような

次から次へのヒット。

量産に新機軸・・・。

彼女の執筆欲を成功に導き

彼らは多くの人間に「彼ら」の存在を刷り込もうとした。

確かに彼女は「彼ら」の存在を描いた。

彼女の脳下垂体が捕らえた事実として。

ところが、これは、彼らにとって、

公開されたくない事実だった。

彼女の死が彼らの操作によるものかどうかは

私にはわからない。

だが、彼女は自分の死を予感したか?

あるいは、彼女の魂が私という物書きに同調したか?

彼女は私に事実をつげにきたのではなかろうか?

そして、まったく同じ物語を思い浮かばせた。

そして、私は彼女が知った事実そのまま、

未知なる寄生体に寄生されている今なのだ。

だが、私の本能が彼女が感じ取った事実のように

「寄生体」をしっかり認識している。

だから、寄生体は存在をあきらかにした。

だが、編集長やゴーストライターは

寄生され、操られていたと考えていいと思う。

今、私は共存・・・いや、寄生をゆるしながら、

操られない生き方を模索している。

まず、そのためにはっきりと、

自分を認識していくこと、

そして、彼らの目的をきちんと把握しておくことだ。

彼らは寄生するだけじゃない。

自分たちの都合の良い環境を作ろうとしている。

例えば、私が人をとことん嫌っていたとする。

この嫌いという想念が彼らの環境になり、

非常にすみにくいんだ。

彼らはこれをなんとかしなきゃいけない。

そして、最後には寄生主が本体である私にとってかわる。

彼らに操られない生き方を私は探し始めた。



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