白と黒の石票！

弁明が中断され、白と黒の石票で投票が行われ、

ソクラテスは、六十二票の差で、死刑を宣告される。

全票数は五百一。

この法廷、結構広い！

五百人を相手に弁明するのか……！

七十歳を過ぎて……！

元気なソクラテスだなあ！

台本が、ぐじゃぐじゃになった！

困った！

なかなか整理がつかない……。

書いては消し、書いては消しの繰り返し！

明日にしようか！

艱難辛苦！

一応出来た本を、覚えながら、細かく吟味している！

聴く側の身になって検討している。

大変な作業でありますです……！

読んで解る言葉と、耳で聴いて、すう～っと意味が通じる言葉は別物！

そこをクリアしなければならない！

頑張れ利明！

もう一息だぞ！

二息？三息かな？

紫陽花が綺麗だ！

哲学の先生！

今日、ある哲学科の先生から７月に演る『ソクラテスの弁明』の予約が入りました！

１８日にインドに発たれる前日なのに、観に来て下さる！

嬉しいような、怖いような！

『弁明』を朗読したり、語ったり、

ましてや、芝居にした人は誰もいませんとの事！

オドロイテいました！

我関せず、サラダを食べながら台本を眺めているのは誰だ！

ドン・キホーテ！

“ラ・マンチャの男”は、

「ドン・キホーテ」 の作者セルバンテス（写真）の物語だった。

彼が、潔く処刑場へと向かうラストシーンは感動的だった。

“見果てぬ夢”の大合唱が彼を見送る！

『弁明』のソクラテスは、淡々としているが、

この時のセルバンテスに似ている！

大仕事を終えた安堵感だろうか？

爽やかなのだ！

音楽無しのエンディング！

敢えてそうしようと思うが、果たして幕が切れるか？

どうだろう？

考慮中……。

夕涼み！

月を眺めている！

そよ風が心地いい！

昼間は熱かったのに、夜は涼しい！

今日は、保冷剤を手拭いにくるんで鉢巻きにして、お知らせの手紙を書きまくった！

疲れました！

ひと仕事終えて庭で月を見ている！

明日からは、台本にしっかり目を通す！

微に入り細に渡り読み砕く！

軽やかな「一幕」をお目に掛けるために！


恍惚と不安、そのふたつ我にあり！”って奴だ。

何時もの伝だが、今回は手強い！

泣き言をいわずしっかりやれ！

はい！

ソクラテス先生！

為せば成る……ですよね！

さあ、どうかな？

“書”ふたたび！

“生来無一物”！

この扇の書も美しい！

「人間の価値はごく僅か、もしくは空無。」

と、ソクラテスは、“神託”の意を解きます。

古今東西、人の思うところは変わらないんですね！

しかし、この『弁明』、難解な言葉はまるで無い。

普通の話し言葉で、是は是、非は非！と、涼やかに述べている！

賢い人は、ややこしい言い方はしない！

単刀直入！

一刀両断！

台本、すっきり出来ました！

書…！！

日本の文字！

日本の書！

安らぎます！

うつくしい！

先輩から届いた、絵はがき？

書はがき？

つくずく見ているけれど、日本人の宝ですね！

……僕には筆は持てません。

鑑賞するのみ。

“弘法も筆の誤り”！

“私は悪筆の謝り”！

きたない字で、お知らせの書を綴っています♪

樹影

木陰も樹影も関係ない！蒸し暑い！

この湿気はたまらない。

新しい便箋を前にしているが、ペンは握っていない！

お知らせの手紙がはかどらない。

今日明日には書き上げないと間に合わない！

“頑張れニッポン！”？

“気合いだ！”？

“頑張れpilot！”？

アドレス帳は何処だ？

『弁明』の本に手こずった！

電池切れ！？

beerを一杯だけ下さい！

そしたら始めますから！

支離滅裂！

五里霧中！

こんな感じ！

ソクラテスの絵を見つけた。

う～ん、こんな感じだろうなぁ！

暗いなあ！

僕は明るく行きたい！

爽やかに行きたい！

暗い表情は極力避けたい。

深刻な、陰湿な、神経質なイメージは僕にはない。

ナイーブな、大らかな、素直な、

ひょうきんでさえある、やさしい、慈愛にに満ちた、賢いお年寄り！と思う。

ちなみに、彼七十歳を越えている時の事件なのであります。

とにかく、突き抜けた感じ……だろうか？

この絵は深刻過ぎるわい！

悪妻？

牢獄で毒を飲まされ死んだ、ソクラテスを悲しむ人たちの絵だが、

皆悲嘆にくれている。

ソクラテス本人は見えない。

脱獄、亡命も可能だったが、死を恐れずに殉ずる道を選んだ！

妻のクサンチッペは

「何が哲学だ！？屁理屈ばかり重ねずに仕事をしろ！」といい続けたそうだ。

貧乏だったからなぁ！

無理もないよなぁ！

七月の僕の名刺！

チラシが出来ました！

ご案内の書状と共に郵送せねば…！

明日にも。

今は台本を頭に叩き込んでいる！

人物をデッサンしている……。

なかなかフォーカスが合わない……。

ひたすら熟読あるのみか……！

人類の永遠の教師ソクラテスを、手繰り寄せようと必死であります！

昔の学校！

プラトンが授業をしている絵だ。

生徒は裸んぼだが、熱心に話を聴いている。

古代のギリシャはこんなだったんだ！

へぇ～！

のどかなもんですねぇ！

死罪になったソクラテスの事を語っているのかな？

分からない。

『弁明』は、読めば読むほど、“淡々としているなぁ！”と感じる。

いわゆる劇的でない！

それを「劇」として演じようとしている……！

初めから終わりまで、静謐なのだ！

静かなる四十五分間の弁明！

これをやれと勧めた悪魔は誰だ？！

静寂な中の大きなうねり？

こりゃぁ難関だぜ～！

一番搾り！

beerの良し悪しは判りません。

でも暑い日にはやはり旨い！

小休止！

もう一息で決定稿出来そう！

今夜中にチラシと本、仕上げなくちゃ間に合わない！

直しながら少しずつだが、言葉がなじんで来たかな？！

そうでもないか！

難攻不落？の感あり！

兎に角、落城させねばならない！

哲学者だろうと、王様だろうと、乞食だろうと、ねじ伏せねばならない！

てぇへんだぁ！

beerなんぞ飲んでる場合かぁ？

ソクラテスが暴れている！

てなずけてやる！

いや、手に負えないかも知れない……。

分からない。

サッカーをちょっと観よう！

スタート！

セリフを入れ始めている！

『ソクラテス弁明』の。

この弁明、流暢な物言いではない。

むしろ訥弁（とつべん）に近い。

素直な、正直な、飾りのない言葉に終始している。

何処まで聴く人の胸に響くか？

ドラマティックに演じ、観る人にカタルシスを覚えて貰うには、

並みの努力では駄目だろう！

ねじり鉢巻きにて奮闘中！

raspberryが、今日も美味い！

昼はタラコのパスタを作る！

何屋さん？

古代ギリシャの哲人ソクラテス？

……そんな風には全然見えない！

……何者だぁ？

困ったなぁ！

賢そうじゃないなぁ～！

「タバコの害…」のニューヒンは、駄目教授だったが、

今回の『弁明』は何と、人類の永遠の教師ソクラテスなのだ！

心配になって来た……。

チラシの写真が決まらない。

解説は出来た。

顔が出来ない。

ひと月後に出来ればいいか……！

まあ、そんなもんだろう！

七月一七日、土曜日であります。

詳しくは追ってお知らせを！