西沢利明の俳優ノート

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芭蕉とイエスと!

2010-11-16 19:26:40 | Weblog
やがて死ぬ
けしきはみえず
蝉の声

芭蕉

今日ありて明日
炉に投げ入れられ る野の草も
神はかく装ひ給え ば
まして汝らをや… …。

マタイ伝六の三〇

俳句と聖書!

《信仰は「無意識」への直覚の異名である。

観音菩薩は、「無畏心の施主」である。》

“無畏”は泰然として畏(おそ)れないの意。

蝉も草花も、明日を畏れない……!

禅の入門書が面白い♪!

単純なストーリー!

2010-11-16 13:12:49 | Weblog
意味もなく秋の空を撮った……!

見事な蒼空と白い雲が、眩しい!

大江健三郎さんが「定義集」(朝日新聞)で、

今年のノーベル文学賞のリョサ氏の『嘘から出たまこと』に触れている……

“「老人と海」(ヘミングウェイ)は、一見単純なストーリーで始まります……

老漁師がついに、大きな獲物をとらえるが……疲れ切って港に戻ったとき、獲物は鮫に食われて残骸に……”

サリョは《最悪の試練と逆境に立たされても、

人間は行動次第で敗北を勝利に変え、人生に意味を見出すことができる……

老人に漁を教わった少年は、この不屈の老漁師に、

いつも感じていた情愛と慈悲心よりもっと大きな崇拝で涙を流す。》と。

《物語にこれほどの……単なる一エピソードから普遍的類型への……》と!

大江さんは最後に“リョサは世界文学の最良の教師であり……”と。

「鳥の物語」も単純なお話、それぞれ、単なる一つのエピソード!

普遍性!

演劇の、いろはの“い”!

雉子さん、雲雀さん……!

普遍のところまで飛んでいただきやす……♪