WaterMind PC Blog

PCとネットワークに関するニュースコラム.

OpenOffice 1.1.4 登場

2005-01-18 07:59:27 | ソフト
 私の場合,メールがコミュニケーションの主な手段となってからは,紙の文書を作ることはほとんどなくなってしまった.私のパソコン内の「MS-WORD」も,最近は「ホームページビルダー V9」に,すっかり活躍の場を奪われている感じだ.しかし,未だに「紙出力」が必須であることは間違いない.私はよく,風呂で本を読むのだが,この時ほど紙のありがたみを感じることはない.ちょっとぐらい水に濡れても,ある程度の耐久性はあるし,電源の心配も,感電の心配もない.気が向いたら,いつでも書き込むことが出来るし,折りたたんで運ぶことも出来る.さらには紙飛行機を折ったり,丸めたりして,他人に渡すことすら可能だ(まあ,監禁された部屋から,メッセージを外部へ発信するときぐらいしか,用途はないかもしれないが…).そして何より目に優しい.商売上,モニタとにらめっこしなければならない方々は,こう付け加えてくれるだろう.

 PCからの紙出力を前提に作るファイルと言えば,やはりWORD文書か,PDFということになるだろう.前者のWORD文書は一般的ではあるが,様々な問題点がある.その中の一つが,「WORD文書の作成及び閲覧・印刷に,有料のMS-WORDが必要」と言うものだ.またPDFも閲覧・印刷は,無料のAdobe Readerをインストールすればよいものの,本格的にPDFを作る場合には,有償のAcrobatが必要となる.ただし,本格的でないPDFならば,無料で作る方法はいくつかある.

 その一つが,無償のオフィススイートOpenOfficeのワープロソフトWriterを使用することだ.Writerは,MS-WORDよりも機能は低く,動作が重いが,ほぼ同じ操作感で作業を進めることが出来る.そして作成した文書をPDFとして出力(エクスポート)することが出来る上に,制限があるもののWORD文書の読み込みも可能だ.つまり,「MS-WORDを買わずにWORD文書を読み込み,閲覧・編集・印刷した上で,そのWORD文書をAcrobatを購入することなく,PDFに変換できるワープロソフト」と言える.

 このような優れたワープロの他に,MS-Excelと同様な表計算ソフト(Calc)や,MS-PowerPointと同様のプレゼンテーションソフト(Impress),そしてドロー系図形描画ソフト(Draw)の詰め合わせであるOpenOffice.そのバージョンアップ版 1.1.4 が1月17日に公開された.主な変更点は,バグ取りであり,新機能の追加はない.

 さっそくインストールしてみたが,インストール自体は,以前のバージョンと共存させるかどうか,JRE(ダウンロードはこちら)を使用するかどうかを選択するぐらいで,別段難しいことはない.ただ,JREを使用する場合は,先に,JREをインストールしたおいた方がよいだろう.

 私の場合,MS-Officeはメインマシンにのみインストールしてあり,後のサブマシンには,すべてこのOpenOfficeのみがインストールされている.紙出力が捨てきれない現在,PCにMS-WORDが入っていないのは何となく不安ではあるが,そんな方はとりあえず,このOpenOfficeをインストールしてみてはいかがかな?